エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

枇杷の花

2018年01月06日 | ポエム
枇杷の花は、匂いが優しい。
それは本当だ。

果肉の瑞々しさこそが、枇杷の真骨頂であるとしたら・・・。
琵琶の花の甘やかな匂いこそが、その本質なのである。



大概は、樹の上の方に咲いている。
直接鼻をつけて匂いを感じる事は、なかなかに難しい。
けれど、どれほど高みにあろうとも咲いている事でホッとする。

犇めいて咲く・・・。
そんな花である。







「犇めいて街の何処かの琵琶の花」







路地に植えられている枇杷も、その甘さは例外ではないのである。
試しに、枇杷が熟れた頃に一つ捥いで食べてみると良い。



その甘さにきっと驚くに違いないのである。
深大寺の横にある、天然温泉の駐車場にひそとある枇杷の木。
その枇杷の実は、とても甘い。


     荒 野人