(まだまだしぶとい) チラシの裏日記

鉄道写真中心に、撮影行記やその思い出話、音楽鑑賞記などを

この歳で宮澤賢治を読む (1)

2020年02月16日 | 日々雑感
 大分年取ってから、青空文庫で「銀河鐵道の夜」を読むことになったが、学校にいた時分では恐らくよく分からないままに読んで、厨二病(本来こう書く)発症してたと思うので、まぁコレで正解だったと思う。
 驚いたことに、生前の発表ではないというか有名になったのが没後ということらしい。ウィッキーさんの簡単所で一応事前に人となりを調べたが、うろ覚えになるのでもし眉唾ならもう一度見に行っていただければこれ「幸い」。しかし、以前も彼のウィッキーさん読んだけど、当時と違ってガラリと更新されてるような・・・
 ジョヴァンニは、父さんが「蟹工船」の労夫で家を空けているので病弱な母さんと二人で生活している。同級生には「らっこの毛皮」等としょっちゅうからかわれ、いじめられてるみたい。親父の仕事は多喜二のアレにもあるように、あんまり労働状況のいいのではないが(金は入る)、何故そういう仕事に行ったのかは書かれていない。
 ただ、父母や祖父母の仕事を小バカにして逃げ回る子供は戦後の田舎ならどこにでもいたから、いじめられるジョヴァンニの気持ちは・・・ってそこまで鬱屈してないのが不思議。小学校の感想文じゃないけど、肉親をバカにされたら普通、心底怒って殴る蹴るの大喧嘩を演じるもんだが。
 因みに「蟹工船」作品自体は昭和4年の作品なので、賢治も読んだ機会があって、その辺を意識してあぁいう設定にしたのかも知れない。

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