描かれた馬が走りだし、
草花が揺れ、主人公たちが飛び出す。
まだまだ映像が身近でなかった時代、
仕掛けの付いた絵本やポストカードは、
まるで魔法のように見えたことでしょう。
めくったり、ひいたり、立てたりすることで、
様々な動きをする紙の仕掛けは、
12世紀頃に誕生したといわれております。
最初は占星術や解剖学などに使われておりましたが、
19世紀に欧米にて、子どもたちの読む絵本にも
使用するようになりました。
切り抜きの着せ替え人形や、
ぬり絵、円盤を回転させることで、
場面の変わる仕掛け絵本が登場。
絵葉書でも仕掛けをつけるようになり、
たちまち子どもたちの人気者になりました。
こちらの少女の絵葉書は、
切り抜けば着せ替え人形として遊ぶことができます。
商品広告用の絵葉書ですが、
もらった子どもたちは喜んだことでしょう。
次回も素敵な絵葉書を紹介します。
お楽しみに!
次回は2月の予定です