富士大山道、古道である。
今、ぼくは棲息している地域である。
この地域には、何本かの古道が通っている。
鎌倉古道も通っている。

大山古道の一里塚、と看板がある。
どこから一理なのか、それは判然としない。
そして何故なのか、子安地蔵が安置されている。

不思議なのだけれど、一年中花が絶えた事は無い。
きっと、地元の方が供えておられるのだと思う。
その心根は、間違いなく優しい。

「往還や残る祠に菊供ふ」

地蔵堂と云っても良い、小さな祠である。
かなり古い祠であって、絵馬なども古色蒼然としている。

その醸し出す雰囲気は、古武士然として風雪に耐えている。
赤い、涎掛けが目に眩しい。
そして、深く沁みてくるのである。
荒 野人
今、ぼくは棲息している地域である。
この地域には、何本かの古道が通っている。
鎌倉古道も通っている。

大山古道の一里塚、と看板がある。
どこから一理なのか、それは判然としない。
そして何故なのか、子安地蔵が安置されている。

不思議なのだけれど、一年中花が絶えた事は無い。
きっと、地元の方が供えておられるのだと思う。
その心根は、間違いなく優しい。

「往還や残る祠に菊供ふ」

地蔵堂と云っても良い、小さな祠である。
かなり古い祠であって、絵馬なども古色蒼然としている。

その醸し出す雰囲気は、古武士然として風雪に耐えている。
赤い、涎掛けが目に眩しい。
そして、深く沁みてくるのである。
荒 野人