富岳三十六景 山下白雨
葛飾北斎と歌川広重は、浮世絵の風景画において
二大巨頭と呼ばれております。
二人は三十七歳も年が離れておりましたが、
同時代に活躍し、互いに話題作をぶつけあうライバル関係でもありました。
葛飾北斎は日本画だけでなく西洋画の画法も積極的に学び、
写実的で緊張感のある画面構成で有名です。
様々な画題に取り組んだ北斎ですが、
なかでも「富嶽三十六景」は代表作の一つ。
また人物の様々なポーズを描きましたが、
どれも彼の卓越した画力と表現力を伺いしることできます。
その人気は後世にまで続き、絵葉書でも販売されました。
How long can you endure
浮世絵絵葉書は通常の絵葉書とは違い、
縮小した浮世絵の版木を
彫師が自らの手で彫りあげたのです。
細やかな部分まで再現されており、
線によっては髪よりも細い職人の神業が光ります。
次回も素敵な絵葉書を紹介します。
お楽しみに!
次回は7月の予定です