エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

日高・ペテカリ山荘開きのお手伝い・・・

2015年06月09日 | 山紀行 (日高山系)
私の風物詩にしたい・・・
夏山シーズンを知らせる大切なお手伝い
ペテカリ山荘開き

【5月30日(土)~31日(日)】


★ 風物詩に・・・
昔、お世話になった静内の知人と縁あって2013年に入会した静内山岳会です。
ペテカリ山荘開きは、例年恒例となりつつ伝統ある山岳会の夏山シーズンを知らせる最初の大きな
イベントとして依頼を受けた活動の一つになっています。

日高随一の名峰と呼ばれる「ペテカリ岳」の西尾根コース登山口に建つ「ペテカリ山荘」は
平成6年(1994年)に建替えられ、平成9年・10年と町主催の「登山大会」が開催され先着300名に
及ぶ希望者を募って数回に分けて大会が実施された・・・と伺っています。
(間違っていたらゴメンなさい)
当然ながらこの時に静内山岳会が中心的なサポートとしてお世話をしたと当時参加された方々から
感謝のメッセージを聞いている所です。

平成8年には、林道の大崩落事故が発生し以後静内ダムからの一般通行が度々禁止となり、
平成17年以降、静内ダムより先の40㎞弱の区間で一般車輌通行禁止の措置が施工中となっています。
現在では、荻伏から元浦川林道を遡り、神威山荘手前の乗越を経てペテガリ山荘まで沢靴を併用
しながら辿るルートが一般的になっています。

しかしながら山岳会によるペテカリ山荘開きは、特別な許可を得て静内ダムより山荘まで
車での通行が可能になり今回は20名の参加でした。

山荘開きでの作業は、山荘の清掃を始め、登山道の笹刈り、薪割り、水道の整備など多岐に渡ります。
参加者総勢で手分けしながらの作業ですが、休む暇なく人手のかかる重労働です。
でもその後に待っている山荘での打ち上げは会員の奥様達による贅沢な食事とビールなどで
盛り上りシーズン最初の大きな活動を終えます。そして、翌日はペテカリ岳に登りながら
登山道の整備を行い1泊2日の活動を終えて帰路に付きます。

この作業を終えて実質的に「山開き」となり登山者の立寄る山荘は整備された状態で使用可能と
なります。

これを機に自分的には夏山シーズンのスイッチが入るので毎年の風物詩として欠かせない活動と
なれば何よりです。山荘開きを終えても残された作業は多く地元の会員たちは引き続き山荘に
足を運び、長い登山道の笹刈りや山荘の整備に汗を流しています。



雨のため、西尾根1050標高点で登行を中止し参加者全員で撮りました・・

残念ながら今年は雨のため頂上まで登る事は出来ませんでしたが、
再来して笹刈りにも協力出来たらと微力ながら思っています。


★ ペテカリ岳とぺテガリ岳・・・
標高1736m。日本二百名山の一つ。山頂部は日高郡新ひだか町と広尾郡大樹町とにまたがる。
厳冬期の山頂はかつて難攻不落を誇り、遥かなる山とも称されていた。

ペテガリ川の水源にあることが山名の由来と言われ「回遊する川」を意味する。
静内ではペテカリ岳とも呼ばれる。A・B・Cの三つのカールを持つ。
山頂の立て札には「ペテカリ」(静内地域の呼称)の表示であるが、国土地理院の定める地名は
「ペテガリ」で、日高山脈襟裳国定公園内にある二等三角点(点名「辺天狩岳」)の山である。

・・・と、ちょっとお勉強。

その昔、静内町(現・新ひだか町)に11年間在住していました。この町で出会いこの町で結婚し、
一人娘の生まれ故郷でもあります。

そんな第二の故郷で山と関わるお手伝いが出来る事を嬉しく思っています。