枯木立、語感が相好きだ。
季節も気配も、居住まいも全てが感覚的に捉えられる。
何度も云ってみると良い。
枯木立、枯木立・・・と。
全てが、初冬の気配となって心身を包んでくれるのである。
冬の包容力は、ただものではない。
厳しさの中にこそ、無辺の豊漁力が生まれる。
とりわけ、夕方近くの枯木立は素晴らしく魅惑的である。
いや、蠱惑的であるのだ。
ぼくは、林の中を歩く時は夕方を好む。
人影も少なくなって、どこか異次元なコスモスに分け入る感覚があるからである。
「西陽受く見上ぐるほどの枯木立」
暫くは冬の林を歩き、枯木立を詠むことになるだろう。
先の尖った木々に、ぼくは嫉妬する。
その木々には、人々が羨望の目を向ける。
冬と云う、全能の神が降臨した場所こそが枯木立の林である。
荒 野人
季節も気配も、居住まいも全てが感覚的に捉えられる。
何度も云ってみると良い。
枯木立、枯木立・・・と。
全てが、初冬の気配となって心身を包んでくれるのである。
冬の包容力は、ただものではない。
厳しさの中にこそ、無辺の豊漁力が生まれる。
とりわけ、夕方近くの枯木立は素晴らしく魅惑的である。
いや、蠱惑的であるのだ。
ぼくは、林の中を歩く時は夕方を好む。
人影も少なくなって、どこか異次元なコスモスに分け入る感覚があるからである。
「西陽受く見上ぐるほどの枯木立」
暫くは冬の林を歩き、枯木立を詠むことになるだろう。
先の尖った木々に、ぼくは嫉妬する。
その木々には、人々が羨望の目を向ける。
冬と云う、全能の神が降臨した場所こそが枯木立の林である。
荒 野人