エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

山小屋「MIKIハウス」の補修作業

2023年11月06日 | ボランティア
山小屋MIKIハウスの補修作業
HYMLの山友マサリンの山小屋がニセコ (蘭越町) に建っている。
その名は愛妻の名を取って「MIKIハウス」と名付けた。大切に末永く使っていきたいと願うマ
サリンの想い。しかし、築20年を越えて一部老朽化が進み補修が必要となった。屋根対策、雪対
策、ウッドデッキ、階段、窓、薪ストーブ、トイレ、駐車場・・等々。冬期を迎える前に急ぎたい
作業は山積みのようだった。

当初は、一人作業でコツコツ出来ると思っていたらしいが誤算。晩秋にもなってヘルプの悲痛な叫
びが、私にも届いた。そして、先月 (10月) 末から手伝うようになり、今月も2泊3日でお手伝いし
て来た。



山小屋「MIKIハウス」ただ今補修作業中です・・・       (ゆみっち撮影)

★ 非日常な山小屋の時間・・・
この3日間で作業に関わったマサリンの山友たちは総勢9名になった。
それぞれの思いで日帰りだけど駆けつけてくれる仲間たち、補修が終わった新しい山小屋を夢見て
家主の応援隊に加わってくれたのだと思う。泊り組となった私たち3名は朝8時から夕方4時過ぎ
まで作業は進む。初日は遅くなり過ぎて温泉をパスして夕食を優先するほど頑張った!
3日は、日帰り組のイマちゃんとアオイちゃんが居て4日は、まゆちゃんが来てくれた。そして、
5日は、ちーやんとワッキーさんが加わり私たちと入れ替わる形になって別れた。

泊まり組の紅一点「ゆみっち」は、名クライマーとなって二日間屋根に上る。斜度は約40度滑り
やすいトタンだが、慎重に足を乗せロープ1本に命を預けながら、屋根の張替え作業をマサリンと
一緒に一日中行った。

私とiwaさんは、床裏の板貼り作業に汗を流す・・。
断熱材が剥き出しの床裏で、以前はそこに廃材などが捨てられたゴミ捨て場になっていたようだが
キレイに片付けられ中に入って初めて床裏が未処理だったと気が付いたようだ。空間の狭い中での
作業は腰が痛くなり大変だったが、頑張った3日間で3/4ほどまで終える事が出来た。
もう少しだったが、時間が足りず作業を残したまま帰宅する事になった。

作業はキリがない程まだまだ沢山ある・・・
しかし、非日常なこの時間は一日中動いていても楽しさが勝っている。作業が途中でも夕方になれ
ば冷たいビールと温泉で汗を流し、帰って来るとマサリンが作る和洋中の料理でお腹を満たす。気
の知れた仲間と山小屋で飲む酒は格別だ。身の上話からお山の話も弾み時間を忘れて夜が更ける。
薪ストーブは、煙突修理が必要で石油ストーブに代えて暖を取る。

尽きない話も22時を過ぎた頃から就寝体制へ・・・二階ロフト部屋は快適な寝室。温かい布団に
爆睡し朝まで目が覚めなかった。



私がやろうと思っていた作業だったが、ゆみっちにお株を取られてしまった・・・


もう屋根登りのベテランになったマサリン・・


二泊したメンバーで今宵も楽しかったぁ~・・・


私とiwaさんのサブメニュー マルチグリドルで作る「カマンベールチーズフォンデュ」

★ お手伝い最後の階段・・・
お手伝い最終日。
朝の作業が始まって私と iwaさんは引き続き床裏の板貼り作業をしていた。そして、ゆみっちとマ
サリンは古い階段のステップ部分を取り壊す作業に入っていた。しかし、階段の作業は太い枕木材
を使用しているので非常に重くヘルプの声が掛る。自分たちの手を止めて階段作りのお手伝いとな
った。

以降は帰るまで4人での作業となり、少しずつ新階段が出来て行く・・・が、私と iwaさんは時間
切れで完成を見ずに帰宅した。でも後で完成したと連絡を頂き写真も届いて安堵した・・。

大変だけど楽しい作業、ちょっと病み付きになりそう・・・いつもの癖 (笑)



補修する古い階段、このステップ部分を壊し新しいステップを取り付けるのだが・・  (ゆみっち撮影)


私たちが帰った後マサリンとちーやんたちでステップが出来て行く・・・もう少しだ。(ゆみっち撮影)


ほぼ完成したと言う階段の写真が送られて来た (ゆみっち撮影)


私たちと入れ替わりで到着したちーやんとワッキーさんも一緒に・・・

★ もしかしたら来週も・・・
「始めるのが遅過ぎる」と口をそろえて言うのが応援隊のメンバーたち。
マサリン曰くこれまでお世話になった応援隊は20人を超えると言う・・。しかし、もう11月に
入りいつ雪が降ってもおかしくない時期で危険な屋根作業や寒い外作業はスピードが上がらないの
が現状だ。足場のレンタルを延長したがそれも来週末までが限界。屋根の張替えだけはようやく出
来そうで一安心だが、他の作業はまだ残したままだ。

小さな山小屋でも維持管理して行くのが大変だとしみじみ実感する。
週末だけの利用だけにやりたい事を一人でやるのは限界があって、助けなしでは終わらない作業も
多い。ここまで僅か2回しかお手伝い出来ていないが、冬を前にもう一度来られたら作業の目途も
立つかも知れない。もしかしたら来週も行くかも知れないなぁ~・・・?