後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔762〕『ケストナーの「ほらふき男爵」』(池内紀、泉千穂子訳、筑摩書房)と『独裁者』(エーリヒ・ケストナー、酒寄進一訳、岩波文庫)のこと。

2025年01月19日 | 図書案内

 久し振りにブックオフに行ったところ、目の前に突然『ケストナーの「ほらふき男爵」』が出現しました。「ケストナー」の文字に不意を突かれました。恥ずかしながらこんな本が出版されていることなど知らなかったのです。ケストナー本で自宅にあるのは岩波の「ケストナー少年児童文学」(全9冊)のうち『飛ぶ教室』『エーミールと探偵たち』『点子ちゃんとアントン』の3冊です(髙橋健二訳)。いずれ少しずつケストナーの古本が手に入れば良いなと思っていたのです。いつの日か完読するつもりではあるのです。
 
 『ケストナーの「ほらふき男爵」』などという本が出ていたのですね。よくよくまえがきと解説を読んでびっくりしました。ケストナーは子どもの本を19冊書いているのでが、そのうち再話の仕事は『長靴をはいた猫』『ドンキ・ホーテ』『ガリバー旅行記』『ほらふき男爵』など6冊を数えるそうです。そのすべてを収録したのがこの本でした。そこでタイトルを『ケストナーの「ほらふき男爵」』としたのです。
  「みなさまに」というまえがきにはナチスドイツの焚書の歴史が書かれていました。前ブログの「付記」に書いたことです。今夏一緒にドイツを旅する仲間が以前焚書に関する詩をコピーしてくれたのですが、どこかにしまい込んでしまいました。今「捜索」に全力を挙げているところです。

   『ケストナーの「ほらふき男爵」』は300頁を超える大冊です。じっくり楽しみたいと思います。


   『独裁者』は昨年2月に発行された脚本です。こちらは迷わず新刊を購入しました。役を決めて読み合わせるとおもしろいなと思っているのですが、まだ実現していません。演ってみたい方はどうぞ声をかけてください。お待ちしています!


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