春
竹久夢二は大正時代にはすでにとても人気がありました。
彼の手掛けたイラストが載らない雑誌はないと言われるほど、
多忙な毎日を送っていたそうです。
華やかで自由な時代をあらわす寵児ともてはやされた彼ですが、
ただ流行の絵を描いていただけではありません。
夢二は挿絵だけでなく多岐に渡り才能を開花し、
大活躍することのできた、総合芸術家の先駆者の面がありました。
彼は独自のブランドを起ち上げ、雑貨店を開業。
夢二が自らデザインした図は今見ても新しくモダンな雰囲気と、
遊び心のある可愛らしさがありました。
彼の商品を、少女たちはこぞって手にとりました。
憧れになるほど、大ヒットしたのです。
当時の絵葉書からも、
彼のロマンティックで
高い美意識を感じることができます。
次回も素敵な絵葉書を紹介します。
お楽しみに!
次回は6月の予定です