廃道化した五の沢林道ルート・・・
ルベシベ山 (1740m)
■ 山 行 日 2014年7月30日(水) 日帰り
■ ル ー ト パンケヌーシ川五の沢~北面直登沢
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №18
■ 登 山 形 態 沢登り (エバ・スパイク地下足袋)
■ 地 形 図 1/25000地形図 「ピパイロ岳」「ペンケヌーシ岳」
■ 三角点・点名 三等三角点・点名「留辺志辺(ルベシベ)」
■ コースタイム 登り 4時間20分 下り 3時間45分
<登り>
07:40 五の沢林道出合
07:50 850m二股
08:35 1010m入渓
09:45 1150二股(北面直登沢)
10:00~10:10 休憩1200二股
10:30 1350二股
11:05 1530付近(藪沢へ)
11:17 1600付近源頭(藪へ)
11:35~11:45 1660付近(尾根上) 休憩
12:00 ルベシベ山頂上
<下り>
12:25 下山開始
12:40 1660付近(尾根上)
13:08 1500付近沢出合
13:30~13:35 1350二股 休憩
14:00 1200二股
14:10 1150二股(五の沢出合)
14:55 1010付近(入渓点)
16:00 850二股
16:10 五の沢出合
★ チーヤンのシーズン初沢は未踏峰へ・・・
もう7月の末となるのにチーヤンがシーズン初沢?
と言う私も7月19日の雪盛山が初沢だったので互いに遅いスタートには違いない。
その雪盛山を含めた今回の夫婦登山、平日2連休を利用して「ルベシベ山」と「雪盛山」の2座を
踏破したいと以前から計画していた。
初日が好天の予報だったので二人とも未踏の「ルベシベ山」から登る事に決めて準備をしていた。
ルートは、雪盛山と同じペンケヌーシ林道から入りパンケヌーシ川五の沢林道出合が登山口となる。
★ ルベシベ山 1740m・・・
北日高には「ルベシベ」と名の付く山が二つある。
今回の「ルベシベ山」は、主稜線地形図上のピパイロ岳~芽室岳の中間に位置し、ルベシベ山の
西尾根上にはチロロ岳がある。明日登る予定の「雪盛山」もピパイロ岳~芽室岳の稜線上だが
標高点1726の表示だけで山名は無い。
もう一つの「留辺蘂山1000m」は、北戸蔦別岳の北西尾根上に位置しその中間には「二岐岳1591m」
がある。カタカナと漢字で区別されている。いずれも夏道は無く積雪期に稜線を辿るか沢登りで登頂する
しかない。(留辺蘂山には、2009年2月に登頂している)
ずっと気になっていた山の一つではあったが、沢から登れる事を最近になって知り「雪盛山」に登って
からその近さとルートが具体的になりどんどんと登る意欲に駆られていた。
奥深き山容で登行記録は少ないが、HYMLの仲間「地図がガイドの山歩き」札幌@saijoさんと
「一人歩きの北海道山紀行」函館@sakagさんのHPは大いに参考にさせて頂いた。
しかし、お二人の記録は2003年と2004年で当時は五の沢林道を車で入る事が出来たらしいが
現在では出合からゲートがされていて長い林道を歩く事が加味される。
廃道化した五の沢林道の修復はもう考えられないほど荒れていた・・・。
★ 廃道化した五の沢林道・・・
五の沢林道出合発 7:40
出合の鎖ゲート前に駐車して出発するも最初から朝露でズボンから胸まで濡らす。
林道とは名ばかりで背丈ほど伸びた蕗畑や雑草が生い茂り踏み跡を探す場面も何度もあった。
最初に出合う二股は、右股沢が氾濫して林道に架かる橋をも崩壊させ無残な姿になっていた。
さらにその奥に続く林道はずっと蕗の群生する道路と化しその両脇には熊の休んだ形跡と糞が
何箇所もあり笛はずっと吹きっ放しだった。
心休まる事無く林道歩きは約1時間続いた。
入渓したのは恐らくC1010付近でその手前のカーブには対向車確認の鏡があった。
パンケヌーシ林道とパンケヌーシ川五の沢林道の出合
林道に生い茂る雑草、ここはまだ良い方だ・・・チーヤンの後ろに鏡がある
★ 五の沢入渓・・・
入渓 C1010付近 8:35
入渓後も何度か踏み跡を辿る場面が多くC1050付近から遡行が多くなった。
ゴーロ帯の沢歩きはあまり楽しくないが、枝沢を見逃さないよう読図しながらの遡行には神経を使う。
入渓した頃の五の沢・・・
踏み跡を辿るとこんな場面ももう当り前・・・・
★ ルート変更・・・
1150二股 (北面直登沢出合) 9:45
この二股がルベシベ山の北面直登沢である・・・自信は無かったがこれまでの読図と高度から
そう判断していた。計画ではそのまま本流を詰める予定だったが、距離はこちらの方が断然短いし
直接的に頂上に出れそうだった。
そんな話をしているとチーヤンから「こっちに行かない?」と提案がある。
難無くルート変更はここで決まる。
右股に進み渓相も一変して斜度が半端無く急登となる。
いきなり小滝が連続しその楽しい変化に変更した事を良かったと思った。
この右股沢(北面直登沢)が正しければ、1200付近で二股と出合うのでまずはここまで登る。
1200二股 10:00~10:10 休憩
この二股で直登沢と確信し休憩した。
出来れば下降でこの左股沢を使いたいと思っているが、登って見なければ分からない。
直登沢に入ってすぐの渓相・・・
★ 最初の滝2段5m・・・
C1220付近 F1 2段5mの滝 10:18 直登
1200二股を過ぎてすぐに最初の滝に出合う。2段5mの滝はスタンスがしっかりしていて
気持ちの良い滝登りだった。
その後少しの間ゴーロ帯のような登りとなるも1300付近からは再び滑滝の急登が続く。
ここもスタンスが良く斜度と高度感を感じつつも容易に登る事が出来た。
C1220付近 2段5mの滝は簡単に直登出来る・・・
C1250付近の渓相・・・
C1300付近の滑滝を直登する
1300付近からの急登な滑滝は延々と続くが順層でありホールド・スタンスはしっかりしている
高度感のある楽しい滑滝につい笑顔のチーヤンだ・・・
1330二股から左股へ すぐに3つ目の10m垂直の滝に出合う
10m垂直の滝・・・左岸の小さなルンゼから簡単に高巻き滝上に出られる
C1350付近 3つ目の10m垂直の滝下 10:30
巡業と題して滝に打たれるなら最適の滝かも?
しかし、まだ先があるので遊ぶのは止めて左岸にある小さなルンゼを少し登ると容易に滝上に
出る事が出来る。ちなみに私は敢えて右岸の急な草付きから登り滝上に出たが、結構大変だった・・・。
その後は大きな滝は無く沢幅が狭まって水流も減って来る。
C1530付近で源頭となり微かな沢形を辿って藪に突入する。
C1600付近から沢形も無くなり完全な藪の斜面を登るもそれほど濃くは無い。
ただ尾根が近づくとウツギの木や若い白樺の木々そしてハイ松で鬱蒼となりひと汗掻く。
沢幅がグッと狭くなり水流も減って来る・・・
源頭が近い事を感じる渓相となって来た・・・
最後の小滝を楽しみ清水を頂く・・・
C1530付近で源頭となり沢形のヤブを辿る・・・
★ 草原の東斜面・・・
C1660付近北尾根東斜面 11:35~11:45 休憩
密集した木々の藪漕ぎは実質20分位だろうか・・・
その藪を越えて東斜面に飛び出すとそこは別世界の草原だった。
見下ろす視界には五の沢本流がはっきりと見え、その源頭部がルベシベ山の東尾根コルと分かる。
振り返れば雪盛山が余りにも格好良く端正な三角錐状に聳えていた。
休憩後この先のルートを思案する・・。
頂上部の北尾根上は鬱蒼としたハイ松帯、東斜面側はウツギの木と白樺の若木の混成した低い
樹林帯だ。草原の微かな踏み跡(鹿道?)を辿り1700付近までは容易に登れる。
思案の末ハイ松のある尾根上へ進路を向け格闘体制に入った。
強烈と言えばそうなのだが格闘劇はほんの10分ほどで終了し、いきなり頂上に飛び出した。
ルベシベ山 1740m頂上 12:00
頂上から望む「雪盛山」は端正な三角錐で格好が良い
二人とも初登頂・・・ルベシベ山(1740m)頂上にて
頂上から南側の眺望を楽しむ・・・
頂上から続く西尾根の先にチロロ岳がある
★ 満足の登行と登頂・・・
頂上には、三等三角点が在りそのそばに手のひらサイズの壊れた木製の山頂標識?が落ちていた。
360度の視界に満足、今回は1/50000地形図コピーも持って来たので山座同定が容易だった。
直登沢に難しい滝が無くて良かった。
藪漕ぎも短い時間だったし読図も間違えずの登頂にも大満足である。
奥深き日高の未踏峰にこんなに簡単に登ってしまい申し訳ない気持ちにもなった。
でも嬉しいから山頂コーラは欠かせない・・・(笑)
恐らく再び来ることは無いだろうと思うが、また来たくなる眺望は名残惜しいものだ。
下山開始 12:25
テープを付けて来たハイ松に戻り北尾根を降りようと思ったら、少し右側のウツギの木を含む
樹林帯の合間に踏み跡らしき隙間を見つけた。それを辿ると難なく1700付近の東斜面草原帯に
出られ安堵する。
1650前後の北尾根東斜面は草原だ!
★ 1200二股左股を目指すも・・・
1660付近の東斜面 12:40
帰路の沢は、登りとは違う沢を降りたかった。
直登沢1200二股の左股沢がそれだったが、北尾根のどの辺から下降したら沢の源頭部に
出られるかが大きな分かれ目だ。
草原状の東斜面をトラバースしながら高度を下げて、北尾根を乗っ越すタイミングを探っていた。
地形図から1590付近で北尾根を乗っ越し、西斜面を北西方向に下ると目標の沢の源頭に出ると
読んだ。
そして1500付近で沢と出合、入渓するも見覚えのある沢だった・・・(爆)
C1500付近沢出合 13:08
C1350の垂直の滝 13:30~35
左岸から少し藪を漕ぎ小さなルンゼに降りて滝下に・・
C1330二股に気が付かず通過・・・
C1200二股 14:00
C1150五の沢出合 14:10
C1350付近の10m直角の滝を左岸のルンゼから容易に下降する
五の沢林道850二股の崩壊地・・・16:00
★ 満足の下山・・・
五の沢林道出合 16:10~20
日高高原荘 (沙流川温泉) 17:10~18:00
今日の宿はホテル・ハイエース
場所は日高道の駅駐車場だ。温泉でさっぱりして明日の「雪盛山」も楽しみな前夜
もう車を運転しない・・・となれば、冷たいビールが飲みたい!!はエバ夫婦の決まり文句。
満足の下山に二人のご褒美・・・です。
日高町道の駅の食堂でご褒美の生ビールと天ぷらは格別でした・・・
二次会はホテルハイエース・・・21:00就寝でした。
※ 翌日の7/31に登った「雪盛山」はこちらです・・・ 「雪盛山」をクリックして下さい。
ルベシベ山 (1740m)
■ 山 行 日 2014年7月30日(水) 日帰り
■ ル ー ト パンケヌーシ川五の沢~北面直登沢
■ メ ン バ ー 夫婦登山 №18
■ 登 山 形 態 沢登り (エバ・スパイク地下足袋)
■ 地 形 図 1/25000地形図 「ピパイロ岳」「ペンケヌーシ岳」
■ 三角点・点名 三等三角点・点名「留辺志辺(ルベシベ)」
■ コースタイム 登り 4時間20分 下り 3時間45分
<登り>
07:40 五の沢林道出合
07:50 850m二股
08:35 1010m入渓
09:45 1150二股(北面直登沢)
10:00~10:10 休憩1200二股
10:30 1350二股
11:05 1530付近(藪沢へ)
11:17 1600付近源頭(藪へ)
11:35~11:45 1660付近(尾根上) 休憩
12:00 ルベシベ山頂上
<下り>
12:25 下山開始
12:40 1660付近(尾根上)
13:08 1500付近沢出合
13:30~13:35 1350二股 休憩
14:00 1200二股
14:10 1150二股(五の沢出合)
14:55 1010付近(入渓点)
16:00 850二股
16:10 五の沢出合
★ チーヤンのシーズン初沢は未踏峰へ・・・
もう7月の末となるのにチーヤンがシーズン初沢?
と言う私も7月19日の雪盛山が初沢だったので互いに遅いスタートには違いない。
その雪盛山を含めた今回の夫婦登山、平日2連休を利用して「ルベシベ山」と「雪盛山」の2座を
踏破したいと以前から計画していた。
初日が好天の予報だったので二人とも未踏の「ルベシベ山」から登る事に決めて準備をしていた。
ルートは、雪盛山と同じペンケヌーシ林道から入りパンケヌーシ川五の沢林道出合が登山口となる。
★ ルベシベ山 1740m・・・
北日高には「ルベシベ」と名の付く山が二つある。
今回の「ルベシベ山」は、主稜線地形図上のピパイロ岳~芽室岳の中間に位置し、ルベシベ山の
西尾根上にはチロロ岳がある。明日登る予定の「雪盛山」もピパイロ岳~芽室岳の稜線上だが
標高点1726の表示だけで山名は無い。
もう一つの「留辺蘂山1000m」は、北戸蔦別岳の北西尾根上に位置しその中間には「二岐岳1591m」
がある。カタカナと漢字で区別されている。いずれも夏道は無く積雪期に稜線を辿るか沢登りで登頂する
しかない。(留辺蘂山には、2009年2月に登頂している)
ずっと気になっていた山の一つではあったが、沢から登れる事を最近になって知り「雪盛山」に登って
からその近さとルートが具体的になりどんどんと登る意欲に駆られていた。
奥深き山容で登行記録は少ないが、HYMLの仲間「地図がガイドの山歩き」札幌@saijoさんと
「一人歩きの北海道山紀行」函館@sakagさんのHPは大いに参考にさせて頂いた。
しかし、お二人の記録は2003年と2004年で当時は五の沢林道を車で入る事が出来たらしいが
現在では出合からゲートがされていて長い林道を歩く事が加味される。
廃道化した五の沢林道の修復はもう考えられないほど荒れていた・・・。
★ 廃道化した五の沢林道・・・
五の沢林道出合発 7:40
出合の鎖ゲート前に駐車して出発するも最初から朝露でズボンから胸まで濡らす。
林道とは名ばかりで背丈ほど伸びた蕗畑や雑草が生い茂り踏み跡を探す場面も何度もあった。
最初に出合う二股は、右股沢が氾濫して林道に架かる橋をも崩壊させ無残な姿になっていた。
さらにその奥に続く林道はずっと蕗の群生する道路と化しその両脇には熊の休んだ形跡と糞が
何箇所もあり笛はずっと吹きっ放しだった。
心休まる事無く林道歩きは約1時間続いた。
入渓したのは恐らくC1010付近でその手前のカーブには対向車確認の鏡があった。
パンケヌーシ林道とパンケヌーシ川五の沢林道の出合
林道に生い茂る雑草、ここはまだ良い方だ・・・チーヤンの後ろに鏡がある
★ 五の沢入渓・・・
入渓 C1010付近 8:35
入渓後も何度か踏み跡を辿る場面が多くC1050付近から遡行が多くなった。
ゴーロ帯の沢歩きはあまり楽しくないが、枝沢を見逃さないよう読図しながらの遡行には神経を使う。
入渓した頃の五の沢・・・
踏み跡を辿るとこんな場面ももう当り前・・・・
★ ルート変更・・・
1150二股 (北面直登沢出合) 9:45
この二股がルベシベ山の北面直登沢である・・・自信は無かったがこれまでの読図と高度から
そう判断していた。計画ではそのまま本流を詰める予定だったが、距離はこちらの方が断然短いし
直接的に頂上に出れそうだった。
そんな話をしているとチーヤンから「こっちに行かない?」と提案がある。
難無くルート変更はここで決まる。
右股に進み渓相も一変して斜度が半端無く急登となる。
いきなり小滝が連続しその楽しい変化に変更した事を良かったと思った。
この右股沢(北面直登沢)が正しければ、1200付近で二股と出合うのでまずはここまで登る。
1200二股 10:00~10:10 休憩
この二股で直登沢と確信し休憩した。
出来れば下降でこの左股沢を使いたいと思っているが、登って見なければ分からない。
直登沢に入ってすぐの渓相・・・
★ 最初の滝2段5m・・・
C1220付近 F1 2段5mの滝 10:18 直登
1200二股を過ぎてすぐに最初の滝に出合う。2段5mの滝はスタンスがしっかりしていて
気持ちの良い滝登りだった。
その後少しの間ゴーロ帯のような登りとなるも1300付近からは再び滑滝の急登が続く。
ここもスタンスが良く斜度と高度感を感じつつも容易に登る事が出来た。
C1220付近 2段5mの滝は簡単に直登出来る・・・
C1250付近の渓相・・・
C1300付近の滑滝を直登する
1300付近からの急登な滑滝は延々と続くが順層でありホールド・スタンスはしっかりしている
高度感のある楽しい滑滝につい笑顔のチーヤンだ・・・
1330二股から左股へ すぐに3つ目の10m垂直の滝に出合う
10m垂直の滝・・・左岸の小さなルンゼから簡単に高巻き滝上に出られる
C1350付近 3つ目の10m垂直の滝下 10:30
巡業と題して滝に打たれるなら最適の滝かも?
しかし、まだ先があるので遊ぶのは止めて左岸にある小さなルンゼを少し登ると容易に滝上に
出る事が出来る。ちなみに私は敢えて右岸の急な草付きから登り滝上に出たが、結構大変だった・・・。
その後は大きな滝は無く沢幅が狭まって水流も減って来る。
C1530付近で源頭となり微かな沢形を辿って藪に突入する。
C1600付近から沢形も無くなり完全な藪の斜面を登るもそれほど濃くは無い。
ただ尾根が近づくとウツギの木や若い白樺の木々そしてハイ松で鬱蒼となりひと汗掻く。
沢幅がグッと狭くなり水流も減って来る・・・
源頭が近い事を感じる渓相となって来た・・・
最後の小滝を楽しみ清水を頂く・・・
C1530付近で源頭となり沢形のヤブを辿る・・・
★ 草原の東斜面・・・
C1660付近北尾根東斜面 11:35~11:45 休憩
密集した木々の藪漕ぎは実質20分位だろうか・・・
その藪を越えて東斜面に飛び出すとそこは別世界の草原だった。
見下ろす視界には五の沢本流がはっきりと見え、その源頭部がルベシベ山の東尾根コルと分かる。
振り返れば雪盛山が余りにも格好良く端正な三角錐状に聳えていた。
休憩後この先のルートを思案する・・。
頂上部の北尾根上は鬱蒼としたハイ松帯、東斜面側はウツギの木と白樺の若木の混成した低い
樹林帯だ。草原の微かな踏み跡(鹿道?)を辿り1700付近までは容易に登れる。
思案の末ハイ松のある尾根上へ進路を向け格闘体制に入った。
強烈と言えばそうなのだが格闘劇はほんの10分ほどで終了し、いきなり頂上に飛び出した。
ルベシベ山 1740m頂上 12:00
頂上から望む「雪盛山」は端正な三角錐で格好が良い
二人とも初登頂・・・ルベシベ山(1740m)頂上にて
頂上から南側の眺望を楽しむ・・・
頂上から続く西尾根の先にチロロ岳がある
★ 満足の登行と登頂・・・
頂上には、三等三角点が在りそのそばに手のひらサイズの壊れた木製の山頂標識?が落ちていた。
360度の視界に満足、今回は1/50000地形図コピーも持って来たので山座同定が容易だった。
直登沢に難しい滝が無くて良かった。
藪漕ぎも短い時間だったし読図も間違えずの登頂にも大満足である。
奥深き日高の未踏峰にこんなに簡単に登ってしまい申し訳ない気持ちにもなった。
でも嬉しいから山頂コーラは欠かせない・・・(笑)
恐らく再び来ることは無いだろうと思うが、また来たくなる眺望は名残惜しいものだ。
下山開始 12:25
テープを付けて来たハイ松に戻り北尾根を降りようと思ったら、少し右側のウツギの木を含む
樹林帯の合間に踏み跡らしき隙間を見つけた。それを辿ると難なく1700付近の東斜面草原帯に
出られ安堵する。
1650前後の北尾根東斜面は草原だ!
★ 1200二股左股を目指すも・・・
1660付近の東斜面 12:40
帰路の沢は、登りとは違う沢を降りたかった。
直登沢1200二股の左股沢がそれだったが、北尾根のどの辺から下降したら沢の源頭部に
出られるかが大きな分かれ目だ。
草原状の東斜面をトラバースしながら高度を下げて、北尾根を乗っ越すタイミングを探っていた。
地形図から1590付近で北尾根を乗っ越し、西斜面を北西方向に下ると目標の沢の源頭に出ると
読んだ。
そして1500付近で沢と出合、入渓するも見覚えのある沢だった・・・(爆)
C1500付近沢出合 13:08
C1350の垂直の滝 13:30~35
左岸から少し藪を漕ぎ小さなルンゼに降りて滝下に・・
C1330二股に気が付かず通過・・・
C1200二股 14:00
C1150五の沢出合 14:10
C1350付近の10m直角の滝を左岸のルンゼから容易に下降する
五の沢林道850二股の崩壊地・・・16:00
★ 満足の下山・・・
五の沢林道出合 16:10~20
日高高原荘 (沙流川温泉) 17:10~18:00
今日の宿はホテル・ハイエース
場所は日高道の駅駐車場だ。温泉でさっぱりして明日の「雪盛山」も楽しみな前夜
もう車を運転しない・・・となれば、冷たいビールが飲みたい!!はエバ夫婦の決まり文句。
満足の下山に二人のご褒美・・・です。
日高町道の駅の食堂でご褒美の生ビールと天ぷらは格別でした・・・
二次会はホテルハイエース・・・21:00就寝でした。
※ 翌日の7/31に登った「雪盛山」はこちらです・・・ 「雪盛山」をクリックして下さい。