エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

ニセコでBC・・・チセヌプリ(1134.4m)

2020年04月12日 | 山紀行 (道央・札幌・積丹)
今、スキーが楽しめる場所を求めて・・・
ニセコ連山・・・チセヌプリ (1134.5m)
■ 山 行 日     2020年4月11日(土)  日帰り
■ ル ー ト     湯本温泉旧チセヌプリスキー場ルート
■ メ ン バ ー      夫婦登山 №15
■ 登 山 形 態      山スキー
■ 地 形 図     1/25000地形図   「ニセコアンヌプリ」
■ 三角点・点名     二等三角点 点名「袴腰 ハカマゴシ」
■ コースタイム    総タイム    3時間50分
<コースタイム>
09:40     駐車場スタート
11:20~30  C880付近 吹雪にてピークハント中止
11:30     下山開始
11;40     旧スキー場リフト乗り場付近

11:45     登り返し
13:00~15  C830付近 タイムアウトで登行中止
13:15     下山開始
13:30     駐車場


★ 日勝からの転身・・・
当初山友からのお誘いもありBCは日勝ピーク付近をを予定していたが、新型コロナウ
イルスの感染拡大を意識して多くの仲間が集まる場所は避けたいと思った。
BCを楽しむだけなら感染拡大の影響は少ないとしてこれまで出掛けていた仲間との山
行だが、首相の緊急事態宣言が出されてからより緊張感と危機感をもって人との接触に
神経を使い始めた・・・。とは言っても、山に登る仲間たちは皆元気一杯だ。通常なら
家族同様に信頼するべきも中には私たちの知らないメンバーもいるかも知れないと思う
と慎重論が優先してしまった。友人には申し訳なかったが急きょ不参加の連絡を入れて
ニセコ連山の夫婦登山に切換える旨お詫びしたところだった。

夫婦登山なら道中も車、山行も二人きり、温泉も感染に気を付けながら入る事でリスク
を減らせると判断した。


★ 久々のニセコ連山・・・
札幌近郊を含むニセコ・積丹周辺の1000m超峰は全52座を数えているが、すでに
全山夫婦で登頂済みになっている。それ以降これらの山域に再訪する機会はかなり疎遠
となってしまうのは仕方ないかも知れない。それでも2年前の5月パノラマラインから
シャクナゲ岳には出掛けた経緯はあるが今回のチセヌプリは12年ぶりの再訪だった。


★ チセヌプリスキー場・・・
この時期にチセヌプリを目指す場合、その登山口はほぼチセヌプリスキー場だろう・・。
しかし、2013年に営業が休止となって以来所有者である蘭越町は売却先を公募して
いた。そして、2016年10月に売買が成立し (有)JRTトレーディングが事業譲渡
契約を結んだらしいが、その内容が異色だった・・。

CATスキー営業
CATスキー営業とは、雪上車をリフト代わりに使い団体やツアー客を専門にコースを
楽しんで貰うという団体専用の営業方式だった。つまり一般のスキー客はリフトも動い
ていないのでコース内は立入禁止となり使用出来ないのは、残念極まりない・・。
そして、CATスキーを仮に利用するとなると1日16名限定の貸切プランが基本らし
く、料金はひとり3万3,150円と言うから我々庶民には手が出せないプランだ。
なので完全にターゲットは富裕族であることは疑いない。
これまでのコース立入禁止は、雪上車やスノーモービルがコース上を常時走行しており
危険である事が理由と記載があり、排他的営業の是非が問われているらしい。

そんな事情は、帰宅後に知った事だがこれからもチセに注視していきたいと思った。



登山口となる旧チセヌプリスキー場からスタートする・・・


旧スキーコース脇から西側の小尾根を目指して登る・・・


小尾根を登り詰めるとリフト終点の西側に到着する・・・


二度目に登って来たC830付近の平坦な広場・・チセヌプリの南側基部でもある

★ 視界不良の吹雪・・・
スタート時は、ほぼ快晴で頂上を目指していたし、先行者が頂上直下を登っている姿も
確認出来たが、私たちはまだ基部に当たるC880付近で躊躇していた。
細かな湿った雪と視界を遮る風も伴っていたのでピークハントより下りのスキーを楽し
む事を優先した。シールを外している最中に少し明るくなり雪も小降りになって来たが
下ると決めたら下るモードになり降りてしまった。その途中で青空が広がり再び快晴状
態になるもスキーは楽しめて自分では満足だった・・・。
しかし、旧スキー場リフト乗り場まで降りているのに相方は、もう一度登り返すという。

急変した快晴と時間も正直まだ早かった・・・。
かと言って頂上まで行くには微妙な時間ではあったが、再びシールを貼って登り返す事
になった。



今回の終点となったC830付近にて・・・天候は変わり易かった

★ ニセコ全山登頂も・・・
これまでのほとんどは、ピークハントを目的に登って来たニセコ連山の山々。
スキーはずっと下手だったので、積雪期の登行はただ登るためのアイテムに過ぎず、滑
りを楽しむ余裕など無い時代の事だった。そして、1000m超峰の全山を登ってしま
えば「もうここは用無し」とばかりにすっかり疎遠の山になってしまった。

2年前のシャクナゲ岳は、そんな中で訪れた久々のニセコだったが、以前とルートもメ
ンバーも時期も変わってとても新鮮だった事が思い出された。アンヌプリを始めイワオ
ヌプリやニトヌプリ、ワイスホルンなども暫くご無沙汰で今回のチセヌプリも夫婦で来
たのは12年ぶりだった。その時はスキー場も営業していたのでリフトを利用しての登
頂だったので今回のルートは始めてである。

下界はすっかり雪も融け道路は夏タイヤでも走れそうな陽気なのに、少し登っただけで
景色は一変し、まだまだ雪一色の世界が迎えてくれる。BC(バックカントリー)なんて
言葉も以前に使った事ないのに、今は当たり前のように使う自分が可笑しい・・。

スキーは中々上手くなれないが、夫婦それなりに斜面を転ばずに降りて来れるとピーク
よりもスキーが楽しめる山を求めるのは贅沢なのだろうか?

富良野の三段山もそうだが、「登り返す」という選択肢は無かったエバ夫婦も変われば
変わるものと遊び方の変化かも知れない。

下山後は、五色温泉で汗を流し帰宅したがニセコ連山の楽しみ方が増えて徳をした一日
だった・・・。



細かいザラメ雪で滑り易かった・・・樹林帯の斜面も楽しかったなぁ~

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