エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

結婚記念日の樽前山(1022m)

2020年06月16日 | 山紀行 (道央・札幌・積丹)
記念日も人生の通過点・・・▲樽前山 (1022m)
■ 山 行 日    2020年6月15日(火)   日帰り
■ コ ー ス    七合目ヒュッテ風不死コース
■ メ ン バ ー     夫婦登山 №20
■ 登 山 形 態     登山道
■ 地 形 図    1/25000地形図   「樽前山」
■ 三角点・点名   一等三角点  点名「樽前岳 タルマエダケ」
■ コースタイム   登り 40分  下り 25分
<登り>
10:20    ヒュッテ前出発
11:00    C710付近にて撤退(雨とガス)    

<下り>
11:00    下山開始
11:25    ヒュッテ登山口



「ウコンウツギ」


「イソツツジ」

★ 記念日も通過点・・・
今日は私たちの結婚記念日・・・数えれば42回目かな?
人生の3分の2を共に生きて来た。40年目を「ルビー婚式」、45年目を「サファイ
ア婚式」と言うらしいが、42年目はただの通過点か?・・・でも夫婦の絆の強さを表
すように、年月が経過する毎に柔らかいものから硬いものに名前が変わっていくと言う
記念日の呼び名を知って、「なるほどぉ~・・」と一応に納得。ただ自分たちがそうな
っているかは疑問だ・・?

登山を始めたのは夫婦共に34歳の時。もう少しで登山歴も30年になるが、余り振り
返る事も無く突っ走って来た約30年で、アッと言う間だった気がする。
今は、とんでもない目標を立てながら夫婦で登れている事に日々感謝しつつ、コツコツ
計画しては未踏峰に挑む難しさも感じ始めている・・・。

記念山行と称して未踏峰を狙い、近くの温泉旅館で贅沢な一泊の旅も計画はしたが、何
より素泊まりのホテルハイエースが身の丈で老舗旅館は落ち着かない貧乏性な夫婦だっ
た。コロナの影響もあることはあったが、通過点に過ぎない記念日山行は結果計画倒れ
で終わってしまった。

何もしない日では心許ないので、困った時の里山で樽前山だった・・・。


★ 人気の山・・・
この山だけは、平日も休日も関係なく人気の山でたぶん北海道で一番登られている山か
も知れない。かつては空沼岳が札幌で一番登られている山とされたが、度重なる台風や
大雨の被害で山道や駐車場の崩壊等もあり、整備され気軽に登れる樽前山が人気の背景
にあるかも知れない。

今日は平日で悪天予報だったのに、七合目ヒュッテと駐車場に着くと7割方の駐車があ
ってチト驚いた。まずは駐車場に停められるだけでもラッキーと思い何気に停めたが、
見上げる山頂は見えず、ガスと風の勢いはテンションを下げるばかり、気が進まなかっ
たのは私だ。



「マルバシモツケ」


「ウコンウツギ」その2


マルバシモツケと支笏湖のコラボ・・


「イワヒゲ」


山道を歩くチーヤンの周りにはイソツツジとマルバシモツケがいっぱい・・・


一面のイソツツジ群落に感動!

★ 伝説・カラスの餌付け・・・
ヒュッテ風不死コースから出発する時、駐車場に居た係員風のおじさんが車からカラスに餌
をやっていた・・。それを見て「ムッ!」とし注意しそうになったが、ふと昔聞いた管理人
の話を思い出した。カラスに餌付けする事は良くないかも知れないが、ここのカラスには代
々管理人が名前を付けて、呼ぶと返事もするほどなついているらしい。子育て時期でも人を
襲う事も無いしおとなしいカラスだと言う。何年もの間カラスも親から子に引き継がれ管理
人との絆が生まれているのかも知れない。後で分かったが、係員風のおじさんはヒュッテの
管理人さんで平日でも混む駐車場の整理に当たっていたのだった。

以前はヒュッテ前でリスの餌付けもしていて、登山者を気にする事なく頻繁に餌を頬張るリ
スの姿も風物詩だったのに今は見る事も無く忘れていた伝説だった・・。
カラスの餌付けは、知る人ぞ知る管理人とカラスの絆だからそっと見守ることにしよう。

管理人さん、いつもありがとうございます・・。失礼しました。



イソツツジとチーヤン


ここのご主人様「タルマエソウ」・・・ようやく咲き始めましたぁ~

★ 往復1時間で終了・・・
悪天と知りつつやって来たから先ずは出発。
いつものようにヒュッテ風不死コースから登り反時計回りのコースを取る。
今日は悪天を理由に、北山(932峰)も西山にも行かず北山の分岐から東山ピークに登り、
ヒュッテに戻る計画で出発した。この時は、上空に厚い雲が漂い風は強そうだったが雨
は降っていなかった。鬱蒼とした狭い登山口からスタートすると早々咲き始めのウコン
ウツギに出迎えられ、重い気持ちが少し晴れた。
下を見るとマイズルソウも花を咲かせ可愛かった。短い樹林帯を過ぎると低木のイソツ
ツジやマルバシモツケそしてウコンウツギのオンパレードとなり、つい足が止まる。

スライドした女性3人パーティーの1人から「エバさん」と声を掛けられ、見ると先日
オロフレ山でもスライドしたヤマッパーの hitomiちゃんだった。昨日は夕張岳にも登っ
ていたらしく居場所が偶然過ぎるほど一緒だった事に驚くばかりだ。
その後、別のヤマッパーさんにも声を掛けられ嬉しい限りである。

40分ほど登ったC710付近にて雨が本降りになりつつガスも一層濃くなって来た。
これ以上登っても体を濡らすだけで得は無いと判断し、下山する事にした。
往復わずか約1時間、距離は3.4㎞で終わってしまったが、この時期のイソツツジと
マルバシモツケの群落を見たのは初めてだったので、満足の下山である。
                          (少なくても私はね・・)



42回目の結婚記念山行もまだまだ通過点・・・これからもよろしくです!


タルマエソウ、イワヒゲそしてイソツツジのコラボ


通称ニョロニョロと呼んでいる「ヒカゲノカズラ」


最後にマルバシモツケの大盛りで締める・・・

★ 自宅から1時間・・・
以前にも何度かお話した記憶もあるが、里山と称する自宅から近い低山は、その時々に
合わせて山とコースが選択出来るので嬉しい。ここ樽前山も自宅から約1時間で来れる
し、時間があれば風不死岳に登ったりバリエーションルートは、馬追丘陵と同様に多い。
また、樽前山がダメでも紋別岳やイチャンコッペ山そして恵庭岳や丹鳴岳もありハズレ
の無い近き地域に感謝している・・。

自粛していて鈍っていた足も少しずつ回復し、そろそろ1000m未踏峰に臨めたらと
思う今日この頃だ・・・。


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