Haste not, Rest not

二度と返ってこない今の自分の気持ちを積み重ねる部屋。

すべてのことには意味がある

2013-04-03 22:00:25 | あなた語録
ふたりで出かけて帰ってきたとき。

車を車庫に入れるとき、
彼のキーの束を使うので、
マンションに入るときもそれを使えばいいと思うのだけれど、
彼はいつもいったんそれをポケットにしまい入れてしまって、
私がバッグの中やらポケットから自分のキーケースをそそくさと出して鍵を開ける、
というのが常でした。

なぜ彼のキーを使わせてくれないのか、
ずっと不思議でした。

先日、車をしまい終わったあとに、
彼にはキーを返さずに、
「せっかく出てるからこれで開けていい?」
とたずねました。

すると彼の返事。
「いったんここで鍵があるかどうか確かめておいた方がいいよ。
もし鍵がなくて、それに気づくのが明日の朝だったら大変だよ。
ぼくはやることには全部意味があってやってるんだけど。笑」
と。

それで、
なんだかとても感動してしまったのでした。



*****

「気づかないところで中原(主人公の名前)は色々守られてるってこと。」

(『幸福な食卓』より)




億万笑者 / RADWIMPS

2013-04-03 21:55:06 | 詞備忘録
明日に希望を持った者だけに 絶望があるんだ
何かを信じた者だけに 裏切りはあるんだ

勇者だけに与えられた 名誉の負傷とでも言うのか
それにしてはずいぶんと 割に合わないな

手にしたいものがない者に 眠れぬ夜はないんだ
守りたいものがない者に この怖れなどないんだ

握りしめることもなければ 奪われることもないんだ
失くしたって気付かぬ者からは 何も奪えやしないんだ

「絶望なんかまだしてんの? 何をそんな期待してるの?」
ご忠告どうもありがとう でも譲る気はないんだ

僕はね 知ってるんだ これらすべて
喜びの対価だと 万歳のおたまじゃくしだと

僕の肩に乗った 彼らすべて
対義の語とセットなの 片割れのもとへ無事届けるまで

裏切りを知った者だけに 疑いが芽生えるんだ
そいつを手にした自らの 汚れを憎むんだ

でもそもそもの元を辿っていけば 正しさに気付くんだ
どれほどの価値があったかは 手放してから知るんだ

「身軽になったこの体で 僕はどこにだって行けるよ」
いや、手放した時はもうすでに その価値は分からないんだ

僕だけ知ってるんだ これらすべて
喜びの対価だと 昨今のドル円相場はどう?

この際だもう 目指そうか せっかくだから
効率優先至上主義の 現代の億万笑者でも ねぇ

一人では叶えられないと この寂しさは言うんだ
本当に寂しいのは そう思えなくなることなんだ

僕が僕を諦めたら もう痛みなどないんだ
それだけでこれら全てが たまらなく愛しいんだ

僕はね知ってるんだ これらすべて
喜びの対価だと 本日の為替相場はどう?

ねぇどうしたの? そんなにいっぱい抱え込んでさ
とんだ文明の退化だと どんだけあざ笑われようと

僕なら 大丈夫さ もうビクともしないから
だってもうじき会えるんだ 片割れが待ってんだ
手に入れるんだあなたとは もっと違う笑い方を

僕は

携帯電話(Cat Ver.) / RADWIMPS

2013-04-03 21:25:14 | 詞備忘録
今日も携帯電話をポッケに入れて歩くけど
待てど暮らせどあの人からの連絡はなくて
まるで寂しさをポッケに入れて歩いているような
そんな こんな僕です

いっそ携帯なんて捨ててしまおうかと思うけど
電話帳にいくつもの名前が入っていて
まるで友達を携帯しながら生きているような
そんな 変な僕です

もうわけが分かんなくなっちゃって 一人ぼっちになりたくなって
電源を切って 僕に「おやすみ」

こんなものがなければ 今日も僕は一人だと
思い知らされることもなく 生きてけたんだろう

だけどこれがあるから 今日もどこかの誰かの
ポッケの中に僕の居場所が あるんだろう

ふいに携帯電話を暇つぶしがてら見ていると
あのケンカも あの約束も残っていて
まるで僕の歴史を携帯しながら生きているような
そんな こんな僕です

さらに電話帳の名前をぼんやり眺めていると
どうにもこうにも思い出せない人がいて
まるで僕よりも僕のことを分かっているような
そんな変な箱です

もう何も分かんなくなっちゃって 僕を僕のものにしたくなって
電源を切って 僕に「おかえり」

こんなものがなければ 今日も君がいないこと
思い知らされることもなく 生きていけたんだろう

こんなものがあるから 忘れていいようなことも
何ひとつ失くせずに いつまでもずっと残っている

だけど だから 今日もポッケに入れて 僕は歩いてく

見えもしない 聴こえもしない 君と繋がっている不思議
見えない糸が張り巡った その中で今日も僕は生きてる
その中で今日も僕は探してる

こんなものがなければ 今日も君はいないこと
君と確かにいたこと すぐ隣にいたこと

そんなことのすべてを 僕と君のすべてを
失くせそうにもないこと 忘れられそうにもないこと

だけどこれがあるから こんなものがあるから
今日もどこかにいる君の ほんの少しだとしても
その中のどっかに僕の居場所が あるんだろう

グラウンドゼロ / RADWIMPS

2013-04-03 20:56:29 | 詞備忘録
立ち止まるなんて無理だよ この星の上に生きてる限り
だって猛スピードでこの星は 僕の体を運んでるんだよ

立ち止まってみたければ 時速1400キロの速さで
精一杯地球逆廻りに 走らないとね

頑張んないためにも頑張んないと いけないなんてわけが分かんない
仕方ないから頑張るけど もういい どうにでもなれ

どれだけ後ろ向きに 歩いてみても未来に
向かってってしまうんだ 希望を持たされてしまうんだ
手渡されたそいつをただ 投げ捨ててみたところでまた
空になったその手に次の 未来渡されてしまうんだから

やり場に困ったその未来 仕方ないから取っておいたけど
ふとした時に目を向けると 血走った眼で僕を見るんだよ

逃げ込んだ部屋の隅っこも くるまった布団の中でさえも
目一杯 僕のすぐそばにへばりついてる

「ねぇもういいかい?」「いやまだだよ」「じゃあもういいかい?」「もうしつこいよ」
諦めることとか知らないの? もうどういうつもりなの?

どれだけ頭を垂れ 歩いてみても未来に
すぐに見つかってしまうんだ 僕を連れてってしまうんだ
いっそのこと 追い抜いてやろう なんて息巻いたところでまた
決して追い越せやしないんだ 夜に浮かぶ月のようなもんなんだ

後にも 先にも 行かしてはくれないんだ
ちっちゃな箱に詰め込まれ 運ばれるしかないんだ
後にも 先にも それ以外はないんだから

「金輪際 関わんない」「ついに諦めた、もう万々歳」
「だけど最後に、お願いよ 耳澄ましてみて」

どこかで聴こえる声「捨ててしまうような未来なら
どうか僕に譲ってくれよ 大事に使ってみせるから」

そしてやっと気付いたよ そっと 強く 抱きしめたよ
生まれた時 そう確かに 僕が受け取ったものだから

遥か先の 君に叫ぶ 「今から行くから待っててよ」
その瞳に涙 浮かべた君は 僕の未来そのものだったんだ

狭心症 / RADWIMPS

2013-04-03 20:53:03 | 詞備忘録
この眼が二つだけでよかったなぁ
世界の悲しみがすべて見えてしまったら
僕は到底生きていけはしないから
うまいことできた世界だ いやになるほど

それなのに人はなに血迷ったか
わざわざ広いこの世界の至る所に
ご丁寧に眼付けて あーだこーだと
僕は僕の悲しみで 精一杯なの

見ちゃいけないなら 僕がいけないなら
針と糸すぐほら持ってきてよ
塞いでしまうから 縫ってしまうから
最後にまとめて全部見してよ

1が1であるために今日も僕はね
100から 99も奪って生きてるんだと
んなの教えてと頼んだ覚えはないのに
いいから ほら もう黙ってて イワンのバカ

世界から見れば今のあなたは
どれだけ かくかくしかじかと言われましても
下には下がいるって 喜びゃいいの?
僕は僕の悲しみも 憂いちゃいかんとさ

泣いちゃいけないなら 僕がいけないなら
涙腺など とうに切っといてよ

生まれた時にさ へその緒の前にさ
ついでに口 横に裂いといて

したら辛い時や 悲しい時も
何事もないように笑えるよ

そうでもしないと とてもじゃないけど
僕は僕をやってられないんだよ

今日もあちらこちらで 命は消える
はずなのにどこを歩けど 落ちてなどいないなぁ
綺麗好きにも程があるよほんとさ
なんて素晴らしい世界だ ってなんでなんだか

そりゃ 色々忙しいとは思うけど
主よ雲の上で何をボケっと突っ立てるのさ
子のオイタ叱るのが務めなんでしょ
勇気を持って 拳を出して
好きなようにやっちゃって

見なきゃいけないなら 僕がいけないなら
目蓋の裏にでも張っといてよ

生まれた時にさ へその緒の前にさ
そうまでして逆らいたいなら

僕が嬉しい時も 気持ちいい時も
瞬くたび突き落としてよ

だってじゃないとさ 忘れてしまうから
僕の眼は二つしかないから

この耳が二つだけでよかったなぁ
世界の叫び声がすべて 聞こえてしまったら
僕は到底息ができないから
僕は僕を 幸せにする機能で

いっぱい いっぱい いっぱい いっぱい
いっぱい いっぱい いっぱい いっぱい

見ちゃいけないなら 聴いちゃいけないなら
僕らの下にも次の命が

宿った時には へその緒の前にさ
そのすべての世界の入り口を

閉じてあげるから 塞いだげるから
僕が君を守ってあげるから

逃がしたげるから その瞳から
涙が零れることはないから