評価は変わる

　１回年の初めのご挨拶に使って､友人に｢旦那ぁ､今回の良くねぇな｡｣って言われてからずっと悄気たまんま､今年で25年｡
　仕事場の先輩で風景やってる人にも見せて｢全然いいよ､何て事言うんだ｡ねぇ！｣と励まして貰ったが､友人の一言はそれ以上にショックだった｡

回9333ﾚ　関山〜二本木間 ”松崎” にて｡(17.01.'99)

　思い当たる節々はある｡逆光だし､ライン決まってなくてバラッバラだし､尤も撮ってた位置がイマイチだった｡ただ､もっと横で構えてたら吹き溜まりで脚が隠れるし､電線についた雪氷も綺麗に映らないので､これ以下の｢最大公約数｣は自分でも出せなかった｡
　ばってん､にいいハッシュタグが出たんで､｢じゃあ･･･｣って事で一度ポチリと放り込んでみたら､恐ろしくなる位(w)の高評価を沢山頂いた｡有難うございます｡当日使った三脚は盗難に遭ったし､カメラは中野工場にだしてしまったけれど､あの時に使った大砲はまだまだ元気だし､幸い原版もまだ状態がいいから､この事を聞いたら彼らもきっと喜ぶだろう｡
　ただ､このハッシュタグに応じた人は多いけれど､見にきた人々の評価は高くない｡フォロアーが多い分見る人も多くなるけれど､上手い人がいても｢･･･｣という感じだ｡まぁ､昨日今日出来た｢#｣だからもうちょっとすれば評価も上がると思うが､｢シュプール号｣なんて伝説は･･･あぁ､そうか｡今時の列車よりは二昔くらい前の､飽きるほど｢ネタ｣に困らなかった当時の方がいいのか｡じゃあ元溜めホース改造された長岡運転所のEF58が牽く雪塗れの｢北陸｣｢鳥海｣なんて作品出されたら･･･｡
　もうちょっと雪に塗れて､20年､30年寝かせたら人の評価も確実に変わる｡パソコンが進化して､輝度が上がってファイルが劣化した頃に､画像を拵え直して｢撮ったどー！｣って観てるみんなの前にageれば｢おおおお･･･｣と言われる時がくる｡但し､それまでは｢堪ヱ難キヲ､堪ヱ､忍ビ難キヲ､忍ビ･･･｣という経験を積んで欲しい｡食事１日抜き､カメラ１台全損ぐらいの覚悟は要るかもしれないが､万難を排して万事万端を整えて行けば必ず良いことがある｡