風に吹かれたアン

旅歴、50年~世界中を放浪するのが夢。
40ヵ国は行ったけど、今年は再び中欧へ~

「神楽坂の美味しいフレンチ・N亭」

2016-01-30 11:37:23 | 日記・エッセイ・コラム
九州・博多から帰って来て早くも1週間。

この間、西日本の雪や断水などのニュースが相次いで報道された。
いつもの日常生活に、皆さんが早く戻れることを祈るばかりだ。

今週は神楽坂周辺に2回も行った(笑)



 1回目は、友人とのランチ。

夏目亭という、素敵なレストラン。
神楽坂周辺は坂が多い。パリの雰囲気に似ているかも?

最近は、フレンチの美味しいお店が随分増えたらしい。



3丁目のこのお店も、素敵なお店だった。
内装の薄い緑の壁が、ゴッホの黄色の部屋のイメージを
思い出させる。



 数日後、勉強の帰り道、約一か月半ぶりに、薬王寺のタバコ屋さんを訪ねた。

煙草屋さんには、毎日たくさんの人が買いに行く。
私の名前も忘れられているであろうけど、図々しく
「こんにちは~」と行ってみた。

「ポーランド大使館関係の馬車の写真を持って、以前お邪魔したものです」
女主人は、嬉しいことに覚えていてくれた(笑)

この数か月の間にも、付近の道路工事はどんどん進んでいる。
お店の前も横も、工事の音や機械などが忙しく溢れている。

女主人もちょっと寂しそうに、街の変化を語っていた。

「以前は、この前の道を政治家の黒塗りの車が、良く通っていました。
裏千家の茶室に行く方々も良く見かけましたよ。
K元首相の時は、何回もいらっしゃっていましたよ~」

今は道路が拡張され、この辺りのお店はビルの1階に入っていて
風情がなくなってしまった。

そういえば、市ヶ谷甲良町に「裏千家東京茶道会館」の
趣ある建物があった。

このあたりは、一本裏の道を通るとまだまだ面白い場所が
沢山残っている。

と思っていたら、次のニュースが目に留まった。

→「北朝鮮でミサイル発射に向けた兆候がある中、
航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の部隊が
29日夜、東京・市谷の防衛省に展開し、
首都に弾道ミサイル迎撃態勢を敷いた」!!!

煙草屋さんから防衛省までは目と鼻の先である。

平穏な日常生活の裏には、厳しい現実の世界があるのだ。



「松本清張記念館」(北九州市小倉北区)を訪問。

2016-01-23 15:33:33 | 旅行記・・国内
二泊三日の旅をしてきた。





東京でも雪が降った翌日のことだ。
少しお天気が心配だったが、
ピーチで福岡県に行って来た。

博多には昨年に続いて、成田から福岡空港にピーチで行った。
(自宅から成田までが遠いのですよね・・笑)

博多駅周辺は、アジアからの観光客が相変わらず多い。

買い物にも観光にも、適度な大きさの規模の都市なので、
東京よりも動き易いのかもしれない。

小さな子供連れの若い外国人夫婦が、
家族で楽しそうに地下鉄に乗っている。

楽しく旅行している様子を見ると、こちらも嬉しい。

アジアから見ると、九州はホントにすぐお隣さんだ。

真冬の雪もチラつく季節で、流石に屋外は寒い。

一日目は博多駅周辺やショッピングセンターなどを覗いて回った。

二日目は、念願の小倉を訪問。

今回の目的は、松本清張記念館だ。

小倉までは新幹線だと10数分。
高速バスの便もよい。

今回は、時間の節約のため新幹線で往復した。

来るときはLCCなので席がコンパクトな空間(笑)だった。

博多から小倉まで、のぞみに乗った。



あまりの快適さにうっとりしてしまった~
もっと乗っていたかったが、あっという間に小倉駅に到着。

「北九州市立 松本清張記念館」は、1988年に開館した。

今年で130万人が訪れているという。
館内も工夫されていて、氏の自宅の様子を髣髴とさせるような
応接室や書斎などの部屋を見ることができる。

映像も充実していて、視聴覚室ではどれも見ごたえのある
内容のフィルムが、毎日放映されている。

興味のある人は、半日ぐらいをここに充てても良いかもしれない。
私も映画を見たり展示を見たりして、のんびり過ごした。

展示や映像を見終わってから、休憩室に行った。

自分でコーヒー豆を選んで、豆を挽いた。
1杯150円で、なかなか手間をかけたカフェを飲むことができる。
ボランティアスタッフの方が、親切に機械の使い方などを教えてくれた。

博多からちょっと足をのばして、小倉に来ると
また違う文化が体験できる。



小倉城や、有名なシロヤというパン屋さんの本店。



このパン屋さん、博多駅にも出店していて、
昔ながらの味と種類のパンで、観光客にも人気があります。

そうだ・・・
若い時に一度だけ小倉駅で降り、小倉城を遠目で眺めたことがある。
かすかな記憶が蘇った。

帰りも、たまたま「のぞみ」に乗車。
乗り心地の良さを味わった。

やはり、電車の乗り心地というのは特別ですね(笑)


映画 「杉原千畝」 に思う 

2016-01-14 10:18:09 | 文学・映画・芸術
 どうしても見ておきたくて、品川の映画館に行って来た。
 
第二次世界大戦中、リトアニア・カウナスの
日本領事館に赴任していた、領事代理の杉原千畝氏の物語だ。



映画を見終わって、自分のチッポケさに情けなくなった。

自分の悩み、行い、考えていること・・・
すべてが平和な日常生活の上だからこそ、
成り立っているのだと改めて思った。

彼に対しての評価は色々な面があると思うが、
あの時代の外交官として、精一杯の働きをした
素晴らしい人だと感じた。

特に、本国の外務省との駆け引きのようなやり取りも含めて、
「外交」とは何か、外交官の役割は・・・

最終的には、個人として恥ずかしくない行動をとる、
これ以外にはないのかもしれない。



職業や性別・年齢・国籍・政治・宗教・・・
「違いを認め合いましょう」と言いながらも
今も、同じようにやはり人間同士が争っている。


12日のトルコのイスタンブールの事件も、
心が重くなる。


イスタンブールは西洋と東洋の混ざり合った、
不思議な素晴らしい都市だ。


今回の事件でも、ドイツの人が何人も死んでいる。

映画の中のあの時代と、現在の世界がダブって見える。


プーシキンの 「スペードの女王」

2016-01-11 10:44:07 | 日記・エッセイ・コラム



内緒のへそくりが、ほとんど0になってしまった~。
元気そうに振舞ってはいるが、
実はまだ打ちひしがれている。

昨日は、友人と新年会ランチをした。

銀座の賑やかな場所の一角にある和食のお店で、である。

ビルの1階には、有名ブランドのショップが入っている。
ガラス越しに、ゴージャスなドレスが見える。

私には縁のない、パーティに来ていくようなロングドレスだ。

カジュアルなワンピースも飾ってあり、ウィンドウショッピングも
楽しい。
春にピッタリな、デージーの柄には心が浮き立つ。



ランチを終えて、友人とおしゃべりをしながら駅まで歩く。

心はまだまだ重いが、諦めがつきつつある。
覆水盆に返らずなのだ。

ここ数日、プーシキンの「スペードの女王」を思い出している。

私のこんな出来事と、文豪の小説とを結びつけるのも気がひけるが・・・

主人公が「絶対」と期待していたものに、最後の最後に裏切られた
結末も素晴らしい小説である。

初めて読んだのは高校生の頃だった。
その時はその年代なりに、感動し理解もしていた。

ところが、この年になって件の小説を読むと
主人公ゲルマンの気持ちが痛いほどわかる(笑)

驚くべきことにYoutubeでは、100年も前につくられた
ロシア映画「スペードの女王」さえ見られるのだ。
偶然にも、今からちょうど100年前の
1916年に作成された無声の白黒映画だ。



映画は、悲劇を際立たせるためか、
俳優たちのメイクや表情がかなりきつい。



あ~、こんなすごい結果にならないだけまだましだ~

こんなことで、自分を慰めている(笑)
「三トロイカ」「七セミョルカ」「一トウズ」
 3  7  1 ・・・


天罰が下った! 年の初めだというのに。。。

2016-01-08 17:52:03 | 日記・エッセイ・コラム


神様は、やはりいるのだろう。
いや、いらっしゃるのだろう。

年明け早々、私自身に天罰が下った。

人に言えないほどのショックだ。
打ちのめされている。

内緒の内緒の虎の子が、あっという間に消えてしまった。

もう、貧乏オバサンどころか、「終わったオバサン」そのものだ。

これじゃ、LCCに乗って旅行代節約どころか、毎日水を飲んで暮らすしかない。
でも、急にそんなことをしたってもとには戻らない。

早く言えば、か弱い主婦の「一生分のヘソクリ」があっという間に
紙切れ同然になってしまった。

金融機関に文句言ってもしょうがない。
本当は、言いたいけど(笑)
「○○証○・・・」
「王様の耳はロバの耳」と言った人の気持ちがわかる(笑)



昨年からの国際的な事件や、テロ、世の中の変化。
日々、様々なものが激しく動いている。

自分では毎日情報をチェックしたり、
素人なりに経済ニュースなども見ているつもりだった。

でも、あくまで「つもり」なのである。

投資するということの重大さ、怖さを
身を持って知った。
世の中、そんなに甘くない。

神様はある意味「親切」だ。

年の初めのこの一撃は、多分私のために必要なことだ。

負け惜しみを言うしかない(笑)