JR上野駅公園口 (河出文庫) 2023.4.17読了。
柳美里 (著)
一九三三年、私は「天皇」と同じ日に生まれた――東京オリンピックの前年、出稼ぎのため上野駅に降り立った男の壮絶な生涯を通じ描かれる、日本の光と闇……居場所を失くしたすべての人へ贈る物語。解説=原武史、全米図書賞・翻訳文学部門 受賞作
どんな仕事にも慣れることはできたが、人生にだけは慣れることができなかった。人生の苦しみにも、悲しみにも、喜びにも。という一文が出てくる。大変心に残った。東北の貧しい農家ゆえの長き出稼ぎ。家庭や家族関係などはまともに構築できなかっただろう。特に子供とはどんな関係性だったのだろう。子供が生まれてから20年間も出稼ぎに出っぱなしなのだ、想像に絶する。そんな人生に慣れることなどたぶん誰もできないだろう。上野駅周辺のホームレスには東北の出稼ぎの人が多いのだそうだ。悲しいことだ。7点。
柳美里 (著)
一九三三年、私は「天皇」と同じ日に生まれた――東京オリンピックの前年、出稼ぎのため上野駅に降り立った男の壮絶な生涯を通じ描かれる、日本の光と闇……居場所を失くしたすべての人へ贈る物語。解説=原武史、全米図書賞・翻訳文学部門 受賞作
どんな仕事にも慣れることはできたが、人生にだけは慣れることができなかった。人生の苦しみにも、悲しみにも、喜びにも。という一文が出てくる。大変心に残った。東北の貧しい農家ゆえの長き出稼ぎ。家庭や家族関係などはまともに構築できなかっただろう。特に子供とはどんな関係性だったのだろう。子供が生まれてから20年間も出稼ぎに出っぱなしなのだ、想像に絶する。そんな人生に慣れることなどたぶん誰もできないだろう。上野駅周辺のホームレスには東北の出稼ぎの人が多いのだそうだ。悲しいことだ。7点。
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