後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔530〕後期ゴシック彫刻を歩く⑮ リエージュ(ベルギー)までマウホを探しに足を伸ばしました。

2022年11月15日 | 美術鑑賞


 9月16日(金)、ケルンからリエージュ(ベルギー)までマウホを探しに足を伸ばしました。歴史に詳しくはないのですが、リエージュがドイツだったときにはリュティヒと呼ばれていたようです。ダニエル・マウホはウルムで修行し実績も積み上げましたが、最終的にはリュテッヒに工房を構えたようです。だから作品もこの地に数多く残っています。
 小雨降る中、3人が訪れたのは聖ポール大聖堂と聖ジャック教会でした。町中に建つ教会は意外と見つからないものです。
 ようやく見つけた聖ジャック教会で、マウホの図録(写真集第Ⅴ巻所収)に書かれていた聖人の石彫を2体どころか8体も発見したのは驚きでした。しかし、柱の高いところの彫刻なのではっきり見えなかったり、写真もうまく撮れなかったりで苦戦しました。いくつかお目にかけましょう。







 マウホ作品で一番見たいのが図録の表紙を飾っている聖母子像です。聖ジャック教会から2キロほどでしょうか、グラン・クルティウスという博物館があります。
 傘を差しながら、自動車が渋滞する脇を黙々とすり抜けていきました。グラン・クルティウスらしき建物に辿り着いたのですが、周辺を道路工事していて入り口を見つけるのが大変でした。
 聖母子像はガラスケースに入れられて常設展示されていました。光が反射して撮影は困難でしたが想像通りの美しい聖母子像でした。
 嬉しかったのはマウホ系のレリーフ作品が2体あったことです。

 今回の旅行でマウホの旅はほぼ終了しました。ドイツの友人たちの力を借りて代表作を見尽くした感があります。

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