これまで生活に必需品だった時計を特集致しましたが、
今回は少し変わった時計として、花時計の紹介をいたします。
文字盤やその周囲を植物で装飾した花時計は、百年以上の歴史があります。
この時計は機械のメンテナンスは勿論のこと、つねに花の手入れをしなくてはいけません。
園芸と機械式時計の融合は、豊かさと高い技術が必要です。
そのため花時計は広場や公園のシンボルとなりました。
日本で最初の花時計が作られたのは、神戸と言われております。
1955年にジュネーブ国際会議に出席した宮崎副市長は同地の花時計に深い感銘を受け、
戦後の復興記念として神戸市役所前に設置いたしました。
市民の支えがあって誕生した日本花時計第一号は、設置当初から花を植え替え続けられております。
今では全国に500件以上の花時計があり、
それぞれ工夫凝らされたデザインで、人々の目を楽しませております。
当館にて常設展示中の神戸フォトミュージアム所蔵の、
昭和の懐かしの風景もご覧ください。
神戸フォトミュージアム
神戸時計デザイン博物館は、絵葉書資料館と
ともに皆様のお越しをお待ちしております。
お近くにお越しの際には是非お立ち寄りくださいませ。
次回も素敵な絵葉書を紹介します。
お楽しみに!
次回は9月の予定です