エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

HYML 2月三段山オフミ

2014年02月10日 | 山紀行 (十勝・大雪)
HYML (北海道の山メーリングリスト)
三段山オフミ連続参加です・・・
       【2月8日(土)】
★ 極寒-24℃・・・
1月に続き2月の三段山オフミに参加して来ました。

今回は、クリさんと一緒にわが家を7時に出発。
-24℃という極寒の中、国道もテカテカのブラックアイスバーンでした。
慎重に運転しながらも眩しいほどの青空と凛とした寒さは自然界に神秘をもたらすものです。
富良野に入って空知川から舞い上がる川霧の風景がすばらしく、思わず車を止めてシャッターを
切った一枚でした。



白銀荘へ向かう途中、富良野市郊外から空知川の川霧が神秘的だった・・・

快晴・微風の登山日和・・・前十勝 (1790m)
■ 山 行 日    2014年2月8日(土)
■ ル ー ト     前十勝北西尾根ルート (カバワラ尾根)
■ メ ン バ ー    グチくん、ダンパラさん、NAKさん・・・途中1500m付近まで
                 コージさん、A元さん、鹿○夫妻、エバ・・・前十勝頂上まで

■ 登 山 形 態    山スキーorスノーシュー
■ 地 形 図    1/25000地形図   「白金温泉」
■ 三角点・点名  三角点・点名無し
■ コースタイム   登り 3時間   下り 1時間

★ それぞれに・・・
2月には珍しいと見惚れるほどの十勝連峰から大雪山まで一望する絶景を望みながら白銀荘に到着。
先着していた各メンバーと合流し挨拶もそこそこに出発準備に慌しかった。
今回は、事前に打ち合わせしていたコージさんグループと前十勝1790mに登る予定。
同乗していたクリさんは単独で三段山に登るという事で別行動になった。

また他のメンバーも自分たちのペースでそれぞれ出発し、前十勝方面にはグチくん夫妻とNAKさんが
先行していた。カバワラ手前で先行に追い着き一緒に登り始めたが、私たちは頂上を目指すと伝えると
グチくんグループは1500m付近の千春沢源頭で登行を終了しシュプールを描いて下山して行った。

私たちは、更に100mほど上部までスキーで頑張り1600m付近でスキーをデポした。



白銀荘からすぐに樹林帯に入り富良野川を渡渉して前十勝北西尾根に取付く


渡渉を終了し北西尾根の取付き付近・・・


北西尾根、通称カバワラ尾根を過ぎた1300m付近


前十勝の北側にある大正火口と62-Ⅱ火口などから吹き上げる噴煙が見えて来た・・

★ スキーデポ・・・
標高約1600m付近 12:30
もう少し登れたかも知れないが、無理をせずリーダーコージさんの指示でスキーをデポした。
アイゼンを装着しそうそうアタック隊に変貌する(笑)


後方に富良野岳を望む1600m付近でスキーをデポしアイゼンを装着する


辿って来たルートと白銀荘を見下ろす・・・


今夜の宿「白銀荘」のズーム


アイゼン登行で頂上を目指すコージさんグループ

★ 絶景の前十勝・・・
頂上到着 13:30 
スキーデポ地点から約1時間での登頂でした。
途中、火口から吹き上げる噴煙の匂いが時々強く感じるも頂上ではまったく気にならず安堵しました。
一人ずつがっちりと握手して登頂を喜びました。私とコージさん以外は初登頂のようで快晴・微風の
好条件に恵まれた最高のご褒美だったと思います。



登頂したリーダーのコージさん


前十勝から望む本峰「十勝岳2077m」


反対側、前十勝から南西側の三段山と富良野岳も神々しく展望する


初登頂のA元さん (左側) とエバ


こちらも初登頂と言う 鹿○さんご夫妻です・・・

★ 滞在は5分・・・
下山する途中で雪洞訓練が予定されていたが、時間の関係で中止し早々の下山となった。
気温は-8℃ほど・・・それでも少し降りると暑さも感じる陽気でルンルン下山だった。
硬い雪面に小気味よくアイゼンの歯が噛んでキュッキュッという音が心地良かった。

1時間掛かった登りもほんの10分でスキーデポ地点まで降りてしまう。



下山を開始したコージさんグループ・・・


背景の青空と雪面を小気味よく捉えて軽快に下山する鹿○婦人・・・

★ 期待外れのパウダースノー・・・
白銀荘着 14:30
全員無事下山もスキーデポ地点からの滑降は、深雪のパウダースノーを期待していた。
しかし、何日間か雪が降っていない様子で積雪も少なく細かく固い斜面が多かった。
ほんの一部千春沢のすり鉢状に溜まった雪だけが軟らかくシュプールを描く事が出来たので
これ以上愚痴は言わない事にしよう・・・。

宿に着くと早々冷たいビールで乾杯し、ゆっくりと温泉に浸かってオフミ本番が楽しみだった。


★ 賄いに感謝あってのオフミ・・・
今回の賄い担当は、ダンパラさんでした。
事前に下ごしらえをしていたらしく始まり早々次々と料理がテーブルに並びます。

本日のメインは、「鱈鍋」

遠方・稚内から参加のうしほ~さんが鱈を提供してくれると言うのでその到着を待っていました。
なんと特大3尾の鱈と真タチを持参し大鍋は鱈で溢れそうでした。ほんとごちそうさんです。

三段山オフミは、参加者の中から賄い担当を決めて料理を一任しお世話になります。
他の参加者も命によりお手伝いも惜しみませんが、ありがたき上げ膳据え膳です。

安く楽しく美味しくを感じて更に仲間との親睦交流が深まればこんな贅沢はないでしょう。
感謝感謝のオフミで毎回大満足です。



20名参加のオフミとなりました~。

予報通りの悪天でも・・・三 段 山 (1748m)
■ 山 行 日   2014年2月9日(日)
■ ル ー ト    白銀荘ルート
■ メ ン バ ー   洋ちゃん、里っちゃん、マリッカさん、りんごさん、ヒデキさん、NAKさん
               うしほ~さん、一郎さん、グチくん、ダンパラさん、さいちゃん、エバ

■ 登 山 形 態   山スキーorテレマークorスノーシュー
■ 地 形 図   1/25000地形図  「白金温泉」
■ 三角点・点名  三角点・点名無し
■ コースタイム  登り約1時間30分  下り 30分 
        (1300m付近で悪天中止、下山途中登り返し1回有り タイムは参考になりません)

★ 二つ?のパーティー・・・
4時過ぎ携帯のLINEの着信音で目が覚める。
誰だ?・・・と思ったらiwaさんから「上村愛子メダル逃す・・・」のオリンピック速報だった。
二度寝して6時に起床し、朝風呂でまったりタイムを楽しむ。
7時過ぎには朝食がテーブルに並ぶ。(まったくありがたい・・)
予定の煮込みうどんは完食も大量だった鱈鍋はやはり食べ切れず大鍋に一つ余してしまった。
延泊をするといううしほ~さんとNAKさんにその処理をお任せする。

8:15 三段山チームに12名が参加して各々にスタート。
しかし、ボードのNAKさんは途中から単独の登行に変更
1300m二段目下でグチくん夫妻とヒデキさんが登行を中止してシールを外すも
すぐ上で他のメンバー全員登行を中止する。風が強く視界も雪面も悪いのが理由。

11名で滑降を楽しむ。
昨日偵察代わり?に滑った洋ちゃん夫妻の助言で「樹林帯がお勧めパウダー」と知る。
洋ちゃんにリードされて樹林帯は非常に楽しかった。
時間も早いし風の弱い樹林帯を登り返す事に・・一段目上から登り返す。
この時ヒデキさんとさいちゃん、りんごさんが下山し残り8名だった。

一段目のオープンバーンはもうメタメタ状態。
樹林帯は昨日の洋ちゃんのトレースだけ・・面白いルートを知って楽しかった。

11時前には白銀荘に下山し、それぞれ帰宅組と温泉組に分かれる。


さて、もう一つのパーティーは何処へ・・・
コージさんグループ4名とクリさん、井UEさん、N田さんはジャイアント尾根らしい。
あれっ、M島さんは?

ジャイアント組も1300m尾根上が強風で登行中止し下山したと後で聞く。
取りあえず全員無事に下山したらしく何よりのオフミだった。

参加された皆さん 本当にお疲れ様でした。



三段山組のスタート・・・一段目下付近です。


登行を中止した1300m付近・・・風が強く雪面は固い


一度降りてから1200m付近の樹林帯まで登り返した場所

★ オフミ山行・・・
参加の有無も登るも止めるも自由に決められるオフミのルールなきルール。
そして、パーティーに参加して途中下山は単独で自己責任。
登行中の事故についても実質自己責任はもう参加者の常識だと認識している。
と言ってもパーティーにはリーダー役が居て、事故が起きればその責任の矛先は来るに違いない。

HYMLでは色々な訓練も行っているがそれもボランティアに近い個人の好意が多い。
山岳会に加盟しているメンバーも居ればまったくの素人も混在する集まりだ。
敢えて山歴や知識、技術、装備などを確かめる事もなく自己申告が基本の会である。

ハンドルネームしか判らず住まいも登山歴も判らないメンバーとの山行に不安を抱く参加者も
居るかも知れない。特に沢登りと冬山のパーティーは慎重に成らざる負えないだろう。

どんなパーティーでも基本的には「遅いものに合わせる」登行が結果的に全員無事下山する良き方法
と思っているが、サポートを必要とするメンバーが参加する時はより多くの目配りと余裕を持った
計画が必至で安全登山に徹したリーダーの判断はHYMLだとしても課せられた責任だと思う。

遭難時やケガへの対処など事故が起こった時にやらなければならない行動は多い。
参加するメンバー全員が自己責任で・・・と言い切ってしまうと、全員が事故に対応出来る知識や
技能を備えていなければならなくなる。恐らくそれは山岳会のパーティーでも不可能な要求かも
知れない。

一年中どこかで活動しているHYMLのメンバーたち。
オフミ山行でいつも楽しかったぁ~・・・で終わるならそれに越したことはない。

大切なのは、参加するメンバー個々人が自身のレベルを自覚し、判断する事が必要なのでは
ないかと・・・ひとつの結論に達してしまう。ただあくまでも私個人の考えである。



★ 3月も参加希望?・・・
堅苦しい話はもうお終い・・・
私にとって三段山オフミは、温泉があって賄いの料理が楽しみで酒が飲めて山談義に盛り上がり
そして親しくなった仲間と共に山に登る・・・なんと充実感を感じられる場所なのかと思っている。
いろんな方々がいるから色々な山情報や山に取り組む思いを聴く事も楽しい。

3月も是非参加したいとこれから調整中だ。

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
前日 (いちろー)
2014-02-10 21:16:23
下界からも見ていましたが、前日の好天は素晴らしいですね。できれば前日にも登りたかったです。
久しぶりのオフミ参加ですが、やっぱり楽しかったです。この場をお借りして、みなさんありがとうございました!
返信する
ありがとう (iwa)
2014-02-10 22:08:01
私も参加出来て嬉しいですよ!
面白く読ましてもらいました
3月は行きたいな
返信する
力が宿ります・・・ (エバ)
2014-02-10 23:07:49
いちろーさん コメントありがとうございます・・
そして、オフミお疲れ様でした。

HYMLの集まりは、理屈では無い自由な中にも
ルールをわきまえた緊張感もあり色々な方の人生にも
触れて非常に勉強させられる事が多いです。
また、何故かわからない自分に力が宿るような不思議
なものを与えてくれる会だと思います。

是非またどこかのオフミで会いたいですね。
ありがとうございました。

返信する
伝言は伝えましたよ・・・ (エバ)
2014-02-10 23:16:08
iwaさんも参加したかったという気持ちが伝わる
メールはタイミング良く私にもそして皆にも直伝でしたよ。

早朝の速報は、耳元に携帯があってびっくりしましたが
誰よりも早い情報を起床後はみんなにも伝えました。

3月の参加、今度は私が微妙なんですが出たいのは
変わらず調整したいと思います。

返信する

コメントを投稿