展望の山・・・振内山 (740.6m)
■ 山 行 日 2022年2月08日(火) 日帰り 晴れ 登山口-13℃
■ ル ー ト 振内町テレビ線林道~八田鉱山~南尾根ルート 往復
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №04
■ 登 山 形 態 山スキー
■ 地 形 図 1/25000地形図 「振内」「仁世宇」
■ 三角点・点名 二等三角点 点名「振内山 フレナイヤマ」
■ コースタイム 登り 3時間00分 下り 1時間20分
<登り>
08:20 登山口P
08:45~50 336m 八田鉱山
09:07~10 蛍火林道出合(C350付近)
09:45 テレビ中継所(ヘーダ―塔)
10:00 578地点
10:20~25 605振内平
11:20 振内山(740.6m) 頂上
<下り>
11:45 下山開始
12:35 テレビ中継所
13:05 登山口P
GPSログから地形図に移行したルート図です・・
★ 師匠からの教授・・・
「低山のいいとこ探し」これは、山の師匠と呼ばせて頂いているKさんからの教えである。
先日、Kさん宅で久々の一献、山の話に華が咲いた・・。その時の話で印象に残っていた教
えを書き留める事にした。私たちは、とかく1000m超峰の未踏峰狙いばかりしていると、
以下の低山に興味が沸かなくなり、登るにしても、つい里山と呼ぶ近場の山が限定的だった。
しかし、その近場の山一つ一つに登って見ると意外な魅力が隠れているものだと語るKさん。
魅力の一つとして挙げたのが「展望」である。その山の地形図だけではなく、もう少し広い
地形図を見た時、近くに1000mを超えた格好良い山がないかを見ると言うのだ。たとえ
その山に山名の記載が無くとも、見る方向によっては登行意欲をそそられる感動もあると言
う。また、1000mに達していない低山だとしても同じような感動はあり、点があれば点
名もあるので、その山に登るためにまた地形図と睨めっこすると言う。
「振内山」は、そうした意味で日高の主峰「幌尻岳」を展望する絶好の位置にあり素晴らし
いと語った。更にこの山への登行は約半分は林道を登り、半分は広い南尾根上を辿るので下
りのスキーを楽しめる山でもあると言う。幸い自宅からも近く、話は登行計画に発展してい
った。そして早々に一緒に行こうと言う事になり準備を始めたが、6日に降った大雪で振内
もラッセルが厳しいから延期しないかと提案された。
一旦は了解し諦めかけたが、天気は晴れ予報で元々夫婦登山を考えていた日なので再び計画
する事になり振内山と決めた。
★ 現地判断・・・
元々雪の少ない平取町だから、大雪かどうかは現地で判断しようと出掛けた。
出発時は-18℃、朝の極寒も道路は乾いていて走り易かった。振内に着いた時は-13℃
だったが寒さには変わりはなかった。市街地の積雪も少なく先日地元追分で降った大雪はこ
こでは降っていないようで山肌が見える程雪は少なかった。
登山口となる林道出合に着くと、ゲートも無く解放されていた事と車の跡もありそのまま走
る事にした。すると1.3㎞も進む事が出来、地形図に無い林道分岐で大掛かりな伐採作業
が行われていた。一旦作業現場まで登り、駐車の許可を得て再び出合まで戻った。
(駐車場所は地形図参照)
ルート上の林道は、以前に伐採作業があったらしく除雪はされていたが、その上に新雪が積
もり車で登るには無理があった。幸いスノーモービルの跡があり、ここからスキーで歩く事
にした。予定より上からスタートだったし、雪もそれなりにあり計画決行に安堵する。
出発した林道・・・写真右側に伐採現場がある。
伐採されたカラマツ材が斜面に収載されていた・・・
林道の周辺は、カラマツの人工林。朝日に向かって林道を歩く・・・
八田鉱山付近から日高の山々を望むビューポイントもピンボケでした・・尖った山は「シキシャナイ岳」
八田鉱山付近の斜面は、皆伐されたハゲヤマ状態だったが、展望は良かった・・・
★ 山に轟くチェンソーの音・・・
林道はまったくラッセルも無く登り易かった。道路中央はモービル痕で固められていたが両端は
新雪のままで下りのスキーが楽しめそうなフカフカな雪だった。
スタートからずっと山に轟くは伐採作業中のチェンソーの音・・・私には聞き慣れた心地良い音
に聞こえる。
林道はずっと上り坂・・師匠の言う通りだった。順調に歩を進め1時間半ほどで林道終点となる
レーダー塔のあるテレビ中継所に着いた。ここまで約3.2㎞だった。
地形図上の林道終点にあるレーダー塔は、振内テレビ中継所だった・・・
★ 広い南尾根へ・・・
持って来た地形図上では、林道終点がレーダー塔だったが、実際には昨年新しい林道が作られて
いて「林業専用道路」と表示があった。道路は下っていたので利用せず、レーダー塔からはすぐ
に南尾根に取付きルートを辿る事にした。
取付き点は、ちょっと鬱蒼としたカラマツの樹林帯だったが、雪もほどほどに有り方向を定めて
少し歩くと樹林帯は間伐された樹間のある林となり歩き易くなった。ルート上の所々でモービル
痕と出合うも無視して自分たちのルートを辿った。
地形図でも判断出来たのだが、南尾根上の578地点の先が一旦下っていたり、605三角点の
振内平の先でもコルとなり帰路で同じルートを辿ると登り返しが必至だった。ピークを避けて回
り込むルートも考えながら登行していたが、広い尾根上なので斜度は緩く回り込むにしてもスキ
ーを滑らせるまで高度を下げられず、結果的にはそのまま往路を辿りガニ足で登る事に汗を流し
た。
南尾根の取付きで入林したカラマツ樹林・・・
尾根上のところどころは皆伐されたところもあり、樹林帯も間伐されて歩き易かった。
振内平付近から先では、白樺とダケカンバの間伐林でキレイだった。
この先が頂上・・・ようやく着いたと心が躍る
★ 展望は今一つも・・・
歩き始めてちょうど3時間で頂上に辿り着いた。意外に早かったなと登頂を喜ぶ。
GPSで頂上を確認。かなり古い赤布が枝に縛られていたが、注意して見ないと分からない程色
あせていた。まったく登頂した痕跡はなく直下にモービル痕が僅かにあっただけの頂上だった。
頂上標識は無いだろうと作って来た自前の標識と一緒に写真に収める。
北東側斜面は、崖のような急斜面で標高差200mほど下は、沢の源頭部を見下ろす。
同じ方向を遠望すると主峰「幌尻岳」を望めるところらしいが、ガスが掛かって見る事は出来な
かった。仮に望めたとしても木々が少し邪魔をして大展望では無いのがちょっと期待に外れた。
下りでは、頂上からシールを外し登り返しでまたシールを付けようと下山に入る。
雪はフカフカで、滑降を楽しむもアッと言う間に最初のコルとなり登り返し・・シールは付けず
にカニ足で登り切る・・・💦
下りのスキーは楽し、でも登り返しは4回ほどあった。
レーダー塔に着いた時は、ホッとする。林道は登り返しの無い自動運転と分かっていたから・・
約30分間の自動運転を楽しみ、登山口駐車地に着く。
振内山(740.6m) 初登頂 北東方面に日高山脈の主峰「幌尻岳」が見えるはずも・・・
★ 師匠に報告、一献・・・
帰宅後すぐに師匠に電話する。
心配していた大雪も無く、ラッセルも無く、1.3㎞も林道を車で登れたこともすべて報告した。
そして、もっと詳しく報告したいのでわが家まで・・・とお誘いし、快く来家。またまた山の話
で盛り上がる。
今年目指す山、そして低山も楽しむ教えに納得しながら夜が更けてゆく・・。
美味い酒と美味しい料理に満足の一日だった。
■ 山 行 日 2022年2月08日(火) 日帰り 晴れ 登山口-13℃
■ ル ー ト 振内町テレビ線林道~八田鉱山~南尾根ルート 往復
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №04
■ 登 山 形 態 山スキー
■ 地 形 図 1/25000地形図 「振内」「仁世宇」
■ 三角点・点名 二等三角点 点名「振内山 フレナイヤマ」
■ コースタイム 登り 3時間00分 下り 1時間20分
<登り>
08:20 登山口P
08:45~50 336m 八田鉱山
09:07~10 蛍火林道出合(C350付近)
09:45 テレビ中継所(ヘーダ―塔)
10:00 578地点
10:20~25 605振内平
11:20 振内山(740.6m) 頂上
<下り>
11:45 下山開始
12:35 テレビ中継所
13:05 登山口P
GPSログから地形図に移行したルート図です・・
★ 師匠からの教授・・・
「低山のいいとこ探し」これは、山の師匠と呼ばせて頂いているKさんからの教えである。
先日、Kさん宅で久々の一献、山の話に華が咲いた・・。その時の話で印象に残っていた教
えを書き留める事にした。私たちは、とかく1000m超峰の未踏峰狙いばかりしていると、
以下の低山に興味が沸かなくなり、登るにしても、つい里山と呼ぶ近場の山が限定的だった。
しかし、その近場の山一つ一つに登って見ると意外な魅力が隠れているものだと語るKさん。
魅力の一つとして挙げたのが「展望」である。その山の地形図だけではなく、もう少し広い
地形図を見た時、近くに1000mを超えた格好良い山がないかを見ると言うのだ。たとえ
その山に山名の記載が無くとも、見る方向によっては登行意欲をそそられる感動もあると言
う。また、1000mに達していない低山だとしても同じような感動はあり、点があれば点
名もあるので、その山に登るためにまた地形図と睨めっこすると言う。
「振内山」は、そうした意味で日高の主峰「幌尻岳」を展望する絶好の位置にあり素晴らし
いと語った。更にこの山への登行は約半分は林道を登り、半分は広い南尾根上を辿るので下
りのスキーを楽しめる山でもあると言う。幸い自宅からも近く、話は登行計画に発展してい
った。そして早々に一緒に行こうと言う事になり準備を始めたが、6日に降った大雪で振内
もラッセルが厳しいから延期しないかと提案された。
一旦は了解し諦めかけたが、天気は晴れ予報で元々夫婦登山を考えていた日なので再び計画
する事になり振内山と決めた。
★ 現地判断・・・
元々雪の少ない平取町だから、大雪かどうかは現地で判断しようと出掛けた。
出発時は-18℃、朝の極寒も道路は乾いていて走り易かった。振内に着いた時は-13℃
だったが寒さには変わりはなかった。市街地の積雪も少なく先日地元追分で降った大雪はこ
こでは降っていないようで山肌が見える程雪は少なかった。
登山口となる林道出合に着くと、ゲートも無く解放されていた事と車の跡もありそのまま走
る事にした。すると1.3㎞も進む事が出来、地形図に無い林道分岐で大掛かりな伐採作業
が行われていた。一旦作業現場まで登り、駐車の許可を得て再び出合まで戻った。
(駐車場所は地形図参照)
ルート上の林道は、以前に伐採作業があったらしく除雪はされていたが、その上に新雪が積
もり車で登るには無理があった。幸いスノーモービルの跡があり、ここからスキーで歩く事
にした。予定より上からスタートだったし、雪もそれなりにあり計画決行に安堵する。
出発した林道・・・写真右側に伐採現場がある。
伐採されたカラマツ材が斜面に収載されていた・・・
林道の周辺は、カラマツの人工林。朝日に向かって林道を歩く・・・
八田鉱山付近から日高の山々を望むビューポイントもピンボケでした・・尖った山は「シキシャナイ岳」
八田鉱山付近の斜面は、皆伐されたハゲヤマ状態だったが、展望は良かった・・・
★ 山に轟くチェンソーの音・・・
林道はまったくラッセルも無く登り易かった。道路中央はモービル痕で固められていたが両端は
新雪のままで下りのスキーが楽しめそうなフカフカな雪だった。
スタートからずっと山に轟くは伐採作業中のチェンソーの音・・・私には聞き慣れた心地良い音
に聞こえる。
林道はずっと上り坂・・師匠の言う通りだった。順調に歩を進め1時間半ほどで林道終点となる
レーダー塔のあるテレビ中継所に着いた。ここまで約3.2㎞だった。
地形図上の林道終点にあるレーダー塔は、振内テレビ中継所だった・・・
★ 広い南尾根へ・・・
持って来た地形図上では、林道終点がレーダー塔だったが、実際には昨年新しい林道が作られて
いて「林業専用道路」と表示があった。道路は下っていたので利用せず、レーダー塔からはすぐ
に南尾根に取付きルートを辿る事にした。
取付き点は、ちょっと鬱蒼としたカラマツの樹林帯だったが、雪もほどほどに有り方向を定めて
少し歩くと樹林帯は間伐された樹間のある林となり歩き易くなった。ルート上の所々でモービル
痕と出合うも無視して自分たちのルートを辿った。
地形図でも判断出来たのだが、南尾根上の578地点の先が一旦下っていたり、605三角点の
振内平の先でもコルとなり帰路で同じルートを辿ると登り返しが必至だった。ピークを避けて回
り込むルートも考えながら登行していたが、広い尾根上なので斜度は緩く回り込むにしてもスキ
ーを滑らせるまで高度を下げられず、結果的にはそのまま往路を辿りガニ足で登る事に汗を流し
た。
南尾根の取付きで入林したカラマツ樹林・・・
尾根上のところどころは皆伐されたところもあり、樹林帯も間伐されて歩き易かった。
振内平付近から先では、白樺とダケカンバの間伐林でキレイだった。
この先が頂上・・・ようやく着いたと心が躍る
★ 展望は今一つも・・・
歩き始めてちょうど3時間で頂上に辿り着いた。意外に早かったなと登頂を喜ぶ。
GPSで頂上を確認。かなり古い赤布が枝に縛られていたが、注意して見ないと分からない程色
あせていた。まったく登頂した痕跡はなく直下にモービル痕が僅かにあっただけの頂上だった。
頂上標識は無いだろうと作って来た自前の標識と一緒に写真に収める。
北東側斜面は、崖のような急斜面で標高差200mほど下は、沢の源頭部を見下ろす。
同じ方向を遠望すると主峰「幌尻岳」を望めるところらしいが、ガスが掛かって見る事は出来な
かった。仮に望めたとしても木々が少し邪魔をして大展望では無いのがちょっと期待に外れた。
下りでは、頂上からシールを外し登り返しでまたシールを付けようと下山に入る。
雪はフカフカで、滑降を楽しむもアッと言う間に最初のコルとなり登り返し・・シールは付けず
にカニ足で登り切る・・・💦
下りのスキーは楽し、でも登り返しは4回ほどあった。
レーダー塔に着いた時は、ホッとする。林道は登り返しの無い自動運転と分かっていたから・・
約30分間の自動運転を楽しみ、登山口駐車地に着く。
振内山(740.6m) 初登頂 北東方面に日高山脈の主峰「幌尻岳」が見えるはずも・・・
★ 師匠に報告、一献・・・
帰宅後すぐに師匠に電話する。
心配していた大雪も無く、ラッセルも無く、1.3㎞も林道を車で登れたこともすべて報告した。
そして、もっと詳しく報告したいのでわが家まで・・・とお誘いし、快く来家。またまた山の話
で盛り上がる。
今年目指す山、そして低山も楽しむ教えに納得しながら夜が更けてゆく・・。
美味い酒と美味しい料理に満足の一日だった。
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