エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

松の内

2018年01月05日 | ポエム
松の内・・・正月の松飾りのある間の云い方である。
かつては、元旦から十五日までを云った。
現在は、七日までである。

新年の季語となっている。
「松の内」傍題として「松七日」「注連の内」とある。
松は一年を通じて、青青としている。
滅びる事の無い「目出たさ」である。







「初物を尽くして詠まむ松の内」







公園を歩いていたら、突然目に入ってきた。
その青さが、心地良く且つ目に優しかった。

松飾りのある街中は、何とも云えぬ希望の気配が漂っている。



水原秋桜子に、歌舞伎間隙の際の一句がある。
「幕あひのさざめきたのし松の内」
日野草城に。
「更けて焼く餅の匂や松の内」

みな名句、である。


      荒 野人