諏訪町舵踊
長崎諏訪神社大祭
明治四十年
いさましい龍の舞う中、
今にも人々の歓声が聞こえてきそうな一枚。
長崎の諏訪神社にて
毎年10月7日から9日に催される大祭です。
旧暦の九月九日に実施されることから
“九日(くんち)”と呼ばれております。
江戸時代初頭、三ヶ所にあったご神体を一つに合祀し、
それを祝う祭を実施したことが始まりだそうです。
当時長崎は中国やオランダとの貿易拠点。
町民たちの手により、貿易に賑わう街にふさわしい、
異国情緒の溢れる独自の祭りへと発展していったのです。
祭がはじまりますと、
シャリギと呼ばれるお囃子の音が町中に響き、
それぞれの町の代表が踊りを奉納します。
中でも諏訪町の龍踊り(じゃおどり)は有名で、
絵葉書からもその人気ぶりを伺い知ることができます。
次回も素敵な絵葉書を紹介します。
お楽しみに!
次回は3月2日の予定です