後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔247〕「安倍首相、来年の「桜を見る会」はぜひ、夜ノ森で。」と呼びかける『通販生活』は読みでがある雑誌です。

2020年01月17日 | 図書案内
 『通販生活』2020年春号が送られてきました。180円というあまりに安く、お得で、読みでのある雑誌です。
 まず表紙からユーモアが溢れていて素晴らしいのです。
 猫の帽子を被った招き猫の置物の写真です。表情はなにやらいわくありげです。帽子の猫の目はくっきりなのに対して、招き猫の目は細く、ふてぶてしさも感じてしまいます。『通販生活』の姿勢、ポリシーを表現しているのでしょうか。
 作者は生命形態作家のもりわじんさんという方だそうです。本号から「守り猫」シリーズを載せていくようです。今回は「おみくじ猫」ですか。
 目次に嬉しい告知がありました。次号は、先月逝去された中村哲さんの特集だそうです。ノーベル平和賞は中村さんにこそ相応しかったと私は思うのです。特集を楽しみにしたいと思います。

 『通販生活』は表紙に、「巨大地震はいつ来るかわからない、原発ゼロ今すぐに」と書いていたり、「FUKUSHIMA2020~福島の現在(いま)」という写真ページに「安倍首相、来年の「桜を見る会」はぜひ、夜ノ森で。」とさりげなく辛口コメントしているのにであうと、にたりとさせられます。

 私は「暮らしの道具」のページはほとんど読まないで、もっぱら「読み物ページ」一本槍です。
 特集「憲法九条国民投票を考える」に「この『安倍改憲案』のどこが問題なのか…」というテーマで石破茂氏と山尾志桜里氏が登場していますが、ほぼ予想された内容でした。落合恵子さんの対談はいつも楽しみにしているのですが、今回はジャーナリストの青木理さんで、「大手メディアの『御用化』によって『一強体制』が支えられているのです」ということで少し頭の中が整理されました。

 写真を見るだけで価値があるのが「古紙に命を吹き込む新聞紙アート」です。関口光太郎さんの「新聞紙とガムテープでつくる巨大アート」は迫力満点です。実物を是非見てみたいものです。
 特集「澤地久枝という昭和」もいいですね。「澤地久枝さんの本 私のおすすめする1冊」ということで鎌田慧さん、佐高信さん、鹿島茂さんなど17人の識者が読書案内をしてくれています。
そのほか、ドイツ平和村のことや大村崑さんの話などが興味深かったです。
 
 今号の『通販生活』、充分堪能させてもらいました。

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