メンデルの法則は・・・エンドウ豆の表面”つるっとしたもの” が3/4 ”しわがよったもの” が1/4こんな比率で出現する遺伝の法則です。AA、Aaで発現するもの・・つまり、一つでもAがあれば発現するものを優性遺伝aa・・つまり、二つ揃わないと発現しないものを劣性遺伝と過去には呼ばれていました。(Kreingkrai Luangchaipre . . . 本文を読む
AYA世代・・A :adolescence 思春期YA:young adult 若年成人の略で、アヤ世代と呼びます。15歳から39歳までを指すことが多いです。TomによるPixabayからの画像がん診療において、今、世代別のサポートのあり方が議論されています。小児、AYA、壮年期、高齢者とそれぞれ抱える悩みは異なります。AYA世代の支援は、就学、就労、妊娠・出 . . . 本文を読む
次男家族が3年ぶりに帰国し、にぎやかな時間です。医療系の学術集会も、対面で開催されることが増えてきて、便利だったリモートから、エネルギーも時間も使いますが、集うことの意味を実感しています。昔、細胞、遺伝子レベルの研究をしていました。細胞培養をすると、一つの細胞だけではなく、数個の細胞と培養した方が明らかに確実に増殖していくことに気づきました。これは、研究者仲間では当たり前のように言われていたことで . . . 本文を読む
ずっと、ずっと前のこと。国立の病院の緩和ケア病棟に勤務していた頃のことです。石碑の設計など手掛けられてきた患者さんでした。緩和ケア病棟に入院された時、個室でご自身のお墓の設計を熱心にされていました。お墓はこんな風にして作られるのか・・と思うほど、繊細で正確に㎜単位の設計図が描き出されていました。設計しながら、自分らしいお墓とは何か・・という哲学的な命題に向き合われていました。日々、その設計図はより . . . 本文を読む
私が所属している緩和ケア内科の外来は、「症状緩和・がん患者支援外来」という長い名前の外来です。8割はリンパ浮腫の患者さんで、その7割位はがんが治癒した後のがんサバイバーさんです。緩和ケアの外来というと、痛みの外来と思われるかもしれません。当院ではがんの主治医の多くががん疼痛緩和に対応できています。難渋した時は、相談は来ますが、多くはありません。まず、ファーストコンタクトする主治医が患者さんの苦痛を . . . 本文を読む
(写真は本記事一番下の記載ステートメントの診断のアルゴリズム)病院の中は、コロナを含む医療体制には上限があるため、比較的静かです。社会の中も、東京でも都民割(「もっとTokyo」など)の声もあり、居酒屋やレストランも通常営業ですし、電車もいつもの夏位の混み方です。ただ、地域医療は・・救急車の音は良く耳にし、SNSでは身近な人が感染したとか、続いてその家族や知人が感染したとか、玉突きのごとくお知らせ . . . 本文を読む
最近、厚労省の接触アプリCOCOAから通知が来ることがあります。でも、とても、ざっくり・・サンプルとして8月1日午前9時00分から2日午前9時00分までの間で15分接触がありました。という表示があったとします。しかも、この15分とは、合算なのです。15分1回だったり、5分を3回かもしれません。一体、どこの接触??という感じです。そこに、詳細分析アプリ見つけました!COCOA接触アプリの説明(出典: . . . 本文を読む
奥様を肺癌で看取った方が、膵臓がんと診断を受けました。ご本人の希望で、外科と緩和ケアの外来とを併診するために受診されました。やりたいことが沢山あるんです。だから、抗がん剤で動けなくなってしまうのは避けたいんです。年老いたお母さま、精神的に崩れやすい娘さんを、奥様が亡くなった後も支え続けていらっしゃいました。説明しました。肺癌の化学療法と、膵癌の化学療法は少し違います。外科の主治医が検討している抗が . . . 本文を読む
方々でコロナ陽性の声を救急車のサイレンを聞くようになりました。コロナ陽性率は いまや発熱患者の50%以上・・もはや、検査で診断つくまで待つ意味は無くなってきました。所属先の病院での勧奨●体調不良を感じたら出勤しないこと●休める雰囲気を作ること●管理職は日頃から業務マネジメントすること感染症コントロールチームからの念押し●発熱時、出勤するために解熱剤を内服して出てこないことcongerdesignに . . . 本文を読む
介護施設は複数の在宅訪問診療所と契約をしていることがあります。介護施設と訪問診療所の関係は、中で関わる者でなければ殆ど見えてきません。(Silvo BilinskiによるPixabayからの画像)医療機関は医療法に基づく医療法人などが運営しており、基本理念は利益を上げる会社とは一線を画します。つまり、医療は利益の追求ではないのです。一方、介護施設は多くの企業や会社が運営しており、企業は利益追求を基 . . . 本文を読む
今年の米国臨床腫瘍学会(以下、ASCO)2022で、スタンディングオベーションの発表がありました。●方法〇対象患者さん:転移性乳がん患者でHER2低発現(+1~+2) 557例 〇抗HER2抗体薬物複合体トラスツズマブ‐デルクステカン(T-DXd)投与群 VS コントロール群(主治医が選択した化学療法)〇プライマリーエンドポイント(この研究の一番みた . . . 本文を読む
近年、「ケアの構造が複雑」になっているように思います。肺癌の60代の女性でした。外来通院も難しくなった時その後の医療をどこで受けるか・・話し合おうとしたとき、どうも何かありそうでした。ご家族のことを伺った時・・マンションの隣に住む30代の娘さんが引きこもりで、そのドアの前に毎食食事を準備し、置く生活であることがわかりました。そして・・次にお目にかかったのは、緊急入院された病床ででした。進行性がんの . . . 本文を読む
国は様々な審議会等を公開しています。今は、Web会議も増えてきたので、YouTubeで配信されているものもあります。下のページには、傍聴可能な会議の一覧が掲載されています。傍聴・参加が可能な審議会等の会議一覧(厚生労働省のみ)明日、5月30日は、7本公開予定となっています。・第1回水道の諸課題に係る有識者検討会・第12回地域で安心して暮らせる精神保健医療福祉体制の実現に向けた検討会 ・第 . . . 本文を読む
研究の助成金、無事採択!!!1年以上、3つの学会に働きかけて準備してきました。がん対策推進総合研究事業の開発研究の応募でした。がん研究に、患者さん市民の声を活かせるようにするため、市民の皆様にがん研究を知ってもらい参画することができるよう学んでもらうプログラム作りが私たちの役割です。3年計画の1年目!!頑張ります!(HeungSoonによるPixabayからの画像 )がん医療・がん研究を学ぶプログ . . . 本文を読む
30年近く前のアメリカ留学中に学び始めた緩和ケア。教会で出会ったアーバーホスピスのプレジデントに頼み込み、週1回のカンファレンスに参加することから始めました。ある日、小児がん在宅ケアの5歳の患者さんの症例でした。ケアの重要課題に、8歳位の姉のケアが上がっていました。患者さんの部屋とお姉さんの部屋の位置の説明、患者さんのケアの最中は、お姉さんに本を一緒に読む、絵を書くなどし、その絵が語る心理的な変化 . . . 本文を読む