年末を飾る華やかな行事、クリスマスの時期になりました。
クリスマスのシンボルの一つとして、クリスマスツリーがあります。
この頃はどこへ行ってもサンタとセットでありますね。
絵葉書でもサンタと同じくらいクリスマスツリーは登場します。
そんな誰もが当たり前に知っているクリスマスツリーですが、
ヨーロッパ中で庶民の間にまで広がったのは、
20世紀初頭からと言われております。
美しい天使とツリー
クリスマスツリーの起源は古代、冬至に魔除けとして
常緑樹を家に飾ったことからとされております。
そこからドイツの富裕層を中心に、
モミの木などにに飾り付けをする習慣が生まれました。
その後、ヴィクトリア朝時代にイギリスへ渡り、
少しずつヨーロッパへ広まったそうです。
飾り付けは大人たちが中心で行い、
工夫を凝らして飾りを散りばめました。
いよいよ披露する時は星とキリストの光を象徴する、
ろうそくに火を灯して、ツリーを煌びやかに照らしました。
スノーマンと子供たちのクリスマス
飾りの一つとしてガラスの玉が登場したのは、
ガラスの生産が安定しだした19世紀半ばに入ってからです。
ドイツで生まれたキラキラと輝くガラス玉や他の飾りも、
欧米諸国にてツリーが普及し、徐々に需要が増えていきました。
モミの木と飾りはドイツの重要な輸出産業になったそうです。
楽しいクリスマス!
ツリーといえば人形や作り物のお菓子を想像しますが、
昔は本物のパンや砂糖菓子を吊るしていたそうです。
飾りに使われたお菓子は、子どもが自由に取って
食べてよいことになっておりました。
今ほど甘いものがなかった時代、
子どもたちにとってこれほど楽しみはなかったでしょう。
プレゼントを準備するサンタ
クリスマスを題材にした物語などにもツリーの吊るされた、
美しい飾りと甘いお菓子を見て感動する子どもたちが登場します。
クリスマスツリーやサンタの絵葉書は、
子どもたちの憧れを凝縮した姿なのかもしれません。
さて次回も素敵な絵葉書を紹介します。
お楽しみに!!
次回は1月8日の予定です