エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

訃報・叔母の旅立ちに思う

2023年11月15日 | 日記
訃報・叔母の旅立ちに思う



11月10日、札幌に住むいとこから電話があった・・。
それは、訃報でいとこの母である叔母の急死だった。85歳くらいから体調を崩したり、
骨折などもあり入退院を繰り返す日々だったらしいが、90歳くらいから特養ホームに
入所し治療と静養する生活だったらしい。亡くなった日もいとこは面会しており元気だ
ったと言うが、帰宅後容態が急変しまもなく死亡したという。診断は「老衰」92歳だ
った・・・。

叔母とはしばらく会っていなかったが、私の母親のすぐ上の姉で小さい頃は母に連れら
れてよく遊びに行っていた仲の良い姉妹だった。いとこ同士も皆歳が近くそれぞれが行
き来しながら遊んだ記憶は鮮明である。

しかし、私たちも成人となり親たちも年老いて来ると次第に行き来する回数は減り、時
に母たちの姉妹喧嘩も増える時期があって、親戚間のお付き合いが少しずつ疎遠になっ
ていった。

叔母の兄妹は、一男六女の七人だったが、今は私の母 (90) と苫小牧に住む妹 (86) の二
人だけになってしまった。

通夜、葬儀・告別式に参列するもそこに妹である私の母はいない。
親戚も近親者と叔母と同居していた長男のいとこに関わる仕事関係者と近所の方だけの
小さなお葬式だった。


★ いとこたちとの再会・・・
ほとんどのいとことは、10年近く会っていなかったかも知れない。
その間に私自身が退職をしたが、いとこの最年長は74歳になるのも当たり前で、それ
ぞれに孫やひ孫もいる高齢者のいとこ会なのだ。いとこ同士の会話は、会うと直ぐ昔に
タイムスリップし、久しぶりの会話ではなかった。

通夜の儀を終えた夜は、亡き叔母の思い出話も多かったが、いとこ同士やその子どもた
ちの今の話も多くそれぞれの人生を垣間見る時間だったかも知れない。

「こんな事でもないと会う機会がないよね・・」と再会の中の話。
会う度にそれぞれが歳を取り、子や孫たちも成長して誰が誰だか分からなくなるも、ジ
ジババになったいとこ同士の話は、友人や知人とはまるで違った本音トークが懐かしか
った。


★ 旅たちに思う・・・
明日はわが身の旅立ち・・・この歳になるとしみじみ実感する言葉である。
人はいつか必ず死ぬ。ケガや病に伏す長患いもあれば、認知症になって家族に迷惑を掛
けるかも知れないし、交通事故、自然災害、突然死・・・ほんと明日は何が起こるのか
それは誰にも分からないのだ。

いつか死ぬと分かったていても、まだ死にたくない自分もいてやり残した人生で終わり
たくないと思うのはわがままなのだろうか?毎日いつか死ぬことだけを考えて生きてい
ても楽しくないと思うし、毎日を平穏にポジティブに生きる人生であれとその日その日
を一生懸命過ごす事が何よりと思う日々もある。

92歳で旅立った叔母はどうだったんだろう・・?幸せだったか不幸だったかなんても
う聞く事は出来ない。死んだらもう終わりも寂しいが、仏さまになって極楽浄土の世界
が向こうにあると信じて「安らかに・・」と見送るしかない。

コロナ禍が明けた訳では無いが、「随時」から以前の葬儀で執り行われたが、昔と随分
変わって来て、葬儀を執り行う会社は何から何まで手掛けてくれた。喪主を始め家族の
手を煩わせない配慮とまるでホテルに泊まっているかのような行き届いたサービスが充
実していた事に驚いた。