エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

いざり目指すも、戦意喪失・・・

2021年03月10日 | 山紀行 (道央・札幌・積丹)
最強スキーも歯が立たず、戦意喪失・・・
オコタンペ山 (968m)▲漁岳 (1318m)
■ 山 行 日      2021年3月09日(火)   日帰り
■ ル ー ト      南東尾根ルート
■ メ ン バ ー       夫婦登山 №12
■ 登 山 形 態       山スキー&アイゼン
■ 地 形 図      1/25000地形図  「恵庭岳」
■ 三角点・点名     三等三角点 点名「大丹別 オオタンベツ」
■ コースタイム     登り 2時間20分  下り 1時間35分  
           ※ コースタイムは参考にしないで下さい。
<登り>
08:25         ゲート前出発
08:50         尾根取付き
09:00~10      C640付近スキー~ツボ足登行へ
09:15~25      C660付近でアイゼン装着
09:35~40      C750付近尾根上 アイゼンを外しスキー登行へ
10:30~40      C915付近スキーデポ、アイゼン装着
10:45         オコタンペ山頂上・・・・登行中止

<下り>
11:00         下山開始
11:10~15      スキーデポ地点 スキーを履く
11:20~40      C890付近転倒、受傷手当 アイゼン装着
12:10         林道出合
12:35         ゲート(登山口)



GPSログを元に地形図に移行したルート図です・・・

★ オコタ経由いざりだったが・・・
この日だけの好天を機に選んだ山が「漁岳」、これまでの記録を見ると一昨年に臨んではいたが、
途中で吹雪のため下山していた。山頂にはもう9年間ご無沙汰だった。いつもは漁岳林道が主なル
ートだったが、オコタンペ山経由で漁岳も行って見たかったので始めて挑戦する事にした。登山口
はオコタンペ湖へ通じる道道78号支笏湖線のゲートから出発する。・・・道道のトレースを見る
限り「一級国道」と言うべき数多くの人が利用した痕跡で固められていた。なにも考える事無くト
レースを辿り取付き点まで順調だった。

しかし、取り付く南東斜面は急登で雪面がカリカリだった。最初の10mくらいはジグを切りなが
ら登るもこれ以上は無理と判断し、スキーを外してツボ足で登る事にした。後続から追い着いた単
独の若者はスノーシューで登り始めるとアッと言う間に登ってしまい見えなくなった。

ツボ足で20mほど頑張ったが、やはり雪面は硬く更に斜度も増すので、アイゼンを装着する事に
する。僅か70~80mの登りに40分以上を要し、緩斜度になる尾根上に着いた時はヘロヘロだ
った。その時後続から二人登って来て、足元は長靴に簡易アイゼンと身軽だった・・・。

いつもは最強のスキーと豪語しているが、今日ばかりは無用の長物に見えて悔しかった・・。



オコタンペ湖へ通じる林道ゲート~出発

★ 戦意喪失・・・
Ç920付近、頂上直下までなんとかスキーで登って来た。その間、夫婦の話・・・。
「今日は、アイテムの選択を間違えてしまい時間が掛かり過ぎた・・」この先、漁岳まで行くにし
ても雪面がこのまま硬ければ難儀するだろうし、快晴も漁岳頂上部の風は半端なく強いと予想した。
スキーを履いたり、アイゼンを付けたりしていたら漁岳にいつ着けるか分からない。下りのスキー
もカリカリ面なら楽しい滑走は望めないだろう・・・とすっかり戦意喪失してしまった。



ようやくオコタンペ山を間近に望む・・・


頂上麓から振り返り、イチャンコッペや紋別岳を望む・・・


頂上下にスキーをデポし、アイゼンで登る・・・


頂上直下に全層雪崩の痕跡が・・・


オコタンペ山(968m)頂上にて・・・私は3年ぶり、チーヤンは11年ぶりだった。


オコタンペ山にて・・・恵庭岳を背に


頂上からオコタンペ湖を見下ろす・・・

★ 登行中止・・・
オコタンペ山の下で漁岳までの登行を中止する事にした。最後の急斜面もスキーでは登れそうにな
いのでデポしてアイゼンを装着する。最後まで雪面は硬くアイゼンかスノーシューが最善のアイテ
ムだった。こうして初ルートを歩く事は出来なかったが、快晴の良き日久しぶりのオコタンペ山だ
けで十分満足してしまった・・・。

下りは、スキーデポ地点からオコタンペ湖に降りて遊んでいく話もあったが、硬い雪面で急斜面の
下りを冒険する勇気も無く、結局、往路を辿って道道からオコタンペ湖に行こうと下山を開始する。

スキーデポ地点からスキーを履くもシールは付けたまま、歩きモードで降り始めた。

雪面が硬いのでシールを付けたままでもスピードが増して滑り過ぎた・・・!止めようとブレーキ
を掛けるも歩きモードのスキーでバランスを崩し、大転倒した・・・。その弾みでスキーのエッジ
が顔を殴打し、白い雪面に血が散らばった!



下山・・・

★ 手術・・・
スキーのエッジは、上唇に強打し深い切り傷になったようだ。血がボタボタ垂れ落ちて止まらない。
拭くものが無かったので、顔を下に向けたまま血は白い雪に染まるようだった。チーヤンが来てか
らテッシュを出して傷を押さえ止血を試みるがなかなか止まらなかった。何度かテッシュを交換し
繰り返すと次第に出血は弱くなって来た。最後は、汗拭き用タオルで口をおさえながら首に巻き付
けた。

スキーは外し、再びアイゼンを付けて道道まで下山し、最後はスキーで道道を歩いた。

オコタンペ湖のお遊びも中止し、車に戻り帰路で千歳の病院に駆け込んだ・・・
そして、すぐに手術となり上唇を4針縫うケガだった。

振り返ると色々甘い行動があり、反省するところは大だった。そして、書きたくは無いが体力の無
さを痛感した山行でもあり、気持ちはネガティブだ。



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ゴメンね・・・ (エバ)
2021-03-13 06:52:58
12日の席に参加出来なくて申し訳ない。
痛風になったり、山で怪我したりでついていない年なのかも?
会えなくて悔いが残るけど、元気で頑張って下さいね。今までありがとう!とても楽しかったです。

また、ブログ見たらコメント下さい。
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Unknown (すみ)
2021-03-12 10:58:51
なんとまぁ!大変でしたね。
でもおおごとにならずによかった。
(とはいっても、縫うはめになったのは十分おおごとだけど)
いつもブログ楽しみにしてるので、これからも健康安全登山で、末長く北海道の山を見せてください😊
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優しいね・・・ (エバ)
2021-03-11 14:49:31
Amigoさま、ご心配をさせてしまい申し訳ありません。
でも、嬉しいコメントです!

ホント山での事故やケガはいつ起こるか分かりません。
高齢になればその確率も高くなるのかな?
来週抜糸しますが、酒は今日から再開です・・・笑
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大変だったな (Amigo)
2021-03-11 07:10:52
事故ってのはいつどこで遭遇するかわからない。
エバの先を行く高齢者として、決して他人事とは思えず、
あらためて身の引き締まる思いだ。
お互い十分気をつけて楽しもう!
お大事に。
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