本日紹介するのは企画展の中心となる
モチーフの一つである、キューピッドです。
キューピッドはローマ神話の
愛の女神・ビーナスの息子であり、恋愛を司る神でもありました。
Valentine Cupid Catching Hearts Net 1908
彼は小さい子どもの姿をしており、
特徴として背中に小さな羽根と弓矢を背負っています。
その弓矢には恋愛に関する不思議な力が宿っており、
心臓を射止められると例え神でも、
恋の炎を燃え上がらせることになります。
彼のいたずらが引き起こした数々の恋の事件が,
神話にも語られております。
Cupid Letter
恋人たちの守護神であったキューピッドは、
欧州諸国にて愛の使いの天使として一般に広まりました。
グリーティングカードにもイメージは受け継がれ、
真心を伝えたいカードには
必ず天使が登場するようになりました。
ヴァレンタインカードなどに登場する天使たちが、
みんな小さな子どもの姿をして弓矢を携えているのは、
キューピッドをモチーフにしているからでしょう。
彼の手に射られた心臓は恋心で赤く染まり、
溢れる想いを伝えております。
Valentine's Day Heart Cupid Artist
可愛らしい幼い姿のキューピッドたちは
恋心を伝えるメッセンジャーとして、
美しい絵葉書の中で大活躍することになったのです。
次回も企画展の特集を致します。
お楽しみに!
次回は6月4日の予定です