エバ夫婦の未踏1000m超峰シリーズ・・・
層雲峡から・・・鋸岳(21142m)&愛別岳(2112m)
■ 山 行 日 2020年10月2日(金) 日帰り
■ コ ー ス 層雲峡ロープウェイ~黒岳~北鎮岳~鋸岳~比布岳~愛別岳 往復
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №28
■ 登 山 形 態 登山道
■ 地 形 図 1/25000地形図 「層雲峡」「愛山渓温泉」
■ 三角点・点名 鋸岳 ---- 三角点無し・標高点のみ、標識無し
愛別岳 ---- 三等三角点 点名「三方崩 サンポウクズレ」
■ コースタイム 登り 5時間15分 下り 4時間52分
<登り>
06:00 層雲峡ロープウェイ乗車
06:07 5合目駅下車
06:30 リフト乗車
06:40 7合目駅下車
06:45 登山開始
07:45~55 黒岳(1984m)頂上 強風
08:10 黒岳石室分岐
08:40~45 お鉢平展望台
09:10 北鎮岳分岐 完全にガスの中・・・
09:25~30 北鎮岳(2244m)頂上
09:47~55 鋸岳(2142m)頂上
10:28 比布岳(2197m)頂上 通過
10:35 愛別岳分岐
11:15 愛別岳(2112m)頂上
<下り>
11:35 下山開始
12:17 愛別岳分岐
12:25~30 比布岳(2197m)頂上
13:25 北鎮岳(2244m)頂上 通過
13:38 北鎮岳分岐
14:00~05 お鉢平展望台
14:35 黒岳石室分岐
14:55~15:00 黒岳(1984m)頂上
15:45 7合目リフト駅
15:50 リフト乗車
16:00 リフト下車
16:20 5合目ロープウェイ乗車
16:27 ロープウェイ駅下車

GPSを元に地形図に移行したルート図です・・・
★ 鋸岳再訪は夫婦で・・・
9月26日ようやく初冠雪のあった旭岳。平年より1日遅く、去年より5日遅い観測だったようだ。
その僅か2日前に愛山渓温泉から登った事が嘘のように大雪山の気象変化は早い。月が変わり10月、本来で
あればここはもう冬山を覚悟するところだが、ギリギリ夏山装備で行けることをラッキー!としよう・・。
この日てんくらAも天気は今一つ・・。それでも前日現地まで行って見ようとなりいつもの駐車場で車中泊。
朝一のロープウェイに乗車して黒岳・北鎮経由で鋸岳と愛別岳を目指す計画を立てて見た。
【10月1日(木)】
チーヤンの仕事帰りを待って夕方の出発だった・・。
層雲峡に着く頃は予報通り雨で21:53、駐車場に入った。早々、安着の儀に入り23時には就寝とした。
【10月2日(金)】
起床4:00 先ずは1階の水洗トイレで用を足し、洗面台で顔を洗う・・。
昨夜の雨は上がり、風もなく暖かいくらいだ。空は高曇りで青空もチラホラ。自然と期待が膨らむ。
いつものコーヒーを落とし、朝食を済ませてロープウェイの駐車場まで移動した。すでに何台か到着している
車もあるが、人数は少なかった。
ロープウェイとリフト往復セット券が一人3,000円。今日の山行は絶対成功せねばと決意するお値段だ。
一番乗りで第一便6:00発に乗車した。観光客の団体さんも混じり30人ほど乗車した。その内登山者は
10名程だろうか・・。何組かとお話したが、お鉢巡りと黒岳周辺までと言うのがほとんどで愛別岳は私た
ちだけのようだった。
下りのリフト最終時間は16:30、ロープウェイが17:00のタイム制限があるのでクリアするためには
休憩もそこそこに常に時間との戦いにもなりそうだった。
7合目リフトを降りた頃は、少ない青空と雲海の広がる絶景だったが、それも僅かな時間で全体がガスに覆わ
れ始めた。登山を開始しどんどん登っていくが、時々覗き見るような景色でほとんど休みなしで登っていた。
話は、1週間前に戻るが愛山渓から登った日の事である。
永山岳の登りですっかりバテテしまった私は、相方の足を引っ張ると判断して、鋸岳の登頂を諦めてチーヤン
一人で初登頂するよう嘆願した。それは、タイムスケジュール的に余裕が無かったことや私自身の足が心配だ
った事、更に鋸岳は24年前に登頂している事もあって自分の休憩を優先したからである。結果、たまたま同
行してくれる初対面の女性が現れてくれたお陰でチーヤンは無事初登頂を果たしたので安堵したが、帰宅後私
自身の記録と写真を調べてみると鋸岳の登頂写真が見当たらず、記録でも鋸岳に到着した記録が無かった。
当時の記憶はほぼゼロ。鋸岳がどんな場所でどう登ったのかまったく覚えていなかった。つまりまだ未踏なの
かも知れなかった。
今回、層雲峡側から登ったのは函館のグチパパこと坂口さんから頂いたコメントを参考にさせて頂き計画した
もので、途中にある鋸岳を今度こそ夫婦で再訪しようと計画に組み込んだ。

5合目駅から青空と雲海が少し見られた・・・

リフト乗り場に移動、目の前に聳えるのは黒岳だ・・・

7合目リフト駅から眺める雲海の絶景・・・


7合目リフト駅登山口にて・・・いざ出発である

ガスの中の「マネキ岩」をバックに一枚・・・

<マネキ岩の近くから望む雲海と東大雪の山々・・・/span>
★ まずは黒岳から・・・
往復3000円のメリットは、「楽して高いところまで登れること」である。
7合目リフト駅から黒岳までの登りは丁度1時間で、もう2000m地点に居ることが嬉しい。
この先、大雑把に言えば2000m級の台地にある道を辿れば目標の山々に登れるという言わば贅沢なコース
設定だったかも知れない。あとは距離と決められた時間通りに歩けるか?が課題だが、最終目標愛別岳のタイ
ムリミットは12時と決めて歩き始めた・・・。
黒岳を始め途中経由する北鎮岳や比布岳はすでに登頂済みだったので、時間によっては通過する予定だった。
ただ、「写真だけは撮ろうか・・」とその度に休憩を兼ねた撮影をして先を急ぐ感じだった。

黒岳(1984m)にて 5年ぶりの再訪まずはここからスタート

黒岳から石室へ 目の前の凌雲岳は見えていたが、その奥の北鎮岳はガスに覆われていた

ピンボケ・・・石室への下り

紅葉したウラシマツツジの群落とカムイミンタラ

お鉢巡りコースにもなっている平らな登山道は快適に歩く・・・

ナナカマドの紅葉と向こうに見えるは烏帽子岳・・・

そのズーム

標高2020mの「お鉢平展望台」・・・お鉢平を始め周囲の絶景は楽しめた。

お鉢平と対岸の間宮岳などを望む

展望台から一瞬だけ望めた北鎮岳の全容・・・この直後再びガスが。
★ 北鎮岳タイムチェック・・・
北鎮岳 9:25
ここでタイムチェックをする。北鎮岳~鋸岳経由で比布岳まで約1時間30分
愛別岳分岐から愛別岳往復2時間、更に北鎮岳までの復路に1時間掛かると予想する。
つまり、愛別岳には12時で復路の北鎮岳には14時到着の予想になる・・・。
これはギリギリのスケジュール予想になってしまった。

北海道第二峰 北鎮岳(2244m)にて


北鎮岳~鋸岳~比布岳までの登山路・・・正面に鋸岳を望むその右の尖りは愛別岳の頂上部
★ 実は初登頂か?・・・
鋸岳(のこぎりだけ)(2142m) 9:47~55
北鎮岳からの登山路から一瞬切れたガスのお陰で鋸岳全体の地形がイメージ出来、登山道から少し離れた頂上
へのルートを読むことが出来た。GPSも活用しながら最短ルートを見極め頂上を踏む。
チーヤンが先週座った岩に再び対面、今度は私も一緒に確認した・・・。
24年前に登頂済みとする私の記録もその写真と記憶が見当たらないのでは、証拠が無いと同じだ。
これで確信して鋸岳登頂を宣言出来てちょっと安心である。

鋸岳(2142m)頂上にて・・・

愛別岳分岐にある標識・・・
★ なにがなんでも・・・
最初の目的である鋸岳のピークを踏み少し安堵の私ではあるが、ここからが本番でもあった。
先週登れなかった愛別岳はガスも理由ではあったが、実はタイムアウトでもあった。今日はギリギリと言って
も往復する時間的余裕はあるので、「ガスでも雨でも行くぞ!」と夫婦の決意は一致していた。
比布岳から愛別岳分岐まではほんの数分で着く。
正に濃霧・・・
愛別岳の頂はもちろん吊り尾根がどこすらも分からないガスで言わばホワイトアウトだった。
無論、躊躇なく前進。分岐から急斜度の踏み跡を慎重に下り始める・・・。ほんと一歩ずつ。
足元しか見えないので恐怖心はまったく無かったが、20mほど降りると次のジグを切る踏み跡に気が付く。
もう急斜度ではなくトラバース的に緩斜度で降りていくと吊り尾根の付け根だった。こういう時のGPSが役
に立ち現在地が確認出来た。
あとは吊り尾根の一本道・・・
私は三度目の愛別岳だったのに、途中の岩場も痩せ尾根もアップダウンだった事も記憶から飛んでいた。
頼れるのは踏み跡とGPSだけ。あとは片道1時間という情報だけを信じてピークを目指した。

ガスの中の吊り尾根・・・
★ ついに登頂・愛別岳・・・
愛別岳頂上 11:15 到着
分岐から降り始めて30分ほど経ったときいきなり目の前に大きな岩山が現れた。
「えっ?まだ30分だから尾根の半ばでは?・・・」と思いながらGPSを出すと、なんと頂上直下だった。
半信半疑でその岩山を登ると10分ほどで三角点のある頂上に着き、GPSも三角点にあった。
片道40分で来たことになる・・。
でも、それ以上にチーヤンの初登頂が先で眺望の無い貸切の頂上でハグをして喜んだ!
最終目標達成!も嬉しかったが、こんな天候でも決行してピークを無事踏めたことが嬉しかった。
一度踏めば二度三度・・・次は天気の良い時にこれたら幸いよぉ~と、なによりピークハント成功が一番だっ
たかも知れない。いつものコーラで祝杯し、休んで食する余裕も出来た。
手作り山頂標識を手にまずは記念の一枚を撮る。そして20分も休憩出来た。
予想より30分早い下山開始だ。

長年念願だった「愛別岳」に登れて大満足の頂上・・・

三等三角点 点名「三方崩 サンポウクズレ」と言うのは晴れた山を見れば納得であろう。

往路で通過した比布岳にて 先週の登頂時、二人の写真を撮り損ねていたので一枚・・
★ 満足な一日・・・
先週バテた私の足は、なんとか持ち直してくれた・・。
復路も順調に歩を進め、予定より早めのタイムで各所を通過する。そして最終目的の黒岳にも予定より30分
以上早く着く事が出来充実感が湧いて来た。
道中雨には当たったが、苦にする雨でもなく寒さも風の強さも私たちには優しかった・・。
これで愛山渓周辺の1000m超峰全8座を夫婦で完登することが出来、次なる未踏峰に目標を向けられると
スイッチが切り替わった。
いつものように途中当麻町の温泉で汗を流し、21:40無事帰宅した。
<愛山渓周辺の1000m超峰全8座・夫婦の初登頂日>
① 永山岳 (2046m) 2007.10.01
② 中条岳 (1978m) 2020.09.24
③ 国立峰 (2194m) 2007.10.01
④ 愛別岳 (2112m) 2020.10.02
⑤ 安足間岳 (2200m) 2007.10.01
⑥ 当麻岳 (1967m) 2007.10.01
⑦ 比布岳 (2197m) 2007.10.01
⑧ 鋸岳 (2142m) 2020.10.02・・・一緒に登ったこの日を夫婦で初登頂の記念日に。
層雲峡から・・・鋸岳(21142m)&愛別岳(2112m)
■ 山 行 日 2020年10月2日(金) 日帰り
■ コ ー ス 層雲峡ロープウェイ~黒岳~北鎮岳~鋸岳~比布岳~愛別岳 往復
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №28
■ 登 山 形 態 登山道
■ 地 形 図 1/25000地形図 「層雲峡」「愛山渓温泉」
■ 三角点・点名 鋸岳 ---- 三角点無し・標高点のみ、標識無し
愛別岳 ---- 三等三角点 点名「三方崩 サンポウクズレ」
■ コースタイム 登り 5時間15分 下り 4時間52分
<登り>
06:00 層雲峡ロープウェイ乗車
06:07 5合目駅下車
06:30 リフト乗車
06:40 7合目駅下車
06:45 登山開始
07:45~55 黒岳(1984m)頂上 強風
08:10 黒岳石室分岐
08:40~45 お鉢平展望台
09:10 北鎮岳分岐 完全にガスの中・・・
09:25~30 北鎮岳(2244m)頂上
09:47~55 鋸岳(2142m)頂上
10:28 比布岳(2197m)頂上 通過
10:35 愛別岳分岐
11:15 愛別岳(2112m)頂上
<下り>
11:35 下山開始
12:17 愛別岳分岐
12:25~30 比布岳(2197m)頂上
13:25 北鎮岳(2244m)頂上 通過
13:38 北鎮岳分岐
14:00~05 お鉢平展望台
14:35 黒岳石室分岐
14:55~15:00 黒岳(1984m)頂上
15:45 7合目リフト駅
15:50 リフト乗車
16:00 リフト下車
16:20 5合目ロープウェイ乗車
16:27 ロープウェイ駅下車

GPSを元に地形図に移行したルート図です・・・
★ 鋸岳再訪は夫婦で・・・
9月26日ようやく初冠雪のあった旭岳。平年より1日遅く、去年より5日遅い観測だったようだ。
その僅か2日前に愛山渓温泉から登った事が嘘のように大雪山の気象変化は早い。月が変わり10月、本来で
あればここはもう冬山を覚悟するところだが、ギリギリ夏山装備で行けることをラッキー!としよう・・。
この日てんくらAも天気は今一つ・・。それでも前日現地まで行って見ようとなりいつもの駐車場で車中泊。
朝一のロープウェイに乗車して黒岳・北鎮経由で鋸岳と愛別岳を目指す計画を立てて見た。
【10月1日(木)】
チーヤンの仕事帰りを待って夕方の出発だった・・。
層雲峡に着く頃は予報通り雨で21:53、駐車場に入った。早々、安着の儀に入り23時には就寝とした。
【10月2日(金)】
起床4:00 先ずは1階の水洗トイレで用を足し、洗面台で顔を洗う・・。
昨夜の雨は上がり、風もなく暖かいくらいだ。空は高曇りで青空もチラホラ。自然と期待が膨らむ。
いつものコーヒーを落とし、朝食を済ませてロープウェイの駐車場まで移動した。すでに何台か到着している
車もあるが、人数は少なかった。
ロープウェイとリフト往復セット券が一人3,000円。今日の山行は絶対成功せねばと決意するお値段だ。
一番乗りで第一便6:00発に乗車した。観光客の団体さんも混じり30人ほど乗車した。その内登山者は
10名程だろうか・・。何組かとお話したが、お鉢巡りと黒岳周辺までと言うのがほとんどで愛別岳は私た
ちだけのようだった。
下りのリフト最終時間は16:30、ロープウェイが17:00のタイム制限があるのでクリアするためには
休憩もそこそこに常に時間との戦いにもなりそうだった。
7合目リフトを降りた頃は、少ない青空と雲海の広がる絶景だったが、それも僅かな時間で全体がガスに覆わ
れ始めた。登山を開始しどんどん登っていくが、時々覗き見るような景色でほとんど休みなしで登っていた。
話は、1週間前に戻るが愛山渓から登った日の事である。
永山岳の登りですっかりバテテしまった私は、相方の足を引っ張ると判断して、鋸岳の登頂を諦めてチーヤン
一人で初登頂するよう嘆願した。それは、タイムスケジュール的に余裕が無かったことや私自身の足が心配だ
った事、更に鋸岳は24年前に登頂している事もあって自分の休憩を優先したからである。結果、たまたま同
行してくれる初対面の女性が現れてくれたお陰でチーヤンは無事初登頂を果たしたので安堵したが、帰宅後私
自身の記録と写真を調べてみると鋸岳の登頂写真が見当たらず、記録でも鋸岳に到着した記録が無かった。
当時の記憶はほぼゼロ。鋸岳がどんな場所でどう登ったのかまったく覚えていなかった。つまりまだ未踏なの
かも知れなかった。
今回、層雲峡側から登ったのは函館のグチパパこと坂口さんから頂いたコメントを参考にさせて頂き計画した
もので、途中にある鋸岳を今度こそ夫婦で再訪しようと計画に組み込んだ。

5合目駅から青空と雲海が少し見られた・・・

リフト乗り場に移動、目の前に聳えるのは黒岳だ・・・

7合目リフト駅から眺める雲海の絶景・・・


7合目リフト駅登山口にて・・・いざ出発である

ガスの中の「マネキ岩」をバックに一枚・・・

<マネキ岩の近くから望む雲海と東大雪の山々・・・/span>
★ まずは黒岳から・・・
往復3000円のメリットは、「楽して高いところまで登れること」である。
7合目リフト駅から黒岳までの登りは丁度1時間で、もう2000m地点に居ることが嬉しい。
この先、大雑把に言えば2000m級の台地にある道を辿れば目標の山々に登れるという言わば贅沢なコース
設定だったかも知れない。あとは距離と決められた時間通りに歩けるか?が課題だが、最終目標愛別岳のタイ
ムリミットは12時と決めて歩き始めた・・・。
黒岳を始め途中経由する北鎮岳や比布岳はすでに登頂済みだったので、時間によっては通過する予定だった。
ただ、「写真だけは撮ろうか・・」とその度に休憩を兼ねた撮影をして先を急ぐ感じだった。

黒岳(1984m)にて 5年ぶりの再訪まずはここからスタート

黒岳から石室へ 目の前の凌雲岳は見えていたが、その奥の北鎮岳はガスに覆われていた

ピンボケ・・・石室への下り

紅葉したウラシマツツジの群落とカムイミンタラ

お鉢巡りコースにもなっている平らな登山道は快適に歩く・・・

ナナカマドの紅葉と向こうに見えるは烏帽子岳・・・

そのズーム

標高2020mの「お鉢平展望台」・・・お鉢平を始め周囲の絶景は楽しめた。

お鉢平と対岸の間宮岳などを望む

展望台から一瞬だけ望めた北鎮岳の全容・・・この直後再びガスが。
★ 北鎮岳タイムチェック・・・
北鎮岳 9:25
ここでタイムチェックをする。北鎮岳~鋸岳経由で比布岳まで約1時間30分
愛別岳分岐から愛別岳往復2時間、更に北鎮岳までの復路に1時間掛かると予想する。
つまり、愛別岳には12時で復路の北鎮岳には14時到着の予想になる・・・。
これはギリギリのスケジュール予想になってしまった。

北海道第二峰 北鎮岳(2244m)にて


北鎮岳~鋸岳~比布岳までの登山路・・・正面に鋸岳を望むその右の尖りは愛別岳の頂上部
★ 実は初登頂か?・・・
鋸岳(のこぎりだけ)(2142m) 9:47~55
北鎮岳からの登山路から一瞬切れたガスのお陰で鋸岳全体の地形がイメージ出来、登山道から少し離れた頂上
へのルートを読むことが出来た。GPSも活用しながら最短ルートを見極め頂上を踏む。
チーヤンが先週座った岩に再び対面、今度は私も一緒に確認した・・・。
24年前に登頂済みとする私の記録もその写真と記憶が見当たらないのでは、証拠が無いと同じだ。
これで確信して鋸岳登頂を宣言出来てちょっと安心である。

鋸岳(2142m)頂上にて・・・

愛別岳分岐にある標識・・・
★ なにがなんでも・・・
最初の目的である鋸岳のピークを踏み少し安堵の私ではあるが、ここからが本番でもあった。
先週登れなかった愛別岳はガスも理由ではあったが、実はタイムアウトでもあった。今日はギリギリと言って
も往復する時間的余裕はあるので、「ガスでも雨でも行くぞ!」と夫婦の決意は一致していた。
比布岳から愛別岳分岐まではほんの数分で着く。
正に濃霧・・・
愛別岳の頂はもちろん吊り尾根がどこすらも分からないガスで言わばホワイトアウトだった。
無論、躊躇なく前進。分岐から急斜度の踏み跡を慎重に下り始める・・・。ほんと一歩ずつ。
足元しか見えないので恐怖心はまったく無かったが、20mほど降りると次のジグを切る踏み跡に気が付く。
もう急斜度ではなくトラバース的に緩斜度で降りていくと吊り尾根の付け根だった。こういう時のGPSが役
に立ち現在地が確認出来た。
あとは吊り尾根の一本道・・・
私は三度目の愛別岳だったのに、途中の岩場も痩せ尾根もアップダウンだった事も記憶から飛んでいた。
頼れるのは踏み跡とGPSだけ。あとは片道1時間という情報だけを信じてピークを目指した。

ガスの中の吊り尾根・・・
★ ついに登頂・愛別岳・・・
愛別岳頂上 11:15 到着
分岐から降り始めて30分ほど経ったときいきなり目の前に大きな岩山が現れた。
「えっ?まだ30分だから尾根の半ばでは?・・・」と思いながらGPSを出すと、なんと頂上直下だった。
半信半疑でその岩山を登ると10分ほどで三角点のある頂上に着き、GPSも三角点にあった。
片道40分で来たことになる・・。
でも、それ以上にチーヤンの初登頂が先で眺望の無い貸切の頂上でハグをして喜んだ!
最終目標達成!も嬉しかったが、こんな天候でも決行してピークを無事踏めたことが嬉しかった。
一度踏めば二度三度・・・次は天気の良い時にこれたら幸いよぉ~と、なによりピークハント成功が一番だっ
たかも知れない。いつものコーラで祝杯し、休んで食する余裕も出来た。
手作り山頂標識を手にまずは記念の一枚を撮る。そして20分も休憩出来た。
予想より30分早い下山開始だ。

長年念願だった「愛別岳」に登れて大満足の頂上・・・

三等三角点 点名「三方崩 サンポウクズレ」と言うのは晴れた山を見れば納得であろう。

往路で通過した比布岳にて 先週の登頂時、二人の写真を撮り損ねていたので一枚・・
★ 満足な一日・・・
先週バテた私の足は、なんとか持ち直してくれた・・。
復路も順調に歩を進め、予定より早めのタイムで各所を通過する。そして最終目的の黒岳にも予定より30分
以上早く着く事が出来充実感が湧いて来た。
道中雨には当たったが、苦にする雨でもなく寒さも風の強さも私たちには優しかった・・。
これで愛山渓周辺の1000m超峰全8座を夫婦で完登することが出来、次なる未踏峰に目標を向けられると
スイッチが切り替わった。
いつものように途中当麻町の温泉で汗を流し、21:40無事帰宅した。
<愛山渓周辺の1000m超峰全8座・夫婦の初登頂日>
① 永山岳 (2046m) 2007.10.01
② 中条岳 (1978m) 2020.09.24
③ 国立峰 (2194m) 2007.10.01
④ 愛別岳 (2112m) 2020.10.02
⑤ 安足間岳 (2200m) 2007.10.01
⑥ 当麻岳 (1967m) 2007.10.01
⑦ 比布岳 (2197m) 2007.10.01
⑧ 鋸岳 (2142m) 2020.10.02・・・一緒に登ったこの日を夫婦で初登頂の記念日に。