エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

雨の一日・・・ブルーベリーの花とワサビの花

2011年04月23日 | ポエム
今日の雨は被災地にとっては厳しい雨であろうと気鬱になっている。
霧雨が煙るように降ったり、音を立ててどしゃぶりになったりしている。
加えて、風も強いのである。

間隙を縫ってブルーベリーの花を見に玄関を出たのである。



いま正に雨滴を落とそうとする花である。
額の部分の緑のグラデーションが綺麗である。






        ブルーベリー



      その可憐な花が
      やがてブルーな実に変身するなど
      誰が予想しようか
      提灯をぶら下げて
      その甘味の秘密を
      誰が摘むと言うのか

      願わくば
      形の良い
      可愛い唇に挟まれ
      白い汚れなき犬歯で二つに切られ
      臼歯で
      噛み砕かれたい

      その願望は
      ぼくの願望でもあるというのに

      よそよそしく
      だがしかし
      花は黙っている






この実は、孫が美味しくいただくのである。
とても甘く、色鮮やかに実ってくれる。

さてもう一つ・・・。



ワサビの花である。
この花は、信州のワサビの花である。

信州のワサビ田といえば「安曇野」が有名だけれど、この花がもしぞうだったら嬉しい。

この花も茎も、醤油漬けにしてその辛さを楽しむのである。
そのために我が家に来たのだ。

そっと切り、優しく漬けてあげたい。
ワサビをする時には「この!この!」と言いつつ下ろすと辛さが増すというが、そんな風に言われるのは辛いと思う。



ぼくは優しくすりおろしてあげたいと考えるのである。






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                荒野人


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