増毛山魂の気になっていた一座
北竜町と増毛町の境界---信砂岳 (927.4m)
■ 山 行 日 2018年4月5日(木) 日帰り
■ ル ー ト 東尾根ルート 往復
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №6
■ 登 山 形 態 山スキー
■ 地 形 図 1/25000地形図 「信砂御料」
■ 三角点・点名 三等三角点 点名「信砂岳 ノブシャダケ」
■ コースタイム 登り 3時間 下り 1時間45分
<登り>
07:55 登山開始
08:10 東尾根取付き
09:10 標高点562付近
10:55 頂上
<下り>
11:05 下山開始
11:35 頂上台地降口
11:55~12:05 C650付近シール外す
ルートミス有
12:50 駐車地
携帯GPSログを元に作成したルート図です・・。
登行を開始して振り向いた駐車地・・・
★ 魅力溢れる増毛の低山・・・
1000m以下の山を勝手に「低山」と位置図けているが、その定義に拘りはない。
私の中では単に標高の高さで区分し、分かり易くしているだけである。
また、低山だから簡単に登れるとか高山だから難しいと言う認識は無い。
山の魅力は高さに関係なく、その山容の持つ地形や植物だったり、その山に行くためのアプローチに
魅力を感じる事もあるから面白い。
目指している1000m超峰全山は、そんな魅力に関係なく自分の決めた条件に当てはまれば
登る対象となり目標になっているだけである。
なので1000m以下の低山にも魅力あふれる山は多い。
今日は、久々の夫婦登山である・・・
明日から荒れそうな予報も今日だけは何とか持ちそう・・・という事で
以前から気になっていた増毛山魂の未踏峰で低山狙いを試みた。
駐車地から東尾根の取付きに向かうところ・・・
★ 信砂岳・・・
信砂岳⇒のぶしゃだけと読む。
増毛山魂の南東端に位置する山で登山道は無く沢登りか積雪期の登頂となるマイナーな低山。
4.5キロほど南側には、恵岱別川を挟んで同じような山容の「恵岱岳1060m」があり
2013年4月に登った事が昨日の様に思い出され懐かしかった。
信砂岳の存在もその時に知り、いつかは登って見たいと思っていた。
東尾根ルートからのアプローチは、HYMLの岳友「山ちゃん」の記録を参考にさせて頂き
携帯GPSとコンパス・地形図を持ってすれば何とか辿り着けるだろうといつもの他力本願。
お陰様で何も迷う事無く無事登頂出来、下りのスキーもそれなりに楽しめて下山出来ました。
この場をお借りしてお礼を申し上げたいと思います。「山ちゃん、ありがとう!」
東尾根の取付き付近
東尾根上に乗っかる・・・
★ 東尾根取付きがカギ・・・
自宅から約2時間30分で到着。
本来、「天竜橋」付近に駐車出来ればベストだったが、道が狭く道路脇にもスペースがないので
4~500m手前の広くなった道路脇に停める事になった。
山ちゃんの記録から道路脇の高い雪壁を乗り越える記述があったので今回梯子を用意していたが
2月とは違いこの時期になれば必要なく簡単に登る事が出来た。
早々準備をして7:55出発となる。
道路脇にはまだ多くの残雪があり表面はカリカリ気味で固かった。気温は0℃、風は微風。
天気は、雲も多いが青空も覗かせまずまずで出発出来た。
取付く尾根は信砂岳の東尾根だが、一見すると複雑な地形で入り組んだ小尾根が幾つもあった。
地形図を確認し、取り付く尾根は「天竜橋」のすぐ西側と分かり平坦な裾野を歩き始めた。
10分程で東尾根の取付き点に着く。
ちょっと急斜面で表面カリカリなのでジグを切りながら慎重に取りつく。
標高差150mほど登ると尾根上となり緩斜度で歩き易くなる。
このルートのカギは、最初に取付く尾根を間違えなければ後は顕著な尾根が続くので
間違える事は無いと思う。ただ、尾根上には3ヶ所の急登がありカリカリのこの日は登りで
ちょっとだけ冷や汗を掻いた・・・。
C650付近でまた急登あり
★ 広過ぎる頂上台地・・・
時折小雪舞うも青空は常に見えていて順調に登る事が出来た。
高度を上げると次第に風は強く、北風で手が冷たくなった。
それでも時々日が当たるとポォ~と暖かくなるから有難かった。
3度目の急登を登り切るとようやく頂上台地に辿り着く。
見渡す限りダケカンバの疎林帯でどこに頂上があるのか方向すら迷うところだ。
地形図とGPSで現在地を特定し頂上の方向を定める。直線距離でも1.2キロほどあり
その頂上も見えない・・・。歩く雪面にトレースが付かないほど固いのでピンテを付けながら
辿る事にした。ここはコンパスよりもGPSを頼りに最短で頂上を目指す事にした。
台地状のほぼ中央を歩きながら見えない頂上を目指すが40分程歩くと前方に小高い山が
見え始め、あれが信砂岳だと確信する。途中モービルの古いトレースと出会いここも彼らに
とっては格好の遊び場なんだぁ~と分かる。熊の古い足跡にも遭遇した。
とにかく広い頂上台地にだった・・・
たまには被写体の私・・・
★ 強風の頂上、展望今一つ・・・
10:55 頂上
丁度3時間だったが、途中休憩らしい休憩も取らず歩いていたので実際はもう少し掛かる山かも知れない。
山ちゃんの写真の載っていた山頂標識を探してみたが見当たらず残念だった。
4年前の事なので風で飛ばされたか頂上白樺の下に埋まっているのかも知れない。
とにかく風が強くすぐに冷え込むので写真だけ先に撮った。
展望もゆっくり見渡す余裕も無かったが、西に延びる尾根を望み1キロほど先にある
957m峰は三等三角点の「蚊ノ沢(山)」と言うらしい。その先に南暑寒岳も辛うじて
望むも主峰暑寒別岳は雲の中で見えなかった。南隣の「恵岱岳」ははっきり見えたが
懐かしく語る余裕も無く10分程の滞在で下山する事にしたが、展望は良い山だろうと
想像出来る。
予想通りの強風だった頂上・・・標識は無かった
頂上から西に延びる尾根は南暑寒岳にも繋がっている・・
頂上から恵岱別川を挟んで望む「恵岱岳」が懐かしい・・・
★ 案ずるより産むが易し・・・
11:05 下山開始
広い台地も頂上から少し下っただけで風は弱くなり日を浴びると気持ち良かった。
久々にゆっくり休憩し行動食を取る。
さて、シールをどこで外すか?で夫婦の協議となる。
平坦な頂上台地で外してもそれなりにスキーを滑らす事は可能だが、
問題はカリカリだった急斜面の下りをどう攻略するかである。
チーヤンは怖いのでシールを付けたまま慎重に降りたいと言うので付き合う。
30分ほどで台地を通り抜け急斜面の出合に着く。見下ろす急斜面だが心持ち雪面が
緩みスキーのエッジが利きそうだった。私が先に横滑りで下り始めたが意外に恐怖心が解け
あっと言う間に降りてしまった。チーヤンも転ばずに降りて「案ずるより産むが易し」だった。
C650付近でシールを外しスキーを滑らせる。
固かった雪面は少しだけ緩みカリカリからザラザラ気味になって楽しかった。
頂上を背に台地を下るチーヤン・・・
東尾根から北竜町方面を望む・・・
C650付近からの下りは楽しかった・・・
大きな難関は突破した・・・
★ ルートミス・・・
しかし、尾根上のC450付近でルートをミスってしまった。
この尾根上の一番狭い場所で小さなコブがあり登り返しがある場所だった。
それを忘れていて左にそれてしまい下ってからミスに気付く始末。
登り返しは大変なのでそのまま下り少し遠回りも何とか降りる事が出来て安堵する。
これもGPS様様である・・。
天竜橋近くまで来ると陽を浴びた雪はすっかり腐り、寒いはずのこの日も4月だなぁ~と
安堵しながら満足感に浸っていた・・・。
帰路では、雨竜町の温泉で汗を流し17時無事帰宅した。
駐車地に戻って来た・・・
北竜町と増毛町の境界---信砂岳 (927.4m)
■ 山 行 日 2018年4月5日(木) 日帰り
■ ル ー ト 東尾根ルート 往復
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №6
■ 登 山 形 態 山スキー
■ 地 形 図 1/25000地形図 「信砂御料」
■ 三角点・点名 三等三角点 点名「信砂岳 ノブシャダケ」
■ コースタイム 登り 3時間 下り 1時間45分
<登り>
07:55 登山開始
08:10 東尾根取付き
09:10 標高点562付近
10:55 頂上
<下り>
11:05 下山開始
11:35 頂上台地降口
11:55~12:05 C650付近シール外す
ルートミス有
12:50 駐車地
携帯GPSログを元に作成したルート図です・・。
登行を開始して振り向いた駐車地・・・
★ 魅力溢れる増毛の低山・・・
1000m以下の山を勝手に「低山」と位置図けているが、その定義に拘りはない。
私の中では単に標高の高さで区分し、分かり易くしているだけである。
また、低山だから簡単に登れるとか高山だから難しいと言う認識は無い。
山の魅力は高さに関係なく、その山容の持つ地形や植物だったり、その山に行くためのアプローチに
魅力を感じる事もあるから面白い。
目指している1000m超峰全山は、そんな魅力に関係なく自分の決めた条件に当てはまれば
登る対象となり目標になっているだけである。
なので1000m以下の低山にも魅力あふれる山は多い。
今日は、久々の夫婦登山である・・・
明日から荒れそうな予報も今日だけは何とか持ちそう・・・という事で
以前から気になっていた増毛山魂の未踏峰で低山狙いを試みた。
駐車地から東尾根の取付きに向かうところ・・・
★ 信砂岳・・・
信砂岳⇒のぶしゃだけと読む。
増毛山魂の南東端に位置する山で登山道は無く沢登りか積雪期の登頂となるマイナーな低山。
4.5キロほど南側には、恵岱別川を挟んで同じような山容の「恵岱岳1060m」があり
2013年4月に登った事が昨日の様に思い出され懐かしかった。
信砂岳の存在もその時に知り、いつかは登って見たいと思っていた。
東尾根ルートからのアプローチは、HYMLの岳友「山ちゃん」の記録を参考にさせて頂き
携帯GPSとコンパス・地形図を持ってすれば何とか辿り着けるだろうといつもの他力本願。
お陰様で何も迷う事無く無事登頂出来、下りのスキーもそれなりに楽しめて下山出来ました。
この場をお借りしてお礼を申し上げたいと思います。「山ちゃん、ありがとう!」
東尾根の取付き付近
東尾根上に乗っかる・・・
★ 東尾根取付きがカギ・・・
自宅から約2時間30分で到着。
本来、「天竜橋」付近に駐車出来ればベストだったが、道が狭く道路脇にもスペースがないので
4~500m手前の広くなった道路脇に停める事になった。
山ちゃんの記録から道路脇の高い雪壁を乗り越える記述があったので今回梯子を用意していたが
2月とは違いこの時期になれば必要なく簡単に登る事が出来た。
早々準備をして7:55出発となる。
道路脇にはまだ多くの残雪があり表面はカリカリ気味で固かった。気温は0℃、風は微風。
天気は、雲も多いが青空も覗かせまずまずで出発出来た。
取付く尾根は信砂岳の東尾根だが、一見すると複雑な地形で入り組んだ小尾根が幾つもあった。
地形図を確認し、取り付く尾根は「天竜橋」のすぐ西側と分かり平坦な裾野を歩き始めた。
10分程で東尾根の取付き点に着く。
ちょっと急斜面で表面カリカリなのでジグを切りながら慎重に取りつく。
標高差150mほど登ると尾根上となり緩斜度で歩き易くなる。
このルートのカギは、最初に取付く尾根を間違えなければ後は顕著な尾根が続くので
間違える事は無いと思う。ただ、尾根上には3ヶ所の急登がありカリカリのこの日は登りで
ちょっとだけ冷や汗を掻いた・・・。
C650付近でまた急登あり
★ 広過ぎる頂上台地・・・
時折小雪舞うも青空は常に見えていて順調に登る事が出来た。
高度を上げると次第に風は強く、北風で手が冷たくなった。
それでも時々日が当たるとポォ~と暖かくなるから有難かった。
3度目の急登を登り切るとようやく頂上台地に辿り着く。
見渡す限りダケカンバの疎林帯でどこに頂上があるのか方向すら迷うところだ。
地形図とGPSで現在地を特定し頂上の方向を定める。直線距離でも1.2キロほどあり
その頂上も見えない・・・。歩く雪面にトレースが付かないほど固いのでピンテを付けながら
辿る事にした。ここはコンパスよりもGPSを頼りに最短で頂上を目指す事にした。
台地状のほぼ中央を歩きながら見えない頂上を目指すが40分程歩くと前方に小高い山が
見え始め、あれが信砂岳だと確信する。途中モービルの古いトレースと出会いここも彼らに
とっては格好の遊び場なんだぁ~と分かる。熊の古い足跡にも遭遇した。
とにかく広い頂上台地にだった・・・
たまには被写体の私・・・
★ 強風の頂上、展望今一つ・・・
10:55 頂上
丁度3時間だったが、途中休憩らしい休憩も取らず歩いていたので実際はもう少し掛かる山かも知れない。
山ちゃんの写真の載っていた山頂標識を探してみたが見当たらず残念だった。
4年前の事なので風で飛ばされたか頂上白樺の下に埋まっているのかも知れない。
とにかく風が強くすぐに冷え込むので写真だけ先に撮った。
展望もゆっくり見渡す余裕も無かったが、西に延びる尾根を望み1キロほど先にある
957m峰は三等三角点の「蚊ノ沢(山)」と言うらしい。その先に南暑寒岳も辛うじて
望むも主峰暑寒別岳は雲の中で見えなかった。南隣の「恵岱岳」ははっきり見えたが
懐かしく語る余裕も無く10分程の滞在で下山する事にしたが、展望は良い山だろうと
想像出来る。
予想通りの強風だった頂上・・・標識は無かった
頂上から西に延びる尾根は南暑寒岳にも繋がっている・・
頂上から恵岱別川を挟んで望む「恵岱岳」が懐かしい・・・
★ 案ずるより産むが易し・・・
11:05 下山開始
広い台地も頂上から少し下っただけで風は弱くなり日を浴びると気持ち良かった。
久々にゆっくり休憩し行動食を取る。
さて、シールをどこで外すか?で夫婦の協議となる。
平坦な頂上台地で外してもそれなりにスキーを滑らす事は可能だが、
問題はカリカリだった急斜面の下りをどう攻略するかである。
チーヤンは怖いのでシールを付けたまま慎重に降りたいと言うので付き合う。
30分ほどで台地を通り抜け急斜面の出合に着く。見下ろす急斜面だが心持ち雪面が
緩みスキーのエッジが利きそうだった。私が先に横滑りで下り始めたが意外に恐怖心が解け
あっと言う間に降りてしまった。チーヤンも転ばずに降りて「案ずるより産むが易し」だった。
C650付近でシールを外しスキーを滑らせる。
固かった雪面は少しだけ緩みカリカリからザラザラ気味になって楽しかった。
頂上を背に台地を下るチーヤン・・・
東尾根から北竜町方面を望む・・・
C650付近からの下りは楽しかった・・・
大きな難関は突破した・・・
★ ルートミス・・・
しかし、尾根上のC450付近でルートをミスってしまった。
この尾根上の一番狭い場所で小さなコブがあり登り返しがある場所だった。
それを忘れていて左にそれてしまい下ってからミスに気付く始末。
登り返しは大変なのでそのまま下り少し遠回りも何とか降りる事が出来て安堵する。
これもGPS様様である・・。
天竜橋近くまで来ると陽を浴びた雪はすっかり腐り、寒いはずのこの日も4月だなぁ~と
安堵しながら満足感に浸っていた・・・。
帰路では、雨竜町の温泉で汗を流し17時無事帰宅した。
駐車地に戻って来た・・・