10年ぶりに本流からピークへ・・・漁 岳 (1318m)
■ 山 行 日 2010年8月20日(金) 日帰り
■ ル ー ト 漁川本流~漁岳 (下りエスケープルート利用)
■ メンバー 夫婦登山 No.20
■ 登山形態 沢登り
■ 地 形 図 1/25000地形図 「漁岳」 「恵庭岳」
■ コースタイム ( 登り 4時間20分 下り 3時間 )(休憩含む)
本来、この日の計画は1泊2日で道東の「北稜岳」「東三国山」「喜登牛山」の三山を予定していた。
しかし、この夜に開催される地元伝統行事?「灯篭流し」の事を忘れていて一泊での計画はあえなく中止
となり日帰り登山へと変更になった。
日高の沢・沢・沢と暑い夏を乗り切る沢を求めていつも思いは日高に偏るが、このところの長雨増水や
連続して発生した痛ましい死亡遭難事故ですっかり日高から遠退き、ましてや日帰りの沢となると札幌
近郊に限定された。自宅からもっとも近い漁川~漁岳なら登山口まで車で1時間でしばらくご無沙汰の沢
だったのでここに決める。
【コースタイム】
7:30 入渓 (登山開始)
8:55~9:00 610 F1
9:15 650 二股
9:50 750mエスケープルート出合
10:30 900mの大滝
11:10 1100m 源頭
11:45 1300m 尾根の手前
11:50 漁 岳 (1318m) 頂上 (登り 4時間20分)
12:25 下山開始
14:10 エスケープルート出合
14:23 林道出合
15:05 国道出合
15:20 駐車地(登山口) (下り 3時間)
【8月20日(金)】 晴れからくもりのち雨・・ 気温 (山頂 19℃)
★ 10年ぶりの再来・・・
自宅から約1時間で登山口となる漁川に着く。ここは、国道453号線札幌・支笏湖線で漁川と交差する
「奥漁橋」を渡ってすぐ左折する林道に入り540m付近の広場に駐車して支度をする。
この広場は国道から見えない場所にありながらすぐ横に漁川が流れ子供が小さい頃何度かキャンプをし
た懐かしい場所でもあった。
入渓してすぐに気がついたのは水の多さ。ここも例外なく増水気味であった。ただ美しい清流には間違
いなかった。漁川10年ぶりの遡行も楽しみになった。
落ちても深くはないが「ヘツリ」も楽しいので練習・・・
★ 単調な1時間の遡行も・・・
遡行を開始して約1時間で590二股に着いたが、その手前に渓相が一変した一枚岩の滑滝が現われる
とそれまでの単調な沢歩きも一変して楽しい沢となる。
その後にこの沢の最初の大滝F1が現われその流れと轟き音に気合が入る。過去何度か直登を試した
左岸も滝壺に落ちることを思うともいま一歩が登れず未だに果たされていない。ここは右岸に設置された
鎖とロープの高巻きルートを利用して滝上に出た。
590m二股の手前で一枚岩の滑が現われる・・・
通称 F1と呼ばれる610m付近の大滝 (中央の大木10年前はもっと右寄りだった・・)
F1の直登も可能だが右岸の高巻きルートから安全に登る・・・
F1を登り終えてすぐに現われた一面苔に覆われた岩壁と美しい清流・・・
小さな滝なのに深いツボ、コバルトブルーが実に神秘的だ・・
★ 目立つ標識テープ・・・
650二股と660二股は顕著な二股で650二股の左岸には3~4人用のテント一張り分のテン場があっ
た。地形図を読みながら遡行していれば左右どちらの沢を選ぶかは歴然なのだが、そんな心配もよそに
標識テープが本ルート上にしっかりと付けられていた。それは上流に行くほど間隔が短く10年前には無
かった高巻きルートもしっかりした登山道のようにテープと共に付いていた。
昨今それだけ多くの遡行者が居ることを示しているが、このテープの多さは沢登り本来の楽しさを半減さ
せる不要物・・・と少し不機嫌になるが、いつしか気が付くと自分もテープを見て登っていた。
650m二股を過ぎると渓相が変わって来る、巨岩が出始め斜度が増してくる・・・
★ 核心部は800~1000m付近・・・
660二股を過ぎると渓相が変わり巨岩と斜度が加わって来る。沢幅も狭くなり源頭部が近いことも示して
いる。
750付近でピンクのテープが沢山付いている場所はエスケープルートの出合地点だ。下部がつまらな
いと思う人や時間に余裕の無い人は、このエスケープを出発点に往復することもある。下りではこのルー
トを利用して下山したが林道出合いまで10分薮漕ぎの無いすばらしいルートだった。
800m付近から小滝が増えて高巻くルートも増えてくる。900の大滝も直登せずロープの付いた右岸
を利用して高巻く。そして、1000m付近までちょっと緊張するような急斜度の流れが続きこの沢の核心
部を終える。
1100mで源頭となる伏流を確認し以後は涸れ沢となり同時に笹の覆いかぶさるトンネル状の急な傾
斜を登って行く。上空は見えないがすでにガスの中に突入し頂上からの展望は期待出来ないと覚悟する。
約30分の我慢でトンネルを抜け出し、標高1300m尾根手前の草地に出るとホッと息をつく。
800m付近から小滝が増えて斜度が一層増してくる核心部の始まりだ・・・
900mの大滝、残置ロープのある右岸を高巻くがシャワーで直登も可能かと・・・
1000m付近から源頭が近いことを知らせる渓容となる・・・
源頭を過ぎると笹のトンネルとなり稜線が近い・・・・(約30分のトンネル)
★ 頂上でのハプニング・・・
遡行開始から4時間20分、ようやく頂上に辿り着いた。天気予報通りこの地区は低い曇に覆われ視界も
皆無だった。
ただここからの眺望は冬や春の残雪期に何度も見ているのでガスの中にそれを描くことは容易だった。
気温は19度、風も少し強くすぐに雨具を着る。
沢からの登頂に二人固い握手をして労をねぎらう。寒いので早々ラーメンの用意をするがガスの残りが
チト不安になる。
不安は的中。麺がまだ硬いのに沸騰寸前でガスが消えた。仕方ないのでカップラーメンのように蓋をして
3分待ったら柔らかくなって救われる。箸も忘れて歪な枝で箸を作りなんとか食べる事が出来たがちょっ
としたハプニングである。
★ 雨の下りも楽し・・・
12:25 下山開始。
笹のトンネル付近から雨が降り出し、後に本降りとなった。ただ沢上では覆いかぶさる木々の枝葉で雨
は気にならなかったし林道では霧雨、国道出合いの頃には雨が上がった。
登り4時間20分、10年振りの沢からの登頂でした・・・
美味しい?山頂ラーメンもちょっとハプニングあり・・・
■ 山 行 日 2010年8月20日(金) 日帰り
■ ル ー ト 漁川本流~漁岳 (下りエスケープルート利用)
■ メンバー 夫婦登山 No.20
■ 登山形態 沢登り
■ 地 形 図 1/25000地形図 「漁岳」 「恵庭岳」
■ コースタイム ( 登り 4時間20分 下り 3時間 )(休憩含む)
本来、この日の計画は1泊2日で道東の「北稜岳」「東三国山」「喜登牛山」の三山を予定していた。
しかし、この夜に開催される地元伝統行事?「灯篭流し」の事を忘れていて一泊での計画はあえなく中止
となり日帰り登山へと変更になった。
日高の沢・沢・沢と暑い夏を乗り切る沢を求めていつも思いは日高に偏るが、このところの長雨増水や
連続して発生した痛ましい死亡遭難事故ですっかり日高から遠退き、ましてや日帰りの沢となると札幌
近郊に限定された。自宅からもっとも近い漁川~漁岳なら登山口まで車で1時間でしばらくご無沙汰の沢
だったのでここに決める。
【コースタイム】
7:30 入渓 (登山開始)
8:55~9:00 610 F1
9:15 650 二股
9:50 750mエスケープルート出合
10:30 900mの大滝
11:10 1100m 源頭
11:45 1300m 尾根の手前
11:50 漁 岳 (1318m) 頂上 (登り 4時間20分)
12:25 下山開始
14:10 エスケープルート出合
14:23 林道出合
15:05 国道出合
15:20 駐車地(登山口) (下り 3時間)
【8月20日(金)】 晴れからくもりのち雨・・ 気温 (山頂 19℃)
★ 10年ぶりの再来・・・
自宅から約1時間で登山口となる漁川に着く。ここは、国道453号線札幌・支笏湖線で漁川と交差する
「奥漁橋」を渡ってすぐ左折する林道に入り540m付近の広場に駐車して支度をする。
この広場は国道から見えない場所にありながらすぐ横に漁川が流れ子供が小さい頃何度かキャンプをし
た懐かしい場所でもあった。
入渓してすぐに気がついたのは水の多さ。ここも例外なく増水気味であった。ただ美しい清流には間違
いなかった。漁川10年ぶりの遡行も楽しみになった。
落ちても深くはないが「ヘツリ」も楽しいので練習・・・
★ 単調な1時間の遡行も・・・
遡行を開始して約1時間で590二股に着いたが、その手前に渓相が一変した一枚岩の滑滝が現われる
とそれまでの単調な沢歩きも一変して楽しい沢となる。
その後にこの沢の最初の大滝F1が現われその流れと轟き音に気合が入る。過去何度か直登を試した
左岸も滝壺に落ちることを思うともいま一歩が登れず未だに果たされていない。ここは右岸に設置された
鎖とロープの高巻きルートを利用して滝上に出た。
590m二股の手前で一枚岩の滑が現われる・・・
通称 F1と呼ばれる610m付近の大滝 (中央の大木10年前はもっと右寄りだった・・)
F1の直登も可能だが右岸の高巻きルートから安全に登る・・・
F1を登り終えてすぐに現われた一面苔に覆われた岩壁と美しい清流・・・
小さな滝なのに深いツボ、コバルトブルーが実に神秘的だ・・
★ 目立つ標識テープ・・・
650二股と660二股は顕著な二股で650二股の左岸には3~4人用のテント一張り分のテン場があっ
た。地形図を読みながら遡行していれば左右どちらの沢を選ぶかは歴然なのだが、そんな心配もよそに
標識テープが本ルート上にしっかりと付けられていた。それは上流に行くほど間隔が短く10年前には無
かった高巻きルートもしっかりした登山道のようにテープと共に付いていた。
昨今それだけ多くの遡行者が居ることを示しているが、このテープの多さは沢登り本来の楽しさを半減さ
せる不要物・・・と少し不機嫌になるが、いつしか気が付くと自分もテープを見て登っていた。
650m二股を過ぎると渓相が変わって来る、巨岩が出始め斜度が増してくる・・・
★ 核心部は800~1000m付近・・・
660二股を過ぎると渓相が変わり巨岩と斜度が加わって来る。沢幅も狭くなり源頭部が近いことも示して
いる。
750付近でピンクのテープが沢山付いている場所はエスケープルートの出合地点だ。下部がつまらな
いと思う人や時間に余裕の無い人は、このエスケープを出発点に往復することもある。下りではこのルー
トを利用して下山したが林道出合いまで10分薮漕ぎの無いすばらしいルートだった。
800m付近から小滝が増えて高巻くルートも増えてくる。900の大滝も直登せずロープの付いた右岸
を利用して高巻く。そして、1000m付近までちょっと緊張するような急斜度の流れが続きこの沢の核心
部を終える。
1100mで源頭となる伏流を確認し以後は涸れ沢となり同時に笹の覆いかぶさるトンネル状の急な傾
斜を登って行く。上空は見えないがすでにガスの中に突入し頂上からの展望は期待出来ないと覚悟する。
約30分の我慢でトンネルを抜け出し、標高1300m尾根手前の草地に出るとホッと息をつく。
800m付近から小滝が増えて斜度が一層増してくる核心部の始まりだ・・・
900mの大滝、残置ロープのある右岸を高巻くがシャワーで直登も可能かと・・・
1000m付近から源頭が近いことを知らせる渓容となる・・・
源頭を過ぎると笹のトンネルとなり稜線が近い・・・・(約30分のトンネル)
★ 頂上でのハプニング・・・
遡行開始から4時間20分、ようやく頂上に辿り着いた。天気予報通りこの地区は低い曇に覆われ視界も
皆無だった。
ただここからの眺望は冬や春の残雪期に何度も見ているのでガスの中にそれを描くことは容易だった。
気温は19度、風も少し強くすぐに雨具を着る。
沢からの登頂に二人固い握手をして労をねぎらう。寒いので早々ラーメンの用意をするがガスの残りが
チト不安になる。
不安は的中。麺がまだ硬いのに沸騰寸前でガスが消えた。仕方ないのでカップラーメンのように蓋をして
3分待ったら柔らかくなって救われる。箸も忘れて歪な枝で箸を作りなんとか食べる事が出来たがちょっ
としたハプニングである。
★ 雨の下りも楽し・・・
12:25 下山開始。
笹のトンネル付近から雨が降り出し、後に本降りとなった。ただ沢上では覆いかぶさる木々の枝葉で雨
は気にならなかったし林道では霧雨、国道出合いの頃には雨が上がった。
登り4時間20分、10年振りの沢からの登頂でした・・・
美味しい?山頂ラーメンもちょっとハプニングあり・・・
世間は狭いですね~
では又、おじゃましま~す(^_^)
戸谷さんでしたか、あの時はまったく気が付きませんでした。以前会社も同じで山岳部にも所属していた言わば大先輩です。海外登山のこともいくつか知っています。素晴らしい方と山一緒してますね。今後の山も楽しみですね。
あの時は失礼しましたとお伝え下さい。
HPも見ましたが、夕張岳や大平山のアップはしないんですか。
ではまた・・
戸谷さんが登りながら、
2人とも見たことあるような気がするんだけど・・と言っていましたので~
戸谷さんはどちらかと言うと、海外登山に若い時は力を入れていたみたいですが・・
今後ともよろしくです。
暑い夏は沢に限りますね。
10年ぶりの漁川なので記憶が飛んで
逆に新鮮でした。エスケープも明瞭で
テープも踏み跡も・・身近に遊べる沢
として今後も何度か行きたいと思います。
そうそう一緒に行ったメンバーって
どなたかな?私も知ってるかな?
昔言ってる企業に居たかも・・です。
いまは夕張ヒュッテのサラリーマンです。
よろしく
夕張ヒュッテでは、
いい年をして、「きよりんです。初めまして~」
とは、恥かしくて言えませんでした(^^ゞ
エバさんはもしかして、以前国鉄関係でした?
違っていたらごめんなさい。
一緒に行ったメンバーが、(以前国鉄勤め)
見たことあるんだけどぉ・・国鉄かなぁ・・と言っていたので少し気になってしまって。
夏の沢はいいですね~
私も10年以上は、魚沢に踏み入れていません。懐かしいです。
機会があれば、又行って見たいです(^_^)