歌川国利
新板猫の温泉
猫の擬人化が、国芳の国利を始め
多くの弟子たちへと引き継がれ、
明治以降に猫で庶民の生活や
小噺を描いた「おもちゃ絵」が流行します。
おもちゃ絵は子ども向け。遊びながら、
生活の知恵や昔話などを学ぶことができます。
すごろくは特に人気で、様々なテーマで、
世俗的なことを描きました。
おもちゃ絵を手掛ける多くは駆け出しの新人の仕事でした。
おそらく師匠から画名をもらってない絵師が手掛けていたと思われ
、その多くの作者名が記されておりません。
しかし、そのユニークな魅力は損なわれず、
むしろおおらかで滑稽な
猫だけの世界を表現しています。
次回も素敵な絵葉書を紹介します。
お楽しみに!
猫の浮世絵展は12月27日まで開催しております。
お近くに御寄りのさいは、ぜひ御高覧下さいませ!
次回は9月の予定です