アール・ヌーヴォーは生活に溶け込む新しい芸術でもありました。
身近に使う物も美しく楽しみたいという
風潮が生まれ、生活とアートが結びつきます。
アール・ヌーヴォーは、使いながら楽しむ芸術でもあったのです。
Design for Menu
1900
広告は特に大勢の人々が見る身近なアート。
ミュシャはあらゆるものに自分のスタイルを取り入れました。
そして彼のデザインした、美女や花を盛り込んだ
レストランのメニュー表や、石鹸・クッキーのパッケージが登場。
『ラ・プリュム』を始め、『ココリコ』などの
雑誌の表紙・挿絵を手掛けました。
Cocorico Cover Design
1899
雑誌や小説の挿絵の仕事を多く引き受けており、
ポスターや装飾パネルの複製画の掲載も合わせると、
250冊以上発行されています。
ミュシはポスターによって広く知れ渡りましたが、
彼は独立してしばらくの間、挿絵が主な仕事だったそうです。
Design for Menu
1900
彼の美意識や思想は、挿絵の仕事を通して培われた部分があり、
ことのほか思い入れが強かったそうです。
のちのインタビューで自身の有名な作品や
愛している作品は全て挿絵と同じ線上にあると語っております。
次回も素敵な絵葉書を紹介します。
お楽しみに!
次回は6月7日の予定です