クリスマスが終わるとすぐお正月の準備で慌しいですね。
イベントの多さも師走の忙しさに拍車をかけているように思えます。
さてすっかり馴染み深いクリスマスですが、
幕末は出島などの一部の地域のみのお祝いでした。
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文明開化をきっかけに、
裕福な家庭を中心に
クリスマスを
行うようになりました。
お祭りや行事に
熱心な日本人にとって、
クリスマスは特に
親しみやすかったのでしょう。
大正時代にはキリスト教に
関係なく、庶民にも
広まっていきました。
子どもたちも
サンタクロースから
プレゼントがもらえるので
大歓迎だったそうです。
イヴの夜
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人気があったクリスマスと
サンタクロースですが、
実はプレゼントは
クリスマスにではなく、
なんと大晦日の晩に
配られていたのです。
お正月に神様が家々をまわり、
幸福をもたらすという
言い伝えがありました。
そこから子どもたちへ
お年玉を送る
風習が生まれました。
お年玉を贈る神様と
サンタクロースが
混同されたのでしょう。
サンタとキューピー
大晦日にプレゼントを配り歩くサンタが登場したのです。
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便利グッズとして
「子ども福袋」
というものが
ありました。
これは前もって
買っておいた
プレゼントを
袋の中に隠しておき、
寝静まった頃に
枕もとに
そっと置きます。
サンタとお正月
翌朝目覚めると枕もとにあるプレゼントに驚き、大喜びしたそうです。
今ではクリスマスもすっかり定着し、
プレゼントも24日の夜から25日の朝に配られるのが常識になりました。
様々な過程を経て変わっていったイベントの姿を知ると、
習慣の違いと文化の奥深さをあらためて感じてしまいます。
さて次回は年明けの連載です。
おめでたい話満載の絵葉書を紹介いたします。
お楽しみに!
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