石蕗の花は、冬の季語である。
それも初冬の季語。
美しい語感を持った季語である。

楚として立ち上がっている。
これは、比較的珍しい咲き方である。
蕗の文字が入っているけれど、実は菊科の植物である。
キク科ツワブキ属。
葉が、蕗と似ている事から「石蕗」と呼ばれるのである。
石田波郷が、句を残している。
「病まぬ生より病める生ながし石蕗の花」
闘病生活の長かった、石田波郷らしい句である。

「石蕗の花目にも優しき照り返し」

たっぷりと咲く石蕗の花。
ぼくは、この咲き方を好もしいとは思わない。

楚として、且つ嫋やかである事が好もしい。
荒 野人
それも初冬の季語。
美しい語感を持った季語である。

楚として立ち上がっている。
これは、比較的珍しい咲き方である。
蕗の文字が入っているけれど、実は菊科の植物である。
キク科ツワブキ属。
葉が、蕗と似ている事から「石蕗」と呼ばれるのである。
石田波郷が、句を残している。
「病まぬ生より病める生ながし石蕗の花」
闘病生活の長かった、石田波郷らしい句である。

「石蕗の花目にも優しき照り返し」

たっぷりと咲く石蕗の花。
ぼくは、この咲き方を好もしいとは思わない。

楚として、且つ嫋やかである事が好もしい。
荒 野人