未踏1000m超峰シリーズ・・・
緑岳(2019m)④②~小泉岳(2158m)④②~東岳(2067m)①①~赤岳(2078m)④③
~烏帽子岳(2072m)①①~五色岳(2038m)①①
~白雲岳(2229m)④②~小白雲岳(1966m)①①
■ 山 行 日 2023年6月27日(火) 日帰り (前車中泊 1泊2日)
■ ル ー ト 大雪高原温泉~緑岳経由循環縦走ルート
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №16
■ 登 山 形 態 登山道+ツボ
■ 地 形 図 1/25000地形図 「層雲峡」「白雲岳」
■ 三角点・点名 各山標高点のみ 三角点無し
■ コースタイム 全行程 13時間20分
<全行程>
03:55 大雪高原温泉登山口 出発
04:30~35 見晴台
05:00 第一花畑
06:45~50 緑岳 (松浦岳) (2019m) 三等三角点 点名「南大石狩岳 ミナミオオイシカリダケ」
07:47~52 小泉岳 (2158m)
08:17~25 東岳 (2067m)
09:00~17 赤岳 (2078m)
09:22 赤岳 二等三角点 点名「幌加石狩岳 ホロカイシカリダケ」
10:15~30 烏帽子岳 (2072m)
11:10~20 五色岳 (2038m)
12:35~50 白雲岳 (2229m) 三等三角点 点名「大石狩岳 オオイシカリダケ」
13:30~40 小白雲岳 (1966m)
14:05 登山道出合
14:25 白雲岳避難小屋
15:00~15 緑岳 (2019m)
16:35 第一花畑
17:15 登山口
結局、風呂にも入らずの帰宅でした・・・日帰り入浴 大人900円です。
★ まるで一生分の山行・ジジババにはハード過ぎた一日
今回のルートは、ヤマッパーのランエボさんの日記を参考にさせて頂きました。改めてお礼申し上
げます。
しかしながら、余りにも長く岩登り岩下り藪漕ぎそして雪渓も少々ありジジとババにはかなりハー
ドな山行になってしまいました。人の記録を鵜呑みにせず自分たちのペースで登ろうと早出を決行
したことと天気に恵まれ気持ち良い大雪の風には何度も助けられました。これなくして今回の成功
は無かったと思います。
登山道の無い未踏4座登頂には、植生に配慮しながら気を付けて登りました。本来なら雪渓で埋ま
ったルートを当てにしていましたが、雪解けが早くすでにお花畑になっている各山でした。
★ 北海道の2000m超峰 全30座登り終える・・・
北海道にある2000m超峰は、全30座をカウントしている。今回の山行でこれをすべて夫婦で
登り終えた事になった。一言「永かったぁ~・・・」で、終わるかも知れないが、振り返ると91
年の夫婦初登山から32年掛かっての全踏破であり、ひとつの節目となった。
北海道の1000m超峰の山全442座踏破を目指している夫婦にとって、これは通過点に過ぎな
いが、ひとつの理由を付けながら自分たちの成果を噛み締め次へのステップにしたいと思っている
ので、精力的に登っている方にとっては大したことの無い出来事かも知れない。
<北海道の2000m超峰>標高順 夫婦初登頂日
① 旭 岳 (2291m) 96.07.26 ⑯ 凌雲岳 (2125m) 16.05.20
② 北鎮岳 (2244m) 07.08.03 ⑰ 中 岳 (2113m) 07.08.03
③ 白雲岳 (2229m) 07.08.04 ⑱ 愛別岳 (2112m) 20.10.02
④ 後旭岳 (2216m) 17.05.21 ⑲ 赤 岳 (2078m) 93.09.26
⑤ 熊ヶ岳 (2210m) 22.04.25 ⑳ 十勝岳 (2077m) 03.07.27
⑥ 安足間岳 (2200m) 07.10.01 ㉑ 烏帽子岳 (2072m) 23.06.27
⑦ 比布岳 (2197m) 07.10.01 ㉒ 東 岳 (2067m) 23.06.27
⑧ 間宮岳 (2185m) 07.08.03 ㉓ 美瑛岳 (2052m) 03.07.27
⑨ 荒井岳 (2183m) 07.08.03 ㉔ 幌尻岳 (2052m) 03.06.28
⑩ 国立峰 (2170m) 07.10.01 ㉕ 永山岳 (2046m) 07.10.01
⑪ 小泉岳 (2158m) 22.09.08 ㉖ 五色岳 (2038m) 23.06.27
⑫ 北海岳 (2149m) 07.08.03 ㉗ 緑 岳 (2019m) 22.09.08
⑬ 鋸 岳 (2142m) 20.09.24 ㉘ 二ペソツ山 (2012m) 08.09.15
⑭ トムラウシ山 (2141m) 03.08.30 ㉙ オプタテシケ山 (2012m) 03.08.31
⑮ 松田岳 (2136m) 07.08.03 ㉚ 平ヶ岳 (2008m) 03.07.21
★ 蘇る一座一座・・・
こうして山名と夫婦での初登頂日を記して見ると、例えば最初の2000m峰は「赤岳」で、丁度
30年前になる。あの時は娘も一緒でまだ小学校3年生だったが、職場の先輩たちに連れられて銀
泉台から登った記憶は今も忘れていない。96年7月に登った「旭岳」も娘を含めた家族3人で登
ったが、山頂部は強風と濃霧で写真を撮れる状況で無かった。たまたま居合わせた登山者のカメラ
で撮ってもらう事が出来、後に送って頂いたと記憶している思い出の山行だった。
私自身は、大雪山の縦走を2度経験しているが、夫婦での縦走はなかなか難しく特に黒岳からトム
ラウシ山・十勝連峰に向けた長期縦走は今も出来ずにいる。そうなれば少しずつポイントを絞った
計画で数をこなし潰していく方法しか無く、今回もその一つと言えよう。
特に2000m峰に拘って早く登ろうとしていなかったし、今回のような登山道の無い山について
は、登る時期が限られ休日と天気の条件が揃わないと来れなかったのも時間が掛ったひとつの理由
である。
一座一座を振り返れば、やはり思い出は蘇るものだが、「よく登ったものよ・・」と他人事のよう
な不思議な感情で、「過ぎ去った過去の山よ」と軽く終わってしまいそうである・・?
★ 快晴の一日に恵まれて・・・
自宅から片道約250㎞を走り、大雪高原温泉に辿り着く。
秋には自家用車の通行規制があり、シャトルバスで来た事はあったが自家用車で来たのは始めてだ
った。前泊をどこにしようか迷っていたが、ヒグマ情報センターに訪ねた際「車中泊OK」と了解
を頂き安心して停める事が出来た。丁度夕方だったので、下山者が次々と到着し安堵の笑みを浮か
べていた。夜になっても停めたままの車は、後に白雲岳避難小屋泊りの登山者と知る。
タイミング悪く「三笠新道コース」は、例年より早くヒグマの活動が活発となり24日から通行禁
止となってしまった。帰路のルートに使う予定だっただけに残念だが、ルート変更を余儀なくされ
る。
朝2時に起床しトイレに行った時、満天の星空で風も無く暖かかった。不安がひとつ消えて登るテ
ンションが上がり、予定通り4時には出発出来た。本日の一番手である。早いのでレクチャーは受
けずに出発である。
登山口からすぐのところに温泉が湧いている場所があり、暑いくらいの熱風を感じながら通過した。
登山開始30分でビューポイントの「見晴台」朝陽を浴びた高根ヶ原が美しい・・・
整備された登山道に感動、本当に感謝しかない。ありがとう。
「第一花畑」付近にて・・大雪渓と青空そしてこれから向かう緑岳を背に。
一部は雪解けが進み登山路が出ていた。そこは正に花畑だった・・・
エゾノツガザクラ
アオノツガザクラ
ナガバツガザクラ
チングルマ
花はまだまだ咲いていましたが、じっくり撮りながら登る時間も無く結構なピンボケ多しでした。
緑岳の登り・・背景の高根ヶ原と下界の景色が最高でした!
★ 9か月後再びとは・・・
高原温泉コースは、始めて利用するコースだった。
登山口の標高が1230mなので緑岳までの標高差は約790m、距離は4.5㎞ほど。どんな登
山道なのか予備知識も入れずにスタートしたが、最初から整備された登山道に驚きと感動を覚えた。
本当に感謝の一言だが、ありがたく利用させて頂くことにした。
標高1500mにある「見晴台」まで約30分の登りだが、急登で汗が噴き出るのではなく、程良
く緩斜度のジグを上手く使った登り易い登山路になっていた。そこから少し登るとなだらかな台地
上の花畑に着くが、一面の雪渓で覆われていた。そこにも迷い防止にピンテやロープを目印に登山
路を示し、少しずつ高度を上げて行く。標高1650m付近で雪渓が途切れ、1771標高点まで
灌木帯のトンネル状を辿って行く。そして、緑岳へ標高差約250mの急登だがジグを切りながら
順調に高度を上げた。隠れるものが無い吹きさらしの急登だが、爽やかな大雪の風が心地良く振り
返る景色に癒されながら登る事が出来た。
そして、最初のピークは緑岳。昨年9月にチーヤンの未踏峰狙いで銀泉台から登頂したこの山に今
度は高原温泉から再訪とは思っても見なかった。
「緑岳 (松浦岳) (2019m) 」快晴で丁度良い風が気持ち良い・・・
山頂標識を入れた白雲岳の構図は、お決まりコースかも・・笑
そしてもう一つ、高根ヶ原からトムラウシ山方向の大展望も素晴らし過ぎる。
★ 少し端折って報告・・・
予定ルートで登るピークは全8座。その内4座1000m超峰の未踏峰だが、夏道の無い山で期間
限定で登行が可能の山だ。とは言え、何月何日から何月何日までと明記されたものは無い。登行の
制限があるのは植生を踏み荒らす事を防ぐためで、通常は残雪のある時期に限られるものと理解し
ている・・。なのだが、今年は雪解けが早くこの4座に残雪はほぼゼロだった。
心苦しさを持ちながら植生に気を付けながら足元は慎重に歩かせて貰った次第だ。
また、全山のコースを細かく語ってしまうと膨大な字数になるのでかなり端折って報告する事にし
たのでご了解願いたい。
2座目の「小泉岳 (2158m) 」
背景に後旭岳、旭岳、熊ヶ岳を望む絶景・・・
雪渓の向こうが未踏「東岳 (2067m) 」だ!
頂上の麓に咲く「キバナシャクナゲ」が満開である。
初登頂 「東岳 ひがしだけ 」
4座目の「赤岳 (2078m) 」・・・登山者に撮って頂いた写真
赤岳頂上から少し離れた三角点と背景の烏帽子岳
ガレ場を150降りて100登るルートが待っている・・・
コルから望む烏帽子岳
なんとか登れるものです・・素晴らしい展望台でした!
初登頂2座目 「烏帽子岳 (2072m) 」
烏帽子岳から南西尾根を辿って五色岳を目指す・・・
初登頂3座目 「五色岳 (2038m) 」・・平らな頂上でした。背景は烏帽子岳。
五色岳頂上から白雲岳を目指す・・・
16年ぶりの再訪 白雲岳へ
7座目の「白雲岳 (2229m) 」
ゼブラが最高!
眼下に目指す小白雲岳を望む・・・
岩峰の向こう側が小白雲岳・・・ここも平らな頂上でした
初登頂 「小白雲岳 (1966m) 」・・登頂までの雪渓が切れて少々藪漕ぎありでした。
★ 疲労困憊なのに帰宅へ・・・
なんだかんだ、ああだこうだと言いながら予定通り周ってしまった循環縦走。
歩いた距離は20.8㎞、13時間を越える長丁場でもうヘロヘロの疲労困憊だった。
しかし、気持ちは充実していてやり遂げた感満載で登山口に着いた瞬間疲れが飛んだ思いだった。
チーヤンの提案で、この後黒岳の湯で汗を流し、生ビールで祝杯して層雲峡駐車場で車中泊しよ
うとありがたいお言葉。なのに何故か家が恋しくなり、帰る事にした次第だ。
生ビールは帰宅してからジョッキ缶に変わり、ハイランド富良野で遅い入浴、東神楽のセコマで
カツ丼を食べて23:30に無事帰宅。
いゃぁ~楽しかったわぁ~・・・。
緑岳(2019m)④②~小泉岳(2158m)④②~東岳(2067m)①①~赤岳(2078m)④③
~烏帽子岳(2072m)①①~五色岳(2038m)①①
~白雲岳(2229m)④②~小白雲岳(1966m)①①
■ 山 行 日 2023年6月27日(火) 日帰り (前車中泊 1泊2日)
■ ル ー ト 大雪高原温泉~緑岳経由循環縦走ルート
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №16
■ 登 山 形 態 登山道+ツボ
■ 地 形 図 1/25000地形図 「層雲峡」「白雲岳」
■ 三角点・点名 各山標高点のみ 三角点無し
■ コースタイム 全行程 13時間20分
<全行程>
03:55 大雪高原温泉登山口 出発
04:30~35 見晴台
05:00 第一花畑
06:45~50 緑岳 (松浦岳) (2019m) 三等三角点 点名「南大石狩岳 ミナミオオイシカリダケ」
07:47~52 小泉岳 (2158m)
08:17~25 東岳 (2067m)
09:00~17 赤岳 (2078m)
09:22 赤岳 二等三角点 点名「幌加石狩岳 ホロカイシカリダケ」
10:15~30 烏帽子岳 (2072m)
11:10~20 五色岳 (2038m)
12:35~50 白雲岳 (2229m) 三等三角点 点名「大石狩岳 オオイシカリダケ」
13:30~40 小白雲岳 (1966m)
14:05 登山道出合
14:25 白雲岳避難小屋
15:00~15 緑岳 (2019m)
16:35 第一花畑
17:15 登山口
結局、風呂にも入らずの帰宅でした・・・日帰り入浴 大人900円です。
★ まるで一生分の山行・ジジババにはハード過ぎた一日
今回のルートは、ヤマッパーのランエボさんの日記を参考にさせて頂きました。改めてお礼申し上
げます。
しかしながら、余りにも長く岩登り岩下り藪漕ぎそして雪渓も少々ありジジとババにはかなりハー
ドな山行になってしまいました。人の記録を鵜呑みにせず自分たちのペースで登ろうと早出を決行
したことと天気に恵まれ気持ち良い大雪の風には何度も助けられました。これなくして今回の成功
は無かったと思います。
登山道の無い未踏4座登頂には、植生に配慮しながら気を付けて登りました。本来なら雪渓で埋ま
ったルートを当てにしていましたが、雪解けが早くすでにお花畑になっている各山でした。
★ 北海道の2000m超峰 全30座登り終える・・・
北海道にある2000m超峰は、全30座をカウントしている。今回の山行でこれをすべて夫婦で
登り終えた事になった。一言「永かったぁ~・・・」で、終わるかも知れないが、振り返ると91
年の夫婦初登山から32年掛かっての全踏破であり、ひとつの節目となった。
北海道の1000m超峰の山全442座踏破を目指している夫婦にとって、これは通過点に過ぎな
いが、ひとつの理由を付けながら自分たちの成果を噛み締め次へのステップにしたいと思っている
ので、精力的に登っている方にとっては大したことの無い出来事かも知れない。
<北海道の2000m超峰>標高順 夫婦初登頂日
① 旭 岳 (2291m) 96.07.26 ⑯ 凌雲岳 (2125m) 16.05.20
② 北鎮岳 (2244m) 07.08.03 ⑰ 中 岳 (2113m) 07.08.03
③ 白雲岳 (2229m) 07.08.04 ⑱ 愛別岳 (2112m) 20.10.02
④ 後旭岳 (2216m) 17.05.21 ⑲ 赤 岳 (2078m) 93.09.26
⑤ 熊ヶ岳 (2210m) 22.04.25 ⑳ 十勝岳 (2077m) 03.07.27
⑥ 安足間岳 (2200m) 07.10.01 ㉑ 烏帽子岳 (2072m) 23.06.27
⑦ 比布岳 (2197m) 07.10.01 ㉒ 東 岳 (2067m) 23.06.27
⑧ 間宮岳 (2185m) 07.08.03 ㉓ 美瑛岳 (2052m) 03.07.27
⑨ 荒井岳 (2183m) 07.08.03 ㉔ 幌尻岳 (2052m) 03.06.28
⑩ 国立峰 (2170m) 07.10.01 ㉕ 永山岳 (2046m) 07.10.01
⑪ 小泉岳 (2158m) 22.09.08 ㉖ 五色岳 (2038m) 23.06.27
⑫ 北海岳 (2149m) 07.08.03 ㉗ 緑 岳 (2019m) 22.09.08
⑬ 鋸 岳 (2142m) 20.09.24 ㉘ 二ペソツ山 (2012m) 08.09.15
⑭ トムラウシ山 (2141m) 03.08.30 ㉙ オプタテシケ山 (2012m) 03.08.31
⑮ 松田岳 (2136m) 07.08.03 ㉚ 平ヶ岳 (2008m) 03.07.21
★ 蘇る一座一座・・・
こうして山名と夫婦での初登頂日を記して見ると、例えば最初の2000m峰は「赤岳」で、丁度
30年前になる。あの時は娘も一緒でまだ小学校3年生だったが、職場の先輩たちに連れられて銀
泉台から登った記憶は今も忘れていない。96年7月に登った「旭岳」も娘を含めた家族3人で登
ったが、山頂部は強風と濃霧で写真を撮れる状況で無かった。たまたま居合わせた登山者のカメラ
で撮ってもらう事が出来、後に送って頂いたと記憶している思い出の山行だった。
私自身は、大雪山の縦走を2度経験しているが、夫婦での縦走はなかなか難しく特に黒岳からトム
ラウシ山・十勝連峰に向けた長期縦走は今も出来ずにいる。そうなれば少しずつポイントを絞った
計画で数をこなし潰していく方法しか無く、今回もその一つと言えよう。
特に2000m峰に拘って早く登ろうとしていなかったし、今回のような登山道の無い山について
は、登る時期が限られ休日と天気の条件が揃わないと来れなかったのも時間が掛ったひとつの理由
である。
一座一座を振り返れば、やはり思い出は蘇るものだが、「よく登ったものよ・・」と他人事のよう
な不思議な感情で、「過ぎ去った過去の山よ」と軽く終わってしまいそうである・・?
★ 快晴の一日に恵まれて・・・
自宅から片道約250㎞を走り、大雪高原温泉に辿り着く。
秋には自家用車の通行規制があり、シャトルバスで来た事はあったが自家用車で来たのは始めてだ
った。前泊をどこにしようか迷っていたが、ヒグマ情報センターに訪ねた際「車中泊OK」と了解
を頂き安心して停める事が出来た。丁度夕方だったので、下山者が次々と到着し安堵の笑みを浮か
べていた。夜になっても停めたままの車は、後に白雲岳避難小屋泊りの登山者と知る。
タイミング悪く「三笠新道コース」は、例年より早くヒグマの活動が活発となり24日から通行禁
止となってしまった。帰路のルートに使う予定だっただけに残念だが、ルート変更を余儀なくされ
る。
朝2時に起床しトイレに行った時、満天の星空で風も無く暖かかった。不安がひとつ消えて登るテ
ンションが上がり、予定通り4時には出発出来た。本日の一番手である。早いのでレクチャーは受
けずに出発である。
登山口からすぐのところに温泉が湧いている場所があり、暑いくらいの熱風を感じながら通過した。
登山開始30分でビューポイントの「見晴台」朝陽を浴びた高根ヶ原が美しい・・・
整備された登山道に感動、本当に感謝しかない。ありがとう。
「第一花畑」付近にて・・大雪渓と青空そしてこれから向かう緑岳を背に。
一部は雪解けが進み登山路が出ていた。そこは正に花畑だった・・・
エゾノツガザクラ
アオノツガザクラ
ナガバツガザクラ
チングルマ
花はまだまだ咲いていましたが、じっくり撮りながら登る時間も無く結構なピンボケ多しでした。
緑岳の登り・・背景の高根ヶ原と下界の景色が最高でした!
★ 9か月後再びとは・・・
高原温泉コースは、始めて利用するコースだった。
登山口の標高が1230mなので緑岳までの標高差は約790m、距離は4.5㎞ほど。どんな登
山道なのか予備知識も入れずにスタートしたが、最初から整備された登山道に驚きと感動を覚えた。
本当に感謝の一言だが、ありがたく利用させて頂くことにした。
標高1500mにある「見晴台」まで約30分の登りだが、急登で汗が噴き出るのではなく、程良
く緩斜度のジグを上手く使った登り易い登山路になっていた。そこから少し登るとなだらかな台地
上の花畑に着くが、一面の雪渓で覆われていた。そこにも迷い防止にピンテやロープを目印に登山
路を示し、少しずつ高度を上げて行く。標高1650m付近で雪渓が途切れ、1771標高点まで
灌木帯のトンネル状を辿って行く。そして、緑岳へ標高差約250mの急登だがジグを切りながら
順調に高度を上げた。隠れるものが無い吹きさらしの急登だが、爽やかな大雪の風が心地良く振り
返る景色に癒されながら登る事が出来た。
そして、最初のピークは緑岳。昨年9月にチーヤンの未踏峰狙いで銀泉台から登頂したこの山に今
度は高原温泉から再訪とは思っても見なかった。
「緑岳 (松浦岳) (2019m) 」快晴で丁度良い風が気持ち良い・・・
山頂標識を入れた白雲岳の構図は、お決まりコースかも・・笑
そしてもう一つ、高根ヶ原からトムラウシ山方向の大展望も素晴らし過ぎる。
★ 少し端折って報告・・・
予定ルートで登るピークは全8座。その内4座1000m超峰の未踏峰だが、夏道の無い山で期間
限定で登行が可能の山だ。とは言え、何月何日から何月何日までと明記されたものは無い。登行の
制限があるのは植生を踏み荒らす事を防ぐためで、通常は残雪のある時期に限られるものと理解し
ている・・。なのだが、今年は雪解けが早くこの4座に残雪はほぼゼロだった。
心苦しさを持ちながら植生に気を付けながら足元は慎重に歩かせて貰った次第だ。
また、全山のコースを細かく語ってしまうと膨大な字数になるのでかなり端折って報告する事にし
たのでご了解願いたい。
2座目の「小泉岳 (2158m) 」
背景に後旭岳、旭岳、熊ヶ岳を望む絶景・・・
雪渓の向こうが未踏「東岳 (2067m) 」だ!
頂上の麓に咲く「キバナシャクナゲ」が満開である。
初登頂 「東岳 ひがしだけ 」
4座目の「赤岳 (2078m) 」・・・登山者に撮って頂いた写真
赤岳頂上から少し離れた三角点と背景の烏帽子岳
ガレ場を150降りて100登るルートが待っている・・・
コルから望む烏帽子岳
なんとか登れるものです・・素晴らしい展望台でした!
初登頂2座目 「烏帽子岳 (2072m) 」
烏帽子岳から南西尾根を辿って五色岳を目指す・・・
初登頂3座目 「五色岳 (2038m) 」・・平らな頂上でした。背景は烏帽子岳。
五色岳頂上から白雲岳を目指す・・・
16年ぶりの再訪 白雲岳へ
7座目の「白雲岳 (2229m) 」
ゼブラが最高!
眼下に目指す小白雲岳を望む・・・
岩峰の向こう側が小白雲岳・・・ここも平らな頂上でした
初登頂 「小白雲岳 (1966m) 」・・登頂までの雪渓が切れて少々藪漕ぎありでした。
★ 疲労困憊なのに帰宅へ・・・
なんだかんだ、ああだこうだと言いながら予定通り周ってしまった循環縦走。
歩いた距離は20.8㎞、13時間を越える長丁場でもうヘロヘロの疲労困憊だった。
しかし、気持ちは充実していてやり遂げた感満載で登山口に着いた瞬間疲れが飛んだ思いだった。
チーヤンの提案で、この後黒岳の湯で汗を流し、生ビールで祝杯して層雲峡駐車場で車中泊しよ
うとありがたいお言葉。なのに何故か家が恋しくなり、帰る事にした次第だ。
生ビールは帰宅してからジョッキ缶に変わり、ハイランド富良野で遅い入浴、東神楽のセコマで
カツ丼を食べて23:30に無事帰宅。
いゃぁ~楽しかったわぁ~・・・。
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