エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

をがたまの花

2017年05月01日 | ポエム
新仮名遣いで「おがたま」。
漢字表記では「招魂」あるいは「小賀玉」。

目立たず、楚々と咲く花である。
近頃では、街路樹として植栽される事もあるのだ。
在るのだけれど、誰も見向きもしない。



けれど、振り向いて欲しい。
開くと、花弁の縁が直ぐに黒ずんでくる。
それだけに、見た目もハキとはしない。



近付いてみて欲しい。
甘く良く熟したバナナの匂いがする。

木蓮科の花である。
おがたまの花は、晩春の季語でもある。







「をがたまの花に振り向く人の無し」







いまが、花の盛りである。
見回せば、あなたの周りに必ず咲いている。



青い雄蕊が印象的な花、である。
招魂の花、である。



    荒 野人


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