はるばる中国から連れて来られた猫は、貴重な存在として貴族を中心に珍重されていました。
しだいに数を増やし、庶民にも手が届くようになり、
江戸時代には犬、金魚と並ぶ三大ペットになりました。
ネズミ対策として、遊郭でも飼われるようになりましたが、
犬と違って室内で飼えることから、遊女自身が好んで飼うようになったそうです。
室内で大事に飼われていた猫には首輪に紐を結んで逃げないようにします。
その姿はしなやかな体つきと相まって、遊女を連想させました。
絵師はメタファーとして、好んで美人と猫はセットで描いたのです。
次回も素敵な絵葉書を紹介します。
お楽しみに!
次回は6月の予定です