Haste not, Rest not

二度と返ってこない今の自分の気持ちを積み重ねる部屋。

いましめ

2013-04-22 20:56:41 | 人生
時折スマホの液晶画面越しに覗いてみる現実。
自分へのいましめ。



















とにかく、思い出せない。
たかだか2,3日前のことが。
ちょっとした言葉が全然出てこない。
うまく言葉が発音できなかったり、言い間違えたりすることが格段に増えた。

もともと記憶力は乏しい。
加齢のせいかもしれない。
ここ数ヶ月の夜勤増加で疲れているといえばそうかもしれない。
でも、単なる「疲れ」で片付けるにはしっくりこない違和感を感じている。
震災後からだけど、特にここ数ヶ月。

気にしすぎ、とか。病は気から、とか。
全否定する気はない。
でもそれが100%、と自分を騙せるレベルでもない。

甲状腺異常、白血球減少、心筋梗塞、がん、突然死、死産、免疫力低下。
ちまたで増えているいろいろなこと。
ニュースでは伝えられない、
未来において、歴史の教科書にもきっと載らない、
握りつぶされるであろう現実。

わたしにできることはひとつだけだ。
それなのに最近特に忘れがちなのだ。
日々をたいせつに、
命や周りの人たちに感謝して生きること。
いつもそれをサボらずに伝えること。

思い残すことのないように。
その日が、その時が、いつ来てもいいように。















長生きしたいとは思わないけれど、
命の終わりがいつ何時やってくるかわからない中生きるのは、
やはりとても恐怖だ。
その終わりがやってくるのを、
何歳になったら覚悟できるだろう?
たぶん、一生できないんだ。
何歳になっても、死ぬのはやっぱり怖いんだろうと思う。
怖いけど、でも、いつかは必ずやって来る。

自分が死ぬのはまだ仕方ない、
不可抗力だし、死んだらそこでもう終わりなのだから。
でも、自分の大切な人に万が一のことがあったら?
考えたくもない。
その思考にちょっと足を踏み入れただけで動機がしてくる。
涙腺の奥がぎゅっと潰される。

だから考えないで目をつぶる。
考えても仕方ないから。
どのみちいつかはどちらかがやって来るから。
自分が死ぬときか、大切な人を失うときが。


明日私が突然なんの前触れもなく死ぬとして、
いちばん後悔することは何だろう?
行けなかった場所のことじゃない、
使えなかったお金のことじゃない、
食べられなかった食べ物のことじゃない、
生きられなかった明日のことではない。

きっとそれは、
大切な人に伝えられなかった言葉のことだ。
生んでくれてありがとう、
育ててくれてありがとう、
出会ってくれてありがとう、
一緒にいてくれてありがとう、
今まで、幸せだった、本当に。
これから、どうか、幸せに生きて。
そういう言葉たちだ。

でもきっと、
死ぬ前に伝えられるのはレアケースだ。

だから、伝えていかなくちゃいけない。
明日じゃなくて、今日。
あとでじゃなくて、今。
気づいたなら、すぐに。
思った時に、そのままを。
つど、そのたびに。

言葉にしなくても伝わるなんていうのは、
超能力者を除いては、あり得ないのだ。真っ赤なウソだ。
そんな言い分は、ただの横着だ。
感謝を伝える、ということに関しては、
どんな行動も、心ある言葉にはかなわない。
どんな高価なものをもらっても、
そこに言葉が添えられていなければ、
気持ちは伝わらない。

心がそこにあるなら、
ありがとうって言葉に、
もったいぶるも安売りもない。きっと。

あたしの思いは、あなたに、
伝わっているのかな。
せめて何分の1かでも。
全部なんて、もちろん、言葉じゃ伝えきれないから。
いつだって、気持ちを言葉にするときは、歯がゆい思いをする。
気持ちの方が、大きいに決まっている。
だからこそ、せめて、言葉で伝えたい。












大袈裟だと笑う人がいる。
笑えばいい、というか、それ以前に、
そういった類の他人の人生やその人の価値観は、
本質的に私の人生には一切関係がない。
私にとって重要なのは、
私自身が、私の人生に、いかに納得できるか、だ。