エバ夫婦の未踏1000m超峰シリーズ
13年ぶりの再訪で・・中条岳(1978m)&妻鋸岳(のこぎりだけ)(2142m)
愛別岳(2112m)は、濃霧で断念も正解のタイムアウトでした
ようやく挑戦出来た「中条岳」を踏破・・偶然再会したHYMLのこーやんと一緒に
■ 山 行 日 2020年9月24日(木) 日帰り
■ コ ー ス 愛山渓温泉~三十三曲コース~永山岳・比布岳・鋸岳・中条岳
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №27
■ 登 山 形 態 登山道orちょい藪
■ 地 形 図 1/25000地形図 「愛山渓温泉」
■ 三角点・点名 永山岳・・三角点、標高の表示なし 比布岳・・三角点無し標高点のみ
鋸岳・・三角点無し標高点のみ 中条岳・・三角点、山名表記無し標高点のみ
■ コースタイム 登り 鋸岳まで約5時間20分 下り 約5時間
<登り>
05:18 愛山渓温泉登山口出発
ルートミス(松仙園林道へ)
05:50 松仙園分岐
06:08 丸太橋
06:12 三十三曲分岐
07:00~05 沼ノ平分岐 休憩
08:05~15 C1709 休憩
09:25~35 永山岳(2046m)
10:10~15 愛別岳分岐
10:20 比布岳(2197m)
11:00 鋸岳(2142m)・・・チーヤンのみ登頂
<下り>
11:05 下山開始
11:45~12:00 比布岳
12:40 永山岳
13:08~15 中条岳(1978m)
13:40 C1900付近、登山道出合
15:00 沼ノ平分岐
16:00 登山口
GPSログを元に地形図に移行したルート図です・・・
★ 未踏・愛山渓周辺・・・
「未踏1000m超峰シリーズ」と題して、一つ一つその地域と登頂方法について整理しつつある。
その中で愛山渓周辺の山は、中条岳・愛別岳・鋸岳が夫婦の未踏峰として残され登頂への機会を狙っていた。
今回は、それらを全て踏破する予定で唯一この日の快晴予報に合わせて計画を組んでみた。
前日、層雲峡温泉の無料駐車場で車中泊し、翌朝愛山渓温泉まで移動する事にした。時間と距離のロスはある
が、温泉・コンビニ・屋根のある駐車場と水洗トイレが完備された便利さにはどうしても負けてしまう(笑)
いつもの黒岳の湯で偶然グチパパと再会・・・そして、駐車場でHYMLのツボさん夫妻と再会した。
短い時間だったが、それぞれお話が出来て嬉しかった。
翌朝、3:00に駐車場を出発。3:55に愛山渓温泉駐車場に着いた。
満天の星空の下、モーニングコーヒーと朝食を取って明るくなるのを待った。
イズミノ沢に架かる丸太橋を渡るとすぐ三十三曲分岐となる・・
「三十三曲分岐」・・・滝ノ上コースは登山道崩壊のため通行止め、三十三曲コースへ
整備が行き届いた登山道に感動を覚えるほどだ・・・ほんと感謝です。
眩し過ぎる朝陽を浴びて沼ノ平分岐を後にする・・・
★ 無理な計画と体力不足を痛感・・・
計画では、永山岳と比布岳を経由して一番遠くにある「鋸岳のこぎりだけ」を踏破し、復路で愛別岳と中条岳を
登る予定でいた。しかし、普段の不摂生が原因か?永山岳手前で一気にペースダウンしたのは私でチーヤンと離
れて待たせる場面が多くなってしまった。ようやく永山岳に着いた時は、快晴の絶景に少しホッとしたが、この
先の行程を考えると足を引っ張り兼ねないと判断。
鋸岳にはチーヤン単独で登って貰い (私は鋸岳登頂済み)ログと登頂写真を撮って戻る選択をする。私は体調を見
ながら比布岳山頂で戻るチーヤンを待つ事にした。これまでに無いパターンである。
★ 一人旅・・・
愛別岳分岐までは一緒に歩いた。
ここでは先行していた他の登山者や別ルートから登って来た登山者と出会い挨拶を交わす。
なにやら分岐で迷っている様子・・・。私たちに「愛別岳行くんですか?」と尋ねられ「後で登ります・・」と
答えた。「ここ、どうやって行くんですかねぇ~」と不安気。急斜面の谷底に向かって僅かな踏み跡をジグに降
りるが、足を滑らせたらと思うと「恐怖心」が先行するらしい。吊り尾根の取付きまで無事に下りられれば恐怖
心も無くなるだろうが、最初の一歩が出せないようで諦めて下山してしまった・・。またその時丁度天気が急変
し、モクモクと下から雲が立ち上り、周辺の展望が無くなって来た。愛別岳への吊り尾根も隠れ始め頂上が見え
隠れする。
チーヤンを見送った後も何人かとここで出会ったが、誰一人愛別岳に向かった人は居なかった・・。
その中に黒岳から登って来たという若い女性が居て、「絶対無理!」と諦めた様子だったので、「北鎮岳から下
った途中にある鋸岳は登りましたか?」と尋ねてみた。すると「登ってません。あそこは登れるんですか?」と
聞かれたので「私の妻が今行きました。一緒に行ってくれますか?」とお願いすると「是非!」と言ってすぐ追
い駆けるように走って行った。
登山の途中で別々の行動を取る事が無かったので別れた後、後悔する。でも、新たな連れが現れてくれてチト安
心した。結局、鋸岳には二人で登頂し写真も撮ってもらって勇気百倍だったそうだ・・。彼女とは登山道に戻っ
てから別れたという。不安の一人旅をさせるところだったが、相棒が出来て何よりだった・・。
一方私は、愛別岳分岐付近で待機する予定だったが、少し休んだら体調も戻り比布岳まで行く事にした。風は弱
かったが寒くなったので雨具を着る。チーヤンが比布岳に戻る予定は12:00だったが、周りがすっかりガス
で見えなくなり、北鎮岳への登山道も見えなくなってしまった。復路は一人なので心配になり迎えに行く事にす
る。20分ほど降りたところで二人組の登山者とすれ違い挨拶を交わす。鋸岳から降りてくる女性が居なかった
か尋ねると登りで女性二人が居るところは見たが、降りてくるのは見ていないと教えてくれた。その後程なく戻
って来たチーヤンと出会ってホッとした。
彼女とは比布岳から一緒に歩き、鋸岳に登る際登山道からハイマツ帯に入る時二人組の登山者に「どこに行くん
ですか?」と声を掛けられたと言う。まさか鋸岳に行くとは思っていなかったようである。
この二人組とは、比布岳で再会すると再び声を掛けられ私の名前で呼んで来た。「〇〇山岳会の〇井です」と言
われ初めて気が付く。特にチーヤンと相手の奥さんが顔見知りで改めて挨拶を交わしたところだった。〇井さん
ご夫婦とはまだ一緒に登ったことは無いが、山の師匠と同じ山岳会に所属していた縁もありマイナーな山で何度
か偶然にお会いしたことがあった。
この再会とは別に今度は「エバさんですか?」と声を掛けられた。
「HYMLのこーやんです」と言われ、記憶を辿る・・・。2018年2月と3月HYMLの三段山オフミで知
り合い宴を共にした仲だった。こーやんは愛別岳の初登頂を目指して登って来たらしいが、生憎のガスで中止に
したという。比布岳から下山すると言うので、私たちの予定を話すると一緒に登る事となり以降三人で歩く事に
なった。
滝ノ上分岐からの登りで・・・背景が朝陽を浴びた沼ノ平
C1600付近のビューポイントにて沼ノ平と雲海を見下ろす絶景・・・
地形図の標高点1709付近岩場にて・・・
すっかり紅葉した「ウラシマツツジ」・・・
紅葉したチングルマの葉と綿毛のチングルマの群落
永山岳への登り・・・正面中央が永山岳、右の尖りは国立峰
永山岳頂上直下の登山道から真北に望む「中条岳(1978m)」
永山岳頂上から望む「愛別岳」・・・この時はまだ快晴だったのに
「愛別岳」ズーム・・・
「永山岳(2046m)」頂上 2007年10月以来13年ぶり 私は4度目 チーヤンは2度目の登頂
愛別岳と釣り尾根の全景
★ 鋸岳(2142m) チーヤン初登頂・・・
チーヤンの単独行動は、僅か1時間半ほどだったが不安を残しつつ初登頂を優先し見送った初めての別行動パ
ターン。幸いにして同行してくれる見知らぬ彼女がとても心強く感謝だった・・。お陰で楽しくピークも踏め
て写真も撮ってもらったので大いに助けられた。
二人で自撮りした写真もあるが、彼女の掲載許可を得ていないので割愛しよう。
因みに私の鋸岳初登頂は、1996年9月20日。登れば24年ぶりだったが、体力不足が情けなかった。
チーヤンの登頂写真を見ても24年前に登った鋸岳の記憶は無く思い出せなかった・・・。
「鋸岳(2142m)」20.9.24 初登頂のチーヤンです。周りはガスガスでした・・
★ こーやんとの再会・・・
後悔しつつも無事「鋸岳」の初登頂を果たし戻って来たチーヤンを称えよう。ダメな私が愚か者だった!
比布岳で声を掛けられ再会したHYMLのこーやんと中条岳に登る事になった。道中いろいろお話しながら少
しずつ記憶が蘇って来た。HYMLの三段山オフミでもあいさつ程度の会話で終始してしまいBCも同行して
登ったことは無いと思うが、こーやんが参加していたことはしっかりと思い出した。
旭川在住で夏山はまだ3年目だと言うが、退職されてからの行動力はかなりの様だ。マラソンも趣味で今年以
外は色々と大会にも出場していたというから年上も体力では私の負けだ・・苦笑
中条岳の登りでは、登山道の無い低いハイマツと岩場を登るが、ガスが出て来たのでピンテを付けながらと思
ったが家に忘れてきたようだ。するとこーやんから「ありますよ・・」と言われ、「エバさんの真似をして持
っているんです」には嬉し恥ずかしだった。お陰で迷わずにルート取りが出来助かった。
再会した比布岳で記念の一枚・・・
★ ようやく挑戦出来た中条岳(1978m)・・・
国土地理院の地形図には、標高点のみで山名の表示と三角点は無い。
しかし、夏山ガイドや市販のガイド地図には山名表記がある。鋸岳もそうだが、山頂までの登山道が無いので
一般的にはほとんど登られていないマイナーな山だと思うが、私たちにとってはカウントに値する立派な一座
に変わりは無かった。
13年前に二人で訪れた時も中条岳は意識していたが、10月であり雪と寒さ対策が不十分のまま登っていた
ので諦めた記憶は覚えていた。今回はまだ雪の便りも無くどう登るかルートの選定だけだった。
地形図を見ても現地でもすぐに判断できると思うが、永山岳の北尾根上にある点でしかなく距離も200m程
しかない。永山岳頂上から直接北尾根を辿りたいところだが、急な崖状の岩場なので危険だった。一端登山道
を下り1980m付近から頂上直下西側を回り込むようにトラバースするとイズミノ沢源頭部を思わせる沢形
に降りるところを見極める。沢を挟んだ向かい側が北尾根上のピーク中条岳。タッパ50、50で目の前だ。
低いハイマツを踏みながら歩きやすいルートを選んで登ると呆気ない登頂劇だった。ただ、ピークの北側は断
崖絶壁で見下ろすのも怖かった。
GPSでもしっかり登頂を確認し初登頂を喜ぶ。写真を撮ればすぐに下山も時間的に仕方なかった・・。
下りも適当に下りやすいところを選び登山道のある対岸へ・・・往復で30~40分だろうかと思う。
正面は永山岳、右側の奥が中条岳だ。
中条岳のピーク・・向こう側(北側)は断崖絶壁だったがピークは安定して怖くなかった
「中条岳(1978m)」初登頂 20.9.24
下山した三十三曲コース内で紅葉を感じながら・・・
お互い疲れ気味も登山口はもう少しだ・・・
三十三曲分岐にある注意書き
★ 未踏1000m超峰シリーズ・・・
① 丸山(美瑛丸山)(1236m)-----20.01.22
② 俣落岳(1003m)-------------20.02.12
③ 天幕山(1195m)-------------20.03.15
④ 宇江内山(1187m)----------20.03.25
⑤ 松籟山(1284m)-------------20.03.29
⑥ 下ホロカメットク山------20.04.17
⑦ ソエマツ岳(1625m)-------20.07.25
⑧ ピリカヌプリ(1631m)----20.07.25
⑨ 大雪・鋸岳(2142m)-------20.09.24
⑩ 中条岳(1978m)-------------20.09.24
未踏1000mシリーズは、あと117座 (20.09.26現在)
13年ぶりの再訪で・・中条岳(1978m)&妻鋸岳(のこぎりだけ)(2142m)
愛別岳(2112m)は、濃霧で断念も正解のタイムアウトでした
ようやく挑戦出来た「中条岳」を踏破・・偶然再会したHYMLのこーやんと一緒に
■ 山 行 日 2020年9月24日(木) 日帰り
■ コ ー ス 愛山渓温泉~三十三曲コース~永山岳・比布岳・鋸岳・中条岳
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №27
■ 登 山 形 態 登山道orちょい藪
■ 地 形 図 1/25000地形図 「愛山渓温泉」
■ 三角点・点名 永山岳・・三角点、標高の表示なし 比布岳・・三角点無し標高点のみ
鋸岳・・三角点無し標高点のみ 中条岳・・三角点、山名表記無し標高点のみ
■ コースタイム 登り 鋸岳まで約5時間20分 下り 約5時間
<登り>
05:18 愛山渓温泉登山口出発
ルートミス(松仙園林道へ)
05:50 松仙園分岐
06:08 丸太橋
06:12 三十三曲分岐
07:00~05 沼ノ平分岐 休憩
08:05~15 C1709 休憩
09:25~35 永山岳(2046m)
10:10~15 愛別岳分岐
10:20 比布岳(2197m)
11:00 鋸岳(2142m)・・・チーヤンのみ登頂
<下り>
11:05 下山開始
11:45~12:00 比布岳
12:40 永山岳
13:08~15 中条岳(1978m)
13:40 C1900付近、登山道出合
15:00 沼ノ平分岐
16:00 登山口
GPSログを元に地形図に移行したルート図です・・・
★ 未踏・愛山渓周辺・・・
「未踏1000m超峰シリーズ」と題して、一つ一つその地域と登頂方法について整理しつつある。
その中で愛山渓周辺の山は、中条岳・愛別岳・鋸岳が夫婦の未踏峰として残され登頂への機会を狙っていた。
今回は、それらを全て踏破する予定で唯一この日の快晴予報に合わせて計画を組んでみた。
前日、層雲峡温泉の無料駐車場で車中泊し、翌朝愛山渓温泉まで移動する事にした。時間と距離のロスはある
が、温泉・コンビニ・屋根のある駐車場と水洗トイレが完備された便利さにはどうしても負けてしまう(笑)
いつもの黒岳の湯で偶然グチパパと再会・・・そして、駐車場でHYMLのツボさん夫妻と再会した。
短い時間だったが、それぞれお話が出来て嬉しかった。
翌朝、3:00に駐車場を出発。3:55に愛山渓温泉駐車場に着いた。
満天の星空の下、モーニングコーヒーと朝食を取って明るくなるのを待った。
イズミノ沢に架かる丸太橋を渡るとすぐ三十三曲分岐となる・・
「三十三曲分岐」・・・滝ノ上コースは登山道崩壊のため通行止め、三十三曲コースへ
整備が行き届いた登山道に感動を覚えるほどだ・・・ほんと感謝です。
眩し過ぎる朝陽を浴びて沼ノ平分岐を後にする・・・
★ 無理な計画と体力不足を痛感・・・
計画では、永山岳と比布岳を経由して一番遠くにある「鋸岳のこぎりだけ」を踏破し、復路で愛別岳と中条岳を
登る予定でいた。しかし、普段の不摂生が原因か?永山岳手前で一気にペースダウンしたのは私でチーヤンと離
れて待たせる場面が多くなってしまった。ようやく永山岳に着いた時は、快晴の絶景に少しホッとしたが、この
先の行程を考えると足を引っ張り兼ねないと判断。
鋸岳にはチーヤン単独で登って貰い (私は鋸岳登頂済み)ログと登頂写真を撮って戻る選択をする。私は体調を見
ながら比布岳山頂で戻るチーヤンを待つ事にした。これまでに無いパターンである。
★ 一人旅・・・
愛別岳分岐までは一緒に歩いた。
ここでは先行していた他の登山者や別ルートから登って来た登山者と出会い挨拶を交わす。
なにやら分岐で迷っている様子・・・。私たちに「愛別岳行くんですか?」と尋ねられ「後で登ります・・」と
答えた。「ここ、どうやって行くんですかねぇ~」と不安気。急斜面の谷底に向かって僅かな踏み跡をジグに降
りるが、足を滑らせたらと思うと「恐怖心」が先行するらしい。吊り尾根の取付きまで無事に下りられれば恐怖
心も無くなるだろうが、最初の一歩が出せないようで諦めて下山してしまった・・。またその時丁度天気が急変
し、モクモクと下から雲が立ち上り、周辺の展望が無くなって来た。愛別岳への吊り尾根も隠れ始め頂上が見え
隠れする。
チーヤンを見送った後も何人かとここで出会ったが、誰一人愛別岳に向かった人は居なかった・・。
その中に黒岳から登って来たという若い女性が居て、「絶対無理!」と諦めた様子だったので、「北鎮岳から下
った途中にある鋸岳は登りましたか?」と尋ねてみた。すると「登ってません。あそこは登れるんですか?」と
聞かれたので「私の妻が今行きました。一緒に行ってくれますか?」とお願いすると「是非!」と言ってすぐ追
い駆けるように走って行った。
登山の途中で別々の行動を取る事が無かったので別れた後、後悔する。でも、新たな連れが現れてくれてチト安
心した。結局、鋸岳には二人で登頂し写真も撮ってもらって勇気百倍だったそうだ・・。彼女とは登山道に戻っ
てから別れたという。不安の一人旅をさせるところだったが、相棒が出来て何よりだった・・。
一方私は、愛別岳分岐付近で待機する予定だったが、少し休んだら体調も戻り比布岳まで行く事にした。風は弱
かったが寒くなったので雨具を着る。チーヤンが比布岳に戻る予定は12:00だったが、周りがすっかりガス
で見えなくなり、北鎮岳への登山道も見えなくなってしまった。復路は一人なので心配になり迎えに行く事にす
る。20分ほど降りたところで二人組の登山者とすれ違い挨拶を交わす。鋸岳から降りてくる女性が居なかった
か尋ねると登りで女性二人が居るところは見たが、降りてくるのは見ていないと教えてくれた。その後程なく戻
って来たチーヤンと出会ってホッとした。
彼女とは比布岳から一緒に歩き、鋸岳に登る際登山道からハイマツ帯に入る時二人組の登山者に「どこに行くん
ですか?」と声を掛けられたと言う。まさか鋸岳に行くとは思っていなかったようである。
この二人組とは、比布岳で再会すると再び声を掛けられ私の名前で呼んで来た。「〇〇山岳会の〇井です」と言
われ初めて気が付く。特にチーヤンと相手の奥さんが顔見知りで改めて挨拶を交わしたところだった。〇井さん
ご夫婦とはまだ一緒に登ったことは無いが、山の師匠と同じ山岳会に所属していた縁もありマイナーな山で何度
か偶然にお会いしたことがあった。
この再会とは別に今度は「エバさんですか?」と声を掛けられた。
「HYMLのこーやんです」と言われ、記憶を辿る・・・。2018年2月と3月HYMLの三段山オフミで知
り合い宴を共にした仲だった。こーやんは愛別岳の初登頂を目指して登って来たらしいが、生憎のガスで中止に
したという。比布岳から下山すると言うので、私たちの予定を話すると一緒に登る事となり以降三人で歩く事に
なった。
滝ノ上分岐からの登りで・・・背景が朝陽を浴びた沼ノ平
C1600付近のビューポイントにて沼ノ平と雲海を見下ろす絶景・・・
地形図の標高点1709付近岩場にて・・・
すっかり紅葉した「ウラシマツツジ」・・・
紅葉したチングルマの葉と綿毛のチングルマの群落
永山岳への登り・・・正面中央が永山岳、右の尖りは国立峰
永山岳頂上直下の登山道から真北に望む「中条岳(1978m)」
永山岳頂上から望む「愛別岳」・・・この時はまだ快晴だったのに
「愛別岳」ズーム・・・
「永山岳(2046m)」頂上 2007年10月以来13年ぶり 私は4度目 チーヤンは2度目の登頂
愛別岳と釣り尾根の全景
★ 鋸岳(2142m) チーヤン初登頂・・・
チーヤンの単独行動は、僅か1時間半ほどだったが不安を残しつつ初登頂を優先し見送った初めての別行動パ
ターン。幸いにして同行してくれる見知らぬ彼女がとても心強く感謝だった・・。お陰で楽しくピークも踏め
て写真も撮ってもらったので大いに助けられた。
二人で自撮りした写真もあるが、彼女の掲載許可を得ていないので割愛しよう。
因みに私の鋸岳初登頂は、1996年9月20日。登れば24年ぶりだったが、体力不足が情けなかった。
チーヤンの登頂写真を見ても24年前に登った鋸岳の記憶は無く思い出せなかった・・・。
「鋸岳(2142m)」20.9.24 初登頂のチーヤンです。周りはガスガスでした・・
★ こーやんとの再会・・・
後悔しつつも無事「鋸岳」の初登頂を果たし戻って来たチーヤンを称えよう。ダメな私が愚か者だった!
比布岳で声を掛けられ再会したHYMLのこーやんと中条岳に登る事になった。道中いろいろお話しながら少
しずつ記憶が蘇って来た。HYMLの三段山オフミでもあいさつ程度の会話で終始してしまいBCも同行して
登ったことは無いと思うが、こーやんが参加していたことはしっかりと思い出した。
旭川在住で夏山はまだ3年目だと言うが、退職されてからの行動力はかなりの様だ。マラソンも趣味で今年以
外は色々と大会にも出場していたというから年上も体力では私の負けだ・・苦笑
中条岳の登りでは、登山道の無い低いハイマツと岩場を登るが、ガスが出て来たのでピンテを付けながらと思
ったが家に忘れてきたようだ。するとこーやんから「ありますよ・・」と言われ、「エバさんの真似をして持
っているんです」には嬉し恥ずかしだった。お陰で迷わずにルート取りが出来助かった。
再会した比布岳で記念の一枚・・・
★ ようやく挑戦出来た中条岳(1978m)・・・
国土地理院の地形図には、標高点のみで山名の表示と三角点は無い。
しかし、夏山ガイドや市販のガイド地図には山名表記がある。鋸岳もそうだが、山頂までの登山道が無いので
一般的にはほとんど登られていないマイナーな山だと思うが、私たちにとってはカウントに値する立派な一座
に変わりは無かった。
13年前に二人で訪れた時も中条岳は意識していたが、10月であり雪と寒さ対策が不十分のまま登っていた
ので諦めた記憶は覚えていた。今回はまだ雪の便りも無くどう登るかルートの選定だけだった。
地形図を見ても現地でもすぐに判断できると思うが、永山岳の北尾根上にある点でしかなく距離も200m程
しかない。永山岳頂上から直接北尾根を辿りたいところだが、急な崖状の岩場なので危険だった。一端登山道
を下り1980m付近から頂上直下西側を回り込むようにトラバースするとイズミノ沢源頭部を思わせる沢形
に降りるところを見極める。沢を挟んだ向かい側が北尾根上のピーク中条岳。タッパ50、50で目の前だ。
低いハイマツを踏みながら歩きやすいルートを選んで登ると呆気ない登頂劇だった。ただ、ピークの北側は断
崖絶壁で見下ろすのも怖かった。
GPSでもしっかり登頂を確認し初登頂を喜ぶ。写真を撮ればすぐに下山も時間的に仕方なかった・・。
下りも適当に下りやすいところを選び登山道のある対岸へ・・・往復で30~40分だろうかと思う。
正面は永山岳、右側の奥が中条岳だ。
中条岳のピーク・・向こう側(北側)は断崖絶壁だったがピークは安定して怖くなかった
「中条岳(1978m)」初登頂 20.9.24
下山した三十三曲コース内で紅葉を感じながら・・・
お互い疲れ気味も登山口はもう少しだ・・・
三十三曲分岐にある注意書き
★ 未踏1000m超峰シリーズ・・・
① 丸山(美瑛丸山)(1236m)-----20.01.22
② 俣落岳(1003m)-------------20.02.12
③ 天幕山(1195m)-------------20.03.15
④ 宇江内山(1187m)----------20.03.25
⑤ 松籟山(1284m)-------------20.03.29
⑥ 下ホロカメットク山------20.04.17
⑦ ソエマツ岳(1625m)-------20.07.25
⑧ ピリカヌプリ(1631m)----20.07.25
⑨ 大雪・鋸岳(2142m)-------20.09.24
⑩ 中条岳(1978m)-------------20.09.24
未踏1000mシリーズは、あと117座 (20.09.26現在)
妻チーヤンからも同じお言葉頂き、心に染みております・・・
やっぱり酒が栄養源では体力は持ちませんね(笑
次の愛別岳は、黒岳からも考えて見ます!
ありがとうございました・・
6時に愛山渓に到着したら、そりらは、すでに出発した後でした。
いつかは、マラソンをやられている奥さんと体力面で逆転するのではないかと思っていましたが、どうやらそのようでしたね。今後、逆に足を引っ張ることになるので、トレーニングをして、体重を落としましょう!(笑)
愛別岳は残念でしたね。私は黒岳から2回、愛山渓から1回登っていますが、愛別岳だけなら、黒岳の方からの方が近いし、時間も短く済みますよ。