~~2012年から過去へ~~
旅から旅へと、心がずっと漂ってきたこの10年。
オランダやベルギーを訪れたのは〇十年ぶり。
20代の若い時は、一人旅で行った。
2012年には、友人とツアーに参加した。
この違いも、いつものパターンだ。
若い時の思い出を、現在に重ね合わせている。
昔の自分をそこに見つけて、密かに喜んでいる。
ごろごと、デジカメ用SDカードが出て来る。
旅行のたびに増えていったメモリーカード類。
旅の思い出は、現像してある写真があるので、何とか記憶にとどめている。
それらアナログ的な紙の写真が無かったら、
とっくに忘れてしまっている。
9日間のツアーでは、添乗員さんとガイドさんがいるので、
のんびりと観光したり、食べたり飲んだりした。
チョコレート、ソーセージ、ビール、ワイン・・・
でも、感動する質と量は、20代の時とは雲泥の差かもしれない。
今でもオランダで、一番印象に残っているのは・・・
若い時、列車で夜に着いた「アムステルダム中央駅」周辺。
駅の中の両替所で、「旅行者用小切手」を大切に両替して使った。
あの時の紙幣の色や感触、今でも思い出せるような気がする。
ユースホステルに泊まったので、運河の周辺も懐かしかった。
二段ベッドどころか、三段ベッドの一番上だったような気がする。
そういえば、アンネフランクの家を以前訪れた時、
繊細なカリヨンの鐘の音が聞こえた。
今はあの周辺も、比較にならないほど賑やかになった。