蒸気機関が開発されてから、動力の性能を上げるほか、
小型化する技術も研究されました。
レールのないところでも自由に人や物を運べる、
馬車に変わるものを必要としたからです。
やがて自動車の開発に必要不可欠なエンジン、内燃機関が誕生しました。
蒸気機関を使用する自動車も存在しましたが、
性能や取り扱いの点で次第に廃れていき、
内燃機関が主流になっていきました。
Clockwise from upper left 1861 Austin,
1894 Daimler, 1903 Holsman, 1908 Ford Model T,
1896 Riker Tricycle and 1892 Benz Velocipede.
当初の車はすでにガソリンを燃料に走りましたが、
故障しやすくエンジンの点火や変速などが難しかったそうです。
またスピードを出せるようになると、安全面に問題があっても
無茶な運転をする者が増え、事故が多発したそうです。
そのため自動車の登録とナンバープレートの取り付けを義務化しました。
Chauffeur Drives Couple
in Early Car 1915
技術が向上し安定して供給ができるようになると、
大衆向けの量産車が製造されるようになりました。
そして安価な一般車と差別化を図るため、
高級自動車が製作されるようになりました。
これらの車は外装や機能はもちろんのこと、
内装も大変凝ったものが多く、絨毯を敷き詰め
座席もなめし皮の高級品を使用しました。
欧米の富裕層の人々はその昔
目的に応じて変えるため、何台もの馬車を所有しました。
自動車で同じようなステータス性を求め、
普段使い用や夜会用など用途に合わせて何台も持つ者もいました。
需要を確実に増やした高級車はその後も発展を遂げ、
ベンツやロールスロイスなど現在でも有名な超高級車が登場したのです。
美人と自動車
日本では明治31年に初めてフランス製の自動車、
パナール・ルバッソールが紹介されました。
技術を輸入して国産車も製造しましたが、
非常に高価な乗り物であったため、
政府の高官や財閥などの一部の富裕層のみが購入できました。
一般にも普及するようになったのは大正12年に
本格的な量産型国産自動車が登場してからです。
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その後飛躍的に発展を遂げ、日産やトヨタなどの
大手企業が国内で育ったのです。
次回も素敵な絵葉書を紹介致します。
お楽しみに!
次回は8月5日の予定です