エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

札幌50峰・・・股下山 (820.4m)

2012年04月16日 | 山紀行 (道央・札幌・積丹)
白井岳北東尾根934ポコ~
札幌50峰・・・股下山 (820.4m)
(天気に誘われ、気になる尾根とピークをぐるりと回る)

■ 山 行 日   2012年04月14日(土)  日帰り
■ ル ー ト    白井岳北東尾根~934~股下山西尾根~北東尾根
■ メ ン バ ー  
 夫婦登山 №9
■ 登 山 形 態   山スキー
■ 地 形 図   1/25000地形図  「余市岳」

■ コースタイム  934ポコまで1時間35分 股下山まで45分
          下り 40分

<登り>
08:25      登山口
10:00~10   白井岳北東尾根934 下山
10:30      コル
10:55      股下山頂上

<下り>
11:15      下山開始
11:50      道道出合
11:55      登山口


★ 同窓会の前に・・・

今日の午後支笏湖温泉のとある宿でエバの同窓会が開催される。

「夫婦同伴」の同窓会・・・

ちょっと珍しいと思いませんか?少なくともエバは初体験です。

同窓会の事はこの投稿の後でアップしていますのでご覧ください。


その前に先日登った定山渓の「つげ山」から見て気になっていた「股下山」に登ろうと出掛けました。


GPSトラックは「パッポ隊長出動ログ」からお借りしました。 黒い実線がエバ夫婦の足跡です。    

★ 登山口・・・

先日の「つげ山」と同じ登山口に車を止める。やはり土曜日とあってか駐車場にはすでに数台の車と準備
を終えて出発する学生グループの一行で賑やかだった。
天候は文句の付けようがない快晴・・・

ルートは、つげ山と反対方向で駐車場から道道1号線の「秩父橋」を渡り対岸の尾根にすぐに取付く。



出発してすぐの尾根取付き・・写真後方右側には道道と手前に小樽内川も確認出来る・・

★ 好天に誘われて・・・

当初は、地形図上のC583を目指して西へ進路を取り股下山の北東尾根の末端に取付く予定だった。
最初の取付きから一段上がった平坦な場所に出ると白樺や松の樹林帯で展望はほとんど無かった。
一応読図をしたつもりで方向を定め木々の上に僅かに見えた山を「股下山」と思い込みどんどん西へ歩く
事に・・・

しかし、歩いた時間と周りの地形から自分たちの居る場所が本来と違う事に少し? 気付き始める。

でもこの好天に誘われるように「呑気」なエバは思い込みのまま西へ進んだ・・。



白樺と松の樹林帯がしばらく続く・・・


こんな広い北東斜面なんか股下山には無いのに、まだ気が付かないエバ。


急登の痩せた尾根を見上げるように登ってしまった。


北東斜面の途中から振り返ると東側に「つげ山」を望む


いよいよ核心部の登り・・・この上が「股下山」だとまだ思い込んでいる。


見上げる尾根の雪庇・・・


急斜面を登るチーヤン・・後方中腹に一部見えるのが実は股下山だった


斜面の上部から望む「定山渓天狗岳」


股下山に登っているのに何故、股下山を望むのか?・・

★ 唖然・・・

ようやく異変に気が付く・・・

10:00丁度 登り始めて約1時間30分、痩せた急斜面を登り詰め尾根に出てようやく異変に気が付く

ボケ野郎・・ここはどこだ?

南西に長く伸びる痩せ尾根、前方の鋭いピーク、右手前方のスキー場とゲレンデに流れる音楽が間近に

聞こえる。股下山にはそんな地形は無かった。唖然・茫然のエバ、落ち着いて地図を見直す・・・


ここは、白井岳(1301m)から北東に延びる急峻な痩せ尾根で途中に1160と1020の格好の良い岩峰がある
場所だった。立っている場所は地形図上のC934地点である。



実は勘違いの股下山・・・白井岳の北東尾根に立っていたエバ夫婦

★ 切り替え・・・

東の眼下に見えているのが本当の「股下山」と気付く。

がっくり来て一気にテンションは下がるもすぐに気持ちを切り替える。時間もまだ10時過ぎ・・・
眼下の股下山までのルートを検討し再挑戦する事を二人で決断する。

934から直下の滑降は出来ない。東斜面は岩だらけの崖斜面で落ちたら最後だ。
一端登って来た北東斜面に戻り勾配が緩んだ所から股下山の西尾根末端のコルに目掛けて一気に
下降する。
シールを付けたままなのに思いのほか楽しい下降が出来た。あっという間のコルに着く。

見上げると岩峰群の白井岳北東尾根がある。



股下山西尾根のコル。見上げる白井岳北東尾根の岩峰群に圧倒されるが美しい光景だ。

★ 西尾根・・・

コルから僅か25分で股下山頂上に着く。傾斜も緩く非常に登り易かった。
余りにも呆気ない登頂も予定時間より約1時間のロスタイムだった。それでもまだ11時前で「同窓会」の
集合時間には余裕があった。

札幌50峰の一座 「股下山」の初登頂は貸切の山頂。ドジのエバ夫婦もこの快晴の空の下では気にならない。

比較的広い頂上、眺望は木々が少し邪魔をしてるが360度の展望はある。



股下山 初登頂のエバ夫婦・・・

★ 下山・・・

下山ルートは本来登りで使う予定だった北東尾根を辿ることに・・
私たちの前に登頂・下山した先行者のスノーシュートレースがはっきりと残り助かった・・
有難く参考にさせてもらいシールを外して下降する。

トレースは尾根上にあるが狭く木々もあるのですぐ東側の斜面をトラバースするように滑って行く。

それなりに斜度もあって楽しい下山だった。僅か35分で道道に飛び出す。

そして5分で駐車場に着いた。

駐車場は満杯。大型バスも止まっていて奥に駐車したエバ車が出れず寝ていたバスの運転手を起こし
て移動してもらった。

帰路、定山渓温泉の「ホテル山水」で汗を流し同窓会会場の支笏湖温泉へ向かった。