厳冬の東大雪・・・ホ ロ カ 山 (1165.8m)
■ 山 行 日 2016年1月27日(水)&28日(木)
■ ル ー ト 北東尾根ルート
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №4
■ 登 山 形 態 山スキー⇒スノーシュー
■ 地 形 図 1/25000地形図 「幌加」
■ 三角点・点名 二等三角点 点名「幌加音更 ホロカオトフケ」
■ コースタイム 登り 4時間 下り 1時間50分
<登り>
07:00 登山口Ⓟ 出発
07:35 Ⅽ635旧作業道出合い
08:00 Ⅽ750尾根上
08:20 Ⅽ825(昨日下山した場所)
09:00 Ⅽ918
09:45 Ⅽ1000
11:00 ホロカ山頂上
<下り>
11:10 下山開始
11:40 Ⅽ945 休憩
12:05 Ⅽ825
12:35 Ⅽ635 休憩
12:55 砂防ダム
13:00 登山口Ⓟ ※ コースタイムは1/28登行記録です。
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★ 二座の計画・・・
10日前に登った東大雪山系の北石狩岳(1286m)と同じ東大雪山系のホロカ山(1165m)と軍艦山(1181m)
は、展望も無く登行意欲の沸かない目立たない山である。
どちらも石狩岳や音更山、二ペソツ山など2000m級の秀峰が隣接していることで陰に隠れた登山の
対象にもならない忘れられた山なのかも知れない。
しかし、この山を知ったのは八谷和彦氏著書の「ガイドブックにない北海道の山々」で、いつか登らね
ばとそのチャンスを伺っていた。
「厳冬期は東へ・・」と山の師匠から伝授されこの時期の好天を伺っては大雪山系より東側に山の
選択肢が増えてしまうが、時期が時期だけに標高の高い山は厳しく私たちのレベルではない。
双方登山道も無く超マイナーな山だけにその登行記録も少ないが、ほとんどは3月~4月の春山と
10月の晩秋に記録も僅かに記されていた。
厳冬期の記録は皆無だったが「雪さえあれば登れるだろう・・」なんて気楽な気分で計画し、
1泊2日で二座登頂を目指したのだが・・・
★ 雪山三悪・・・
私が勝手に呼称している事だが、雪山に臨むとき「急斜面」「グラニュー糖」「倒木」の三つが重なると
難儀すると定義づけている。ホロカ山は、正に「雪山三悪」だった。
取付き点は北東尾根の末端。
国道273号線ぬかびら温泉郷から約15㎞、幌加除雪センターから「滝の沢橋」を渡って北へ
約0.9㎞進むと林道の出合いがある。
ゲートは解放され除雪は入口から約500mされていて駐車スペースもあったのでここに駐車する。
山スキーの準備をしながら、目の前には小沢を挟んで北東尾根の末端が見えていてどこから
登ろうか?と暫し眺めるがどこも半端ない「急斜面」だった。
心配した小沢の渡渉はほとんど雪に埋もれ問題なかった。しかし、斜面の近くに来るとやっぱり
尻込みする斜度があった。それでも取付き登ろうとするとこんどは「グラニュー糖」の雪質と深雪に
難儀する。何度も踏み固めようとしても次から次と雪は崩れ、まるでアリ地獄の様なサラサラ雪、
ようやく10m位登ると「倒木」が行く手を阻む始末だった。
方向を変えようとしてもその先にまた倒木があり僅か20m登るのに1時間以上も掛かっていた。
登り始めた時間が10:20で、すでに11:40になっている。
とても登頂は無理と判断し一旦車まで引き返す事にした。
しかし、このまま諦めるには時間が中途半端。
山スキーからスノーシューに履き替え、出来るだけ斜度の緩い斜面を選んで
再チャレンジする事にした。
★ 山スキーからスノーシュー登行・・・
駐車した場所から200m位戻った場所に別の駐車スペースがあったのでここまで移動する。
地形図を見て取付きは少しでも斜度が緩い北東尾根の東斜面と決める。
雪に埋もれた小沢を渡り取付き面を探しながら歩くと砂防ダムがありここから登ることにした。
12:00のスタートだった。
雪山三悪は相変わらずだったが、スノーシューならではの登行で一歩ずつ上に登る。
濃密な樹林帯で細かなジグを切りながらなんとか登ることが出来ている。
しかし時には腰まで埋まる深雪に足が上がらないほど難儀した。
取付き点の標高は約550m、750mまで登ると顕著な尾根上に達するのでまずは
そこを目指そうとこの日の登頂は諦め偵察で止めようと私は決めていた。
635m付近で作業道跡と出合う。ここまですでに1時間も掛かった。
斜度は更に増して樹林もより濃密だ。絶対に登れない・・。ならばこの作業道を辿ろう。
ひざ下まで埋まる深雪に一歩ずつ歩き始める。少しずつ高度を上げターンしても更に上に
登っていたので選択は正解と安堵する。
そして遂に750mの尾根上に着く。14:00だった。
ルート的にはもうこの尾根上を辿れば頂上へ・・・なのだが、距離はまだ1.5㎞ある。
★ 妻の提案・・・
ここまでトレースを付けて来たので明日もう一度登ろうと言ったのは私の提案。
しかし、チーヤンは今16時位まで明るいのでもう少し頑張ろうよと登行意欲満々だ。
出来れば登頂したいと思っていたらしい・・・。
では取り敢えずあと1時間登ってみようとなり登行を続行。
800m付近には鹿の休息地と見られる多数の踏み跡と寝ぐらがそこら中にあって驚く。
雪は踏み固められ歩き易かったので助かったが、思ったほど距離は稼げていない。
尾根上から北に明日登る予定にしていた「軍艦山」を間近に望む。目指すホロカ山の頂上も
確認出来たが、まだ遠い。そして急峻な三角形は簡単に登れるほど楽ではないと分かる。
14:50 標高約825mで登行中止を決断。
取付きからここまでの距離は僅かに1㎞前後、標高差も275mなのに2時間50分も要した。
この先も更に斜度が増すことと深雪ならばとても16時までに登頂は出来ないと説明。
「無理をしない」がモットーのエバ夫婦、ここまでトレースがあれば明日はかなり楽が出来る。
軍艦山は諦めて、明日のホロカ山登頂を目指そうと決意新たに下山する事にした。
下りは超早く僅か40分で砂防ダムそして10分も掛からず車に到着した。
明日の好天と初登頂を願って今日の登行を振り返り「幌加温泉・鹿の谷」で汗を流した。
途中「軍艦山」の取付きとなる二ペソツ山ホロカコースの登山口を確認するも、ここは3月に
来ようねと通過する。
今日のホテルハイエースは、幌加除雪センター駐車場。
広いスペースだけじゃなく24時間使用出来る暖かい水洗トイレと洗面台がある。
国道を通過する車は少なく明るい外灯と非常に静かなのが良い。
暗くなった17時過ぎに安着となったが、もし16時まで登行を続けていたら下山時には暗く
なっていたと思うとあの時間の中止が適切だったと今更ながら納得する二人だった。
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ゲート入口から約300m入った駐車スペースに車を停める・・・
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標高635m付近の作業道跡を辿ることに・・・
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チーヤンは順調に登っているが体重の重い私は膝下まで埋まりながら歩いている・・・
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尾根がより顕著になる標高800m付近の登り・・・
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北に望む、明日登る予定だった軍艦山(1181m)・・・北東尾根800m付近から
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中央のピークが目指すホロカ山
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タイムオーバーで登行を中止し無事砂防ダムまで降りた・・・
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幌加温泉・鹿の谷、その名の如く鹿たちが出迎えてくれた。
【1月28日(木)】 駐車場の温度-7℃ 風強し
★ ホロカ山リベンジへ・・・
静かで居心地の良かった除雪センターの駐車場を後に約5分で昨日の登山口へ着く。
早々準備をして丁度7:00に出発出来た。
いつもの山道を歩くかのようにくっきりと残る昨日のトレースを当たり前に辿り始める。
もう少しで朝陽が登り快晴の登頂を期待しながら足取りは軽い。
登り口の砂防ダムまで10分と掛からず早々急登の北東尾根、東斜面に取付く。
昨日のラッセルはほとんど私の担当だったので今日はチーヤンが先にトレース泥棒する番だ!
二人の決意と言えば少し誇張かも知れないが、この山に二日続けて登ろうとは夢にも思っていなかった
ので「なんとしても登頂しようね」という思いは強かったリベンジ開始である。
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陽が登る前の砂防ダムへのトレースが何故か嬉しい
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砂防ダムから急登の東斜面を登り始めるチーヤン
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★ トレース効果・・・
07:00 登山口
07:30 Ⅽ635付近作業道出合い
08:00 Ⅽ750付近北東尾根上
08:20 Ⅽ825付近(昨日の登行中止地点)
昨日は、Ⅽ825まで2時間50分も要して登ったのに今日は1時間20分とトレース効果は絶大だ。
・・・と喜んだのは束の間だった。
一つは、天気が予想に反して悪くなる傾向にある。
一つは、新たなトレースへ再び雪山三悪との戦いが待っていた・・・
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昨日のトレースを辿り順調に作業道を登る・・・
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800m付近に多かった鹿の休息地を登る
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ようやく辿り着く頂上は間もなくだ!しかし、予想外の吹雪が残念でならない。
★ 価値ある一座に・・・
08:20 Ⅽ825付近
09:00 地形図上のⅭ918地点
09:45 Ⅽ1000付近
11:00 頂上
結果、昨日登行を中止した場所から頂上まで2時間40分も掛かってしまった。
昨日中止にした時間が14:50だったのでこの2時間40分をプラスすると登頂は17:30の計算だ。
あの場所、あの時間に止めて良かったと今更に思う次第だった・・・。
トレース効果は今日の山行に役立ち、2時間40分を加えて登り4時間での登頂だった。
予想外の吹雪で視界は無く寒かったので写真だけ撮って直ぐに下山となったが、自分たちにとっては
価値ある一座になり忘れられない山行の一つになった。
1000m~1100mの痩せ尾根は一番の急登だったが、雪の多い東側を辿ろうとすると膝まで
埋まるところばかりなので西側の樹林帯しかルートが無く苦労させられた。そんな場所でトップを
行ってくれたチーヤンに絶賛したい。やはり誰かが前を歩いてくれると後ろはこんなに楽なものか
と実感した時間帯だった。
11:10 下山開始
11:40 Ⅽ945付近 休憩
12:05 Ⅽ825付近通過
12:35 Ⅽ635作業道出合い 休憩
12:55 砂防ダム
13:00 登山口駐車地
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1/28 初登頂ホロカ山(1165.8m)山頂にて・・・吹雪でした
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頂上から南側の樹林帯
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頂上から辿って来た北東尾根を振り返る・・・
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登行時にも確認出来たが920m付近から幌加除雪センターが見下ろせた
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やり遂げた安堵の下山と感じる砂防ダム
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国道から林道出合いのゲートは解放されていた・・・下山時撮影
★ 春山が登行時期・・・
標高の高い、低いに関係なく厳冬期の山は侮れない。
春山なら2時間~3時間で登れる山も、厳冬期の1月~2月なら積雪状態や雪質もかなり影響し
天候が荒れれば計り知れない厳しさは別物だろう。
今回のホロカ山は、山バカエバ夫婦のマニアックな登行で山行記録は参考にしないでほしいと思う。
ただ、自分たちにとっては印象に強く残る山行だっただけに、物好きな愛好家には行く価値のある
隠れたポコなのかも。
下りは、僅か1時間40分を考えれば登りの苦労がいかなるかを想像してほしい。
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帰路で立ち寄った上士幌町の町営温泉「ふれあいプラザ」
敢えてぬかぴら温泉郷を選ばず、往路で気になっていた上士幌町の温泉に入ることにした。
本当は、ぬかびら湖周辺の観光や入りたかったぬかびら温泉郷もあったが、帰路の道中も長く
天気も良くないので安全圏に逃げたい気持ちもあったかも知れない。
帰りは日勝峠経由で帰宅したが特に夕張では猛吹雪に見舞われ緊張した運転で
どっと疲れた帰宅となる。
これからは侮れない低山も慎重に選びしっかりと調べて臨む事にしようと学んだ山行だった。
<参照>
上士幌町町営温泉「ふれあいプラザ」での入浴は平日14:00~土日祝は10:00~です。
入浴料は銭湯並みの380円ですが、シャンプー・石鹸はありません。
浴場は一週間毎に男女を入れ替え「洋風」と「和風」風呂になっています。
露天はありませんが、浴室は4つありサウナとミストもありました。
とてもきれいな温泉で温まりました・・。
※ 1/30 アップ終了しました。
■ 山 行 日 2016年1月27日(水)&28日(木)
■ ル ー ト 北東尾根ルート
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №4
■ 登 山 形 態 山スキー⇒スノーシュー
■ 地 形 図 1/25000地形図 「幌加」
■ 三角点・点名 二等三角点 点名「幌加音更 ホロカオトフケ」
■ コースタイム 登り 4時間 下り 1時間50分
<登り>
07:00 登山口Ⓟ 出発
07:35 Ⅽ635旧作業道出合い
08:00 Ⅽ750尾根上
08:20 Ⅽ825(昨日下山した場所)
09:00 Ⅽ918
09:45 Ⅽ1000
11:00 ホロカ山頂上
<下り>
11:10 下山開始
11:40 Ⅽ945 休憩
12:05 Ⅽ825
12:35 Ⅽ635 休憩
12:55 砂防ダム
13:00 登山口Ⓟ ※ コースタイムは1/28登行記録です。
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★ 二座の計画・・・
10日前に登った東大雪山系の北石狩岳(1286m)と同じ東大雪山系のホロカ山(1165m)と軍艦山(1181m)
は、展望も無く登行意欲の沸かない目立たない山である。
どちらも石狩岳や音更山、二ペソツ山など2000m級の秀峰が隣接していることで陰に隠れた登山の
対象にもならない忘れられた山なのかも知れない。
しかし、この山を知ったのは八谷和彦氏著書の「ガイドブックにない北海道の山々」で、いつか登らね
ばとそのチャンスを伺っていた。
「厳冬期は東へ・・」と山の師匠から伝授されこの時期の好天を伺っては大雪山系より東側に山の
選択肢が増えてしまうが、時期が時期だけに標高の高い山は厳しく私たちのレベルではない。
双方登山道も無く超マイナーな山だけにその登行記録も少ないが、ほとんどは3月~4月の春山と
10月の晩秋に記録も僅かに記されていた。
厳冬期の記録は皆無だったが「雪さえあれば登れるだろう・・」なんて気楽な気分で計画し、
1泊2日で二座登頂を目指したのだが・・・
★ 雪山三悪・・・
私が勝手に呼称している事だが、雪山に臨むとき「急斜面」「グラニュー糖」「倒木」の三つが重なると
難儀すると定義づけている。ホロカ山は、正に「雪山三悪」だった。
取付き点は北東尾根の末端。
国道273号線ぬかびら温泉郷から約15㎞、幌加除雪センターから「滝の沢橋」を渡って北へ
約0.9㎞進むと林道の出合いがある。
ゲートは解放され除雪は入口から約500mされていて駐車スペースもあったのでここに駐車する。
山スキーの準備をしながら、目の前には小沢を挟んで北東尾根の末端が見えていてどこから
登ろうか?と暫し眺めるがどこも半端ない「急斜面」だった。
心配した小沢の渡渉はほとんど雪に埋もれ問題なかった。しかし、斜面の近くに来るとやっぱり
尻込みする斜度があった。それでも取付き登ろうとするとこんどは「グラニュー糖」の雪質と深雪に
難儀する。何度も踏み固めようとしても次から次と雪は崩れ、まるでアリ地獄の様なサラサラ雪、
ようやく10m位登ると「倒木」が行く手を阻む始末だった。
方向を変えようとしてもその先にまた倒木があり僅か20m登るのに1時間以上も掛かっていた。
登り始めた時間が10:20で、すでに11:40になっている。
とても登頂は無理と判断し一旦車まで引き返す事にした。
しかし、このまま諦めるには時間が中途半端。
山スキーからスノーシューに履き替え、出来るだけ斜度の緩い斜面を選んで
再チャレンジする事にした。
★ 山スキーからスノーシュー登行・・・
駐車した場所から200m位戻った場所に別の駐車スペースがあったのでここまで移動する。
地形図を見て取付きは少しでも斜度が緩い北東尾根の東斜面と決める。
雪に埋もれた小沢を渡り取付き面を探しながら歩くと砂防ダムがありここから登ることにした。
12:00のスタートだった。
雪山三悪は相変わらずだったが、スノーシューならではの登行で一歩ずつ上に登る。
濃密な樹林帯で細かなジグを切りながらなんとか登ることが出来ている。
しかし時には腰まで埋まる深雪に足が上がらないほど難儀した。
取付き点の標高は約550m、750mまで登ると顕著な尾根上に達するのでまずは
そこを目指そうとこの日の登頂は諦め偵察で止めようと私は決めていた。
635m付近で作業道跡と出合う。ここまですでに1時間も掛かった。
斜度は更に増して樹林もより濃密だ。絶対に登れない・・。ならばこの作業道を辿ろう。
ひざ下まで埋まる深雪に一歩ずつ歩き始める。少しずつ高度を上げターンしても更に上に
登っていたので選択は正解と安堵する。
そして遂に750mの尾根上に着く。14:00だった。
ルート的にはもうこの尾根上を辿れば頂上へ・・・なのだが、距離はまだ1.5㎞ある。
★ 妻の提案・・・
ここまでトレースを付けて来たので明日もう一度登ろうと言ったのは私の提案。
しかし、チーヤンは今16時位まで明るいのでもう少し頑張ろうよと登行意欲満々だ。
出来れば登頂したいと思っていたらしい・・・。
では取り敢えずあと1時間登ってみようとなり登行を続行。
800m付近には鹿の休息地と見られる多数の踏み跡と寝ぐらがそこら中にあって驚く。
雪は踏み固められ歩き易かったので助かったが、思ったほど距離は稼げていない。
尾根上から北に明日登る予定にしていた「軍艦山」を間近に望む。目指すホロカ山の頂上も
確認出来たが、まだ遠い。そして急峻な三角形は簡単に登れるほど楽ではないと分かる。
14:50 標高約825mで登行中止を決断。
取付きからここまでの距離は僅かに1㎞前後、標高差も275mなのに2時間50分も要した。
この先も更に斜度が増すことと深雪ならばとても16時までに登頂は出来ないと説明。
「無理をしない」がモットーのエバ夫婦、ここまでトレースがあれば明日はかなり楽が出来る。
軍艦山は諦めて、明日のホロカ山登頂を目指そうと決意新たに下山する事にした。
下りは超早く僅か40分で砂防ダムそして10分も掛からず車に到着した。
明日の好天と初登頂を願って今日の登行を振り返り「幌加温泉・鹿の谷」で汗を流した。
途中「軍艦山」の取付きとなる二ペソツ山ホロカコースの登山口を確認するも、ここは3月に
来ようねと通過する。
今日のホテルハイエースは、幌加除雪センター駐車場。
広いスペースだけじゃなく24時間使用出来る暖かい水洗トイレと洗面台がある。
国道を通過する車は少なく明るい外灯と非常に静かなのが良い。
暗くなった17時過ぎに安着となったが、もし16時まで登行を続けていたら下山時には暗く
なっていたと思うとあの時間の中止が適切だったと今更ながら納得する二人だった。
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ゲート入口から約300m入った駐車スペースに車を停める・・・
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標高635m付近の作業道跡を辿ることに・・・
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チーヤンは順調に登っているが体重の重い私は膝下まで埋まりながら歩いている・・・
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尾根がより顕著になる標高800m付近の登り・・・
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北に望む、明日登る予定だった軍艦山(1181m)・・・北東尾根800m付近から
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中央のピークが目指すホロカ山
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タイムオーバーで登行を中止し無事砂防ダムまで降りた・・・
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幌加温泉・鹿の谷、その名の如く鹿たちが出迎えてくれた。
【1月28日(木)】 駐車場の温度-7℃ 風強し
★ ホロカ山リベンジへ・・・
静かで居心地の良かった除雪センターの駐車場を後に約5分で昨日の登山口へ着く。
早々準備をして丁度7:00に出発出来た。
いつもの山道を歩くかのようにくっきりと残る昨日のトレースを当たり前に辿り始める。
もう少しで朝陽が登り快晴の登頂を期待しながら足取りは軽い。
登り口の砂防ダムまで10分と掛からず早々急登の北東尾根、東斜面に取付く。
昨日のラッセルはほとんど私の担当だったので今日はチーヤンが先にトレース泥棒する番だ!
二人の決意と言えば少し誇張かも知れないが、この山に二日続けて登ろうとは夢にも思っていなかった
ので「なんとしても登頂しようね」という思いは強かったリベンジ開始である。
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陽が登る前の砂防ダムへのトレースが何故か嬉しい
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砂防ダムから急登の東斜面を登り始めるチーヤン
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★ トレース効果・・・
07:00 登山口
07:30 Ⅽ635付近作業道出合い
08:00 Ⅽ750付近北東尾根上
08:20 Ⅽ825付近(昨日の登行中止地点)
昨日は、Ⅽ825まで2時間50分も要して登ったのに今日は1時間20分とトレース効果は絶大だ。
・・・と喜んだのは束の間だった。
一つは、天気が予想に反して悪くなる傾向にある。
一つは、新たなトレースへ再び雪山三悪との戦いが待っていた・・・
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昨日のトレースを辿り順調に作業道を登る・・・
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800m付近に多かった鹿の休息地を登る
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ようやく辿り着く頂上は間もなくだ!しかし、予想外の吹雪が残念でならない。
★ 価値ある一座に・・・
08:20 Ⅽ825付近
09:00 地形図上のⅭ918地点
09:45 Ⅽ1000付近
11:00 頂上
結果、昨日登行を中止した場所から頂上まで2時間40分も掛かってしまった。
昨日中止にした時間が14:50だったのでこの2時間40分をプラスすると登頂は17:30の計算だ。
あの場所、あの時間に止めて良かったと今更に思う次第だった・・・。
トレース効果は今日の山行に役立ち、2時間40分を加えて登り4時間での登頂だった。
予想外の吹雪で視界は無く寒かったので写真だけ撮って直ぐに下山となったが、自分たちにとっては
価値ある一座になり忘れられない山行の一つになった。
1000m~1100mの痩せ尾根は一番の急登だったが、雪の多い東側を辿ろうとすると膝まで
埋まるところばかりなので西側の樹林帯しかルートが無く苦労させられた。そんな場所でトップを
行ってくれたチーヤンに絶賛したい。やはり誰かが前を歩いてくれると後ろはこんなに楽なものか
と実感した時間帯だった。
11:10 下山開始
11:40 Ⅽ945付近 休憩
12:05 Ⅽ825付近通過
12:35 Ⅽ635作業道出合い 休憩
12:55 砂防ダム
13:00 登山口駐車地
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1/28 初登頂ホロカ山(1165.8m)山頂にて・・・吹雪でした
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頂上から南側の樹林帯
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頂上から辿って来た北東尾根を振り返る・・・
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登行時にも確認出来たが920m付近から幌加除雪センターが見下ろせた
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やり遂げた安堵の下山と感じる砂防ダム
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国道から林道出合いのゲートは解放されていた・・・下山時撮影
★ 春山が登行時期・・・
標高の高い、低いに関係なく厳冬期の山は侮れない。
春山なら2時間~3時間で登れる山も、厳冬期の1月~2月なら積雪状態や雪質もかなり影響し
天候が荒れれば計り知れない厳しさは別物だろう。
今回のホロカ山は、山バカエバ夫婦のマニアックな登行で山行記録は参考にしないでほしいと思う。
ただ、自分たちにとっては印象に強く残る山行だっただけに、物好きな愛好家には行く価値のある
隠れたポコなのかも。
下りは、僅か1時間40分を考えれば登りの苦労がいかなるかを想像してほしい。
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帰路で立ち寄った上士幌町の町営温泉「ふれあいプラザ」
敢えてぬかぴら温泉郷を選ばず、往路で気になっていた上士幌町の温泉に入ることにした。
本当は、ぬかびら湖周辺の観光や入りたかったぬかびら温泉郷もあったが、帰路の道中も長く
天気も良くないので安全圏に逃げたい気持ちもあったかも知れない。
帰りは日勝峠経由で帰宅したが特に夕張では猛吹雪に見舞われ緊張した運転で
どっと疲れた帰宅となる。
これからは侮れない低山も慎重に選びしっかりと調べて臨む事にしようと学んだ山行だった。
<参照>
上士幌町町営温泉「ふれあいプラザ」での入浴は平日14:00~土日祝は10:00~です。
入浴料は銭湯並みの380円ですが、シャンプー・石鹸はありません。
浴場は一週間毎に男女を入れ替え「洋風」と「和風」風呂になっています。
露天はありませんが、浴室は4つありサウナとミストもありました。
とてもきれいな温泉で温まりました・・。
※ 1/30 アップ終了しました。
植生が濃いのと、倒木が酷かったのは同じですが・・・。
この山はスキー向きとは言えないですね。
お疲れ様でした。
記録を元に地形図を辿りましたが、北東尾根の方が
尾根さえ上がれば後のルート取りが楽そうでした。
標高差僅か200mの登りでしたが、途中に作業道が
無ければアウトでした。
雪不足でもあり1月の雪山三悪はきつかったです。
いつもコメントありがとうございます。
私も結果的には、似たようなことを知西別岳で経験しています。
ピークハントは、やはり春山がベストシーズンですね。
私も機会があったら、軍艦山とこのホロカ山は登ってみたいと思っています。
しかし、今朝の予報は雪の確立40%です。
珍しくピークハントではなくスキーを楽しもうと計画した日でしたが、結局テンションが上がらず中止しました。
他の山の候補もありましたが、切り替えが出来ず・・・
孫たちとの一日に変更しました。
知西別岳も未踏ですが、今年は知床の一座もリベンジを狙っています。
同じ山に何度も足を運ぶ事数あります・・・。
こんなんで全山登頂なんて・・・とも思いますが、次はどこへという挑む計画がたまらなく好きです。
今年の夏一緒に挑みましょう・・・あの山へ