エバ、62歳バースディー山行・・・
旭岳(2291m) ~ 熊ヶ岳(2210m)
熊ヶ岳タイムアウト、200m手前で登頂断念
■ 山 行 日 2019年5月16日(木) 日帰り
■ コ ー ス 旭岳ロープウェー姿見駅コース
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №15
■ 登 山 形 態 ツボ足(プラブーツ)
■ 地 形 図 1/25000地形図 「旭岳」
■ 三角点・点名 旭岳 一等三角点 点名「瓊多窟 ヌタック」
熊ヶ岳 三角点無し 標高点のみ
■ コースタイム 登り 3時間15分 下り 1時間10分
(コースタイムは、姿見駅~旭岳まで)
<登り>
10:00 ロープウェー出発
10:10 姿見駅到着 登山開始
10:40 姿見の池
11:20 6合目
12:20 8合目
13:00 9合目
13:25 頂上
13:30 熊ヶ岳へ
13:50 コル
14:15 熊ヶ岳頂上肩 タイムアウト判断
<下り>
14:20 下山開始
15:15 旭岳頂上
16:10 姿見の池
16:25 姿見駅
16:40 ロープウェー出発
15:50 下車
★ 久々の一泊山行・・・
5月も半ばを過ぎて、シーズン最後のスキーが出来る春山を希望した妻だったが、
折角の休みだから1000m超の未踏峰も狙いたいとそれぞれの欲求が交錯する。
二人の要望を満たす山は「大雪山系にあり」と、選んだのが「熊ヶ岳(2210m)」と
表大雪の展望台と呼ばれている「ピウケナイ山(1248m)」と「本安足山(1142m)」
の3座だった。いずれも未踏の山であり、最後の山スキーも楽しめるかもと準備し
ていた。しかし、当日になってちょっとハプニングがあり山スキーが出来なくなっ
てしまった。また、早出する予定も二人とも寝坊する不始末。
当初の予定は、16日にピウケナイ山~本安足山、17日に旭岳~熊ヶ岳を計画し
ていたが、諸事情でこれを逆にすることにして旭岳温泉に向かった。
旭岳ロープウェーに着いたのは、9時20分頃。ロープウェーは9:00から運行
していて駐車場は5月末まで無料、ロープウェー料金も閑散期で割引され往復券で
1900円だった。単純に姿見駅から登り2時間で旭岳、旭岳から熊ヶ岳まで往復
2時間、旭岳から姿見駅まで下り1時間と計算し、5、6時間あれば下山出来ると
10:00のロープウェーに乗る。下りの最終ロープウェーは17時発だったが、
15時~16時頃には下山出来ると読んで気楽に登り始めたのが、そもそもの失敗
だった?・・・。
夫婦登山と言う気軽さ、久々の車中泊山行でもあり計画も曖昧だったのは結果を見
れば明らかで最近の失敗は天候だけでないなぁ~と振り返った。
★ 快晴・無風の登山日和なのに・・・
最初から言い訳になるが、失敗した理由を上げればすべてが私自身にあった。
姿見駅の積雪は約140㎝と言っていたが、姿見の池展望台には雪が無く、土が露
出していたし、登山道も一部土や岩が出ている状態なので場所によりかなり誤差の
ある残雪状況だった。駅から早々スタートするが、残雪はザラメ状で締まっていな
いためズボズボ埋まるところが多く難儀しそうな始まりだった。
外国人の観光客は、それも楽しそうに快晴の旭岳を望みカメラのシャッターを押し
ていたが、私は5分も歩いていないのに汗が吹き出し足が重かった。
計画からすると旭岳頂上には12:10頃に着くのだが、13:25は遅過ぎた。
これ以上ない好天の中で姿見駅からスタートする・・・
駅の近くでまずは記念に・・・
★ 重過ぎたブーツ・・・
言い訳ばかりになるが、その1 ブーツが重過ぎた。
ツボ足で歩くのなら通常の登山靴にするべきだったと反省と教訓。
その2 荷が重過ぎた。
ザックの中には、防寒用にと冬用のアウターや置き忘れたスキーのシールまで入っ
ていた。
その3 最大の原因はデブバラ。
何と言っても運動不足とアルコール摂取量の増大だ。体重も増え腹は・・・。
体力も落ちてすぐに息を切らしていたし、我ながら情けないと歩いていた。
石室も出入りは2階から・・・ここは別世界だ!
プラブーツや兼用靴で露出した登山路を登るのはキツイ・・・
6合目に着いたのは、なんと11:20
★ 迫るタイムアウト・・・
こんなはずではなかったのに・・・と、今更ながら遅過ぎる反省である。
でも、ここまで来て通過点となる旭岳にも登らずに下山は考えられなかった。
ただ目的の熊ヶ岳登頂は危ういかも、と時を見て考え始めたのも事実である。
ヘロヘロで思考が利かず休めないから気持ちに余裕も無かった(全部言い訳)
旭岳頂上 13:25
登りに3時間15分も掛かってしまった・・・。
ここで冷静に考えて以降の登行を中止すれば良かったのに、目の前に見える
熊ヶ岳が近くて恋しくて行きたくなってしまったのは私だけではない。
チーヤンは元気だから行く気満々。
頂上写真を撮ったらすぐに出発とヘロヘロで登って来た私を急かした。
単純にここから熊ヶ岳往復が計算通り2時間だとすれば15:30には再び旭岳。
そして、下山を1時間とすれば最終ロープウェーの発車17:00には間に合う
計算だ。
しかし、余りにも根拠も余裕もない無謀な計算だった。
取り敢えず向かった熊ヶ岳。
標高差約200mを一気に下るも所々股下まで埋まり体力を使った。それでも約
20分で2074mのコルに着き、次に熊ヶ岳の肩まで標高差150mほど登る。
そして、ようやく肩に着いた時間が14:15だった。頂上まで距離は200m
程だが、アップダウンがあり、あと15分で着ける自信が私には無かった。
旭岳頂上にて・・・エバ62歳バースディー登頂です
旭岳から熊ヶ岳へ向かう・・懐かしい後旭岳を前方に望む
旭岳から熊ヶ岳への下り(北斜面)
熊ヶ岳を望みながら北斜面を下る・・・
熊ヶ岳への登り・・・
★ 初登頂か下山か・・・
初登頂を優先して熊ヶ岳のピークを踏むチャンスは十分あった。
しかし、17:00発最終ロープウェーには間に合わないのも計算出来た。
その時は、スキーコースを歩いて降りれば良いよ・・・という、選択肢もあった。
でも、私たちの体力が限界に近い上、下り券を放棄して歩いて降りるのももったい
ないし、無謀で危険な登行というのも正直なところだ。
今日は、私の誕生日でもあるがまた一つ学んだ山登りでもあった。
熊ヶ岳の肩まで来た。次に繋がる貴重な計算も可能になった。
今、大切なのは登頂ではなく安全に下山し、ロープウェーの最終便に乗る事だと
判断した。
仮に次も同じ状態(天気・体力・残雪など)であっても始発のロープウェーに乗れば
1時間早い訳で熊ヶ岳の登頂は可能になる。
無理をせずがモットーだから、今回は下山と決めた。
頂上手前200mでタイムアウト、登頂を断念した熊ヶ岳の肩にて・・後方奥が頂上
★ 判断・結果良し・・・
旭岳の登り返しは辛かった。
でも時間に余裕が無いと自分に活を入れ頑張った。
登行を中止し、下山を始めて旭岳頂上に着いたのは15:15。すでにヘロヘロ
なのだが、もし熊ヶ岳頂上からの下山なら軽く1時間は越えてしまったろう。
そして、旭岳からの下り。残り時間は1時間45分あったので余裕と言えば余裕
なのだが、小走りに走って下った。なんやかんやも下りは早い。
姿見駅に着いたのは16:25だから1時間10分で降りた事になる。
まずは、最終便に間に合って安堵する。
しかし、しっかり反省するところも多く危ない山行だった事も忘れてはいけない。
来期は、スキーの使えるGW前に再訪しようと夫婦の会話だ。そして、熊ヶ岳の
ピークを踏みスキーを楽しめたら今年の失敗以上に嬉しさ倍増になるだろう。
呑み過ぎ注意、体力も付けなきゃね。
下山後は、温泉で汗を流し道の駅「ひがしかわ道草館」に向かった。
下山時、時間に余裕が出来てちょいとポーズ
姿見駅に着いたのは16:25
※ 5/18アップ終了しました。
旭岳(2291m) ~ 熊ヶ岳(2210m)
熊ヶ岳タイムアウト、200m手前で登頂断念
■ 山 行 日 2019年5月16日(木) 日帰り
■ コ ー ス 旭岳ロープウェー姿見駅コース
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №15
■ 登 山 形 態 ツボ足(プラブーツ)
■ 地 形 図 1/25000地形図 「旭岳」
■ 三角点・点名 旭岳 一等三角点 点名「瓊多窟 ヌタック」
熊ヶ岳 三角点無し 標高点のみ
■ コースタイム 登り 3時間15分 下り 1時間10分
(コースタイムは、姿見駅~旭岳まで)
<登り>
10:00 ロープウェー出発
10:10 姿見駅到着 登山開始
10:40 姿見の池
11:20 6合目
12:20 8合目
13:00 9合目
13:25 頂上
13:30 熊ヶ岳へ
13:50 コル
14:15 熊ヶ岳頂上肩 タイムアウト判断
<下り>
14:20 下山開始
15:15 旭岳頂上
16:10 姿見の池
16:25 姿見駅
16:40 ロープウェー出発
15:50 下車
★ 久々の一泊山行・・・
5月も半ばを過ぎて、シーズン最後のスキーが出来る春山を希望した妻だったが、
折角の休みだから1000m超の未踏峰も狙いたいとそれぞれの欲求が交錯する。
二人の要望を満たす山は「大雪山系にあり」と、選んだのが「熊ヶ岳(2210m)」と
表大雪の展望台と呼ばれている「ピウケナイ山(1248m)」と「本安足山(1142m)」
の3座だった。いずれも未踏の山であり、最後の山スキーも楽しめるかもと準備し
ていた。しかし、当日になってちょっとハプニングがあり山スキーが出来なくなっ
てしまった。また、早出する予定も二人とも寝坊する不始末。
当初の予定は、16日にピウケナイ山~本安足山、17日に旭岳~熊ヶ岳を計画し
ていたが、諸事情でこれを逆にすることにして旭岳温泉に向かった。
旭岳ロープウェーに着いたのは、9時20分頃。ロープウェーは9:00から運行
していて駐車場は5月末まで無料、ロープウェー料金も閑散期で割引され往復券で
1900円だった。単純に姿見駅から登り2時間で旭岳、旭岳から熊ヶ岳まで往復
2時間、旭岳から姿見駅まで下り1時間と計算し、5、6時間あれば下山出来ると
10:00のロープウェーに乗る。下りの最終ロープウェーは17時発だったが、
15時~16時頃には下山出来ると読んで気楽に登り始めたのが、そもそもの失敗
だった?・・・。
夫婦登山と言う気軽さ、久々の車中泊山行でもあり計画も曖昧だったのは結果を見
れば明らかで最近の失敗は天候だけでないなぁ~と振り返った。
★ 快晴・無風の登山日和なのに・・・
最初から言い訳になるが、失敗した理由を上げればすべてが私自身にあった。
姿見駅の積雪は約140㎝と言っていたが、姿見の池展望台には雪が無く、土が露
出していたし、登山道も一部土や岩が出ている状態なので場所によりかなり誤差の
ある残雪状況だった。駅から早々スタートするが、残雪はザラメ状で締まっていな
いためズボズボ埋まるところが多く難儀しそうな始まりだった。
外国人の観光客は、それも楽しそうに快晴の旭岳を望みカメラのシャッターを押し
ていたが、私は5分も歩いていないのに汗が吹き出し足が重かった。
計画からすると旭岳頂上には12:10頃に着くのだが、13:25は遅過ぎた。
これ以上ない好天の中で姿見駅からスタートする・・・
駅の近くでまずは記念に・・・
★ 重過ぎたブーツ・・・
言い訳ばかりになるが、その1 ブーツが重過ぎた。
ツボ足で歩くのなら通常の登山靴にするべきだったと反省と教訓。
その2 荷が重過ぎた。
ザックの中には、防寒用にと冬用のアウターや置き忘れたスキーのシールまで入っ
ていた。
その3 最大の原因はデブバラ。
何と言っても運動不足とアルコール摂取量の増大だ。体重も増え腹は・・・。
体力も落ちてすぐに息を切らしていたし、我ながら情けないと歩いていた。
石室も出入りは2階から・・・ここは別世界だ!
プラブーツや兼用靴で露出した登山路を登るのはキツイ・・・
6合目に着いたのは、なんと11:20
★ 迫るタイムアウト・・・
こんなはずではなかったのに・・・と、今更ながら遅過ぎる反省である。
でも、ここまで来て通過点となる旭岳にも登らずに下山は考えられなかった。
ただ目的の熊ヶ岳登頂は危ういかも、と時を見て考え始めたのも事実である。
ヘロヘロで思考が利かず休めないから気持ちに余裕も無かった(全部言い訳)
旭岳頂上 13:25
登りに3時間15分も掛かってしまった・・・。
ここで冷静に考えて以降の登行を中止すれば良かったのに、目の前に見える
熊ヶ岳が近くて恋しくて行きたくなってしまったのは私だけではない。
チーヤンは元気だから行く気満々。
頂上写真を撮ったらすぐに出発とヘロヘロで登って来た私を急かした。
単純にここから熊ヶ岳往復が計算通り2時間だとすれば15:30には再び旭岳。
そして、下山を1時間とすれば最終ロープウェーの発車17:00には間に合う
計算だ。
しかし、余りにも根拠も余裕もない無謀な計算だった。
取り敢えず向かった熊ヶ岳。
標高差約200mを一気に下るも所々股下まで埋まり体力を使った。それでも約
20分で2074mのコルに着き、次に熊ヶ岳の肩まで標高差150mほど登る。
そして、ようやく肩に着いた時間が14:15だった。頂上まで距離は200m
程だが、アップダウンがあり、あと15分で着ける自信が私には無かった。
旭岳頂上にて・・・エバ62歳バースディー登頂です
旭岳から熊ヶ岳へ向かう・・懐かしい後旭岳を前方に望む
旭岳から熊ヶ岳への下り(北斜面)
熊ヶ岳を望みながら北斜面を下る・・・
熊ヶ岳への登り・・・
★ 初登頂か下山か・・・
初登頂を優先して熊ヶ岳のピークを踏むチャンスは十分あった。
しかし、17:00発最終ロープウェーには間に合わないのも計算出来た。
その時は、スキーコースを歩いて降りれば良いよ・・・という、選択肢もあった。
でも、私たちの体力が限界に近い上、下り券を放棄して歩いて降りるのももったい
ないし、無謀で危険な登行というのも正直なところだ。
今日は、私の誕生日でもあるがまた一つ学んだ山登りでもあった。
熊ヶ岳の肩まで来た。次に繋がる貴重な計算も可能になった。
今、大切なのは登頂ではなく安全に下山し、ロープウェーの最終便に乗る事だと
判断した。
仮に次も同じ状態(天気・体力・残雪など)であっても始発のロープウェーに乗れば
1時間早い訳で熊ヶ岳の登頂は可能になる。
無理をせずがモットーだから、今回は下山と決めた。
頂上手前200mでタイムアウト、登頂を断念した熊ヶ岳の肩にて・・後方奥が頂上
★ 判断・結果良し・・・
旭岳の登り返しは辛かった。
でも時間に余裕が無いと自分に活を入れ頑張った。
登行を中止し、下山を始めて旭岳頂上に着いたのは15:15。すでにヘロヘロ
なのだが、もし熊ヶ岳頂上からの下山なら軽く1時間は越えてしまったろう。
そして、旭岳からの下り。残り時間は1時間45分あったので余裕と言えば余裕
なのだが、小走りに走って下った。なんやかんやも下りは早い。
姿見駅に着いたのは16:25だから1時間10分で降りた事になる。
まずは、最終便に間に合って安堵する。
しかし、しっかり反省するところも多く危ない山行だった事も忘れてはいけない。
来期は、スキーの使えるGW前に再訪しようと夫婦の会話だ。そして、熊ヶ岳の
ピークを踏みスキーを楽しめたら今年の失敗以上に嬉しさ倍増になるだろう。
呑み過ぎ注意、体力も付けなきゃね。
下山後は、温泉で汗を流し道の駅「ひがしかわ道草館」に向かった。
下山時、時間に余裕が出来てちょいとポーズ
姿見駅に着いたのは16:25
※ 5/18アップ終了しました。
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