絵葉書ロマン譚 絵葉書資料館ブログ

絵葉書を通して、古き良き時代にタイムスリップ

モダンな流行生活3

2015-12-15 19:20:51 | 特集

「今日は帝劇 明日は三越」という
キャッチコピーで有名な百貨店・三越。
日本で初めてデパートを開業した三越は、
買い物に来た客をより楽しませるため、
様々な工夫と挑戦を続けました。




三越呉服店中央階段


現代は娯楽施設や商業施設も多彩になりましたが、
昭和までデパートは家族全員が
一日かけて楽しむ、一大商業施設の代表でした。
デパート戦略の基礎をつくったとされている、
フランスのデパート『ボン・マルシェ』は、
施設内に入ってもらうことを目指し、
クラシックコンサートや無料飲料スペース、
レストランの併設など買い物以外の魅力も打ち出していきました。





三越も独自のサービスを心掛け、庭園や音楽堂、
食堂も完備した巨大商業施設を東京の真ん中に登場させました。
普段なかなか味わえない洋食が食べられる大食堂は、
三越だけでなく、すべてのデパートの象徴の一つとなりました。






京都大丸食堂の一部




昭和6年に日本橋三越の食堂で、
「子どもたちに夢を」のコンセプトのもと、お子様洋食が登場しました。
のちに松阪屋にて「お子様ランチ」と
名付けられた日本らしい心づかいの料理は、
すぐに他の百貨店でも取り入れられ、
子どもたちの憧れる新名物となったのです。




次回も素敵な絵葉書を紹介します。
お楽しみに!






次回は1月の予定です