百貨店広告
人形ケース
豊かな暮らしを支える、趣味の良いものを買う。
百貨店の掲げる、理想の生活スタイルの一つです。
百貨店には必ず子ども向けコーナーがありますが、
子どもに良いものを与えたい親心をくすぐるものだったのです。
日本のデパートでこの時期から開催されるひな人形の販売も、
趣味と子どもをたくみにからめた商業戦略なのです。
三月のひな祭りに飾る行事は、明治時代に入り一時期すたれていたのですが、
三越がひな人形や五月人形の展示販売を催し、江戸趣味の粋なもの、
おもむきのある人形を紹介しました。
雛人形と郷土玩具
それまで人形や郷土玩具は、少々マニアックな趣味人の持つものと認識されていました。
しかし百貨店が大々的に宣伝し、子どもに文化的なものを与える重要性を説き、
大人も子どもも楽しめる行事として全国に定着させたのです。
次回も素敵な絵葉書を紹介します。
お楽しみに!
次回は2月の予定です