エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

都忘れと勿忘草の可憐さよ

2011年05月16日 | 
今日の東京はカラリとした好転に恵まれたのであった。
空を遊弋する雲はいかにも気持よさげであって、見上げるぼくも気持が晴れ渡ったのである。



ブルー系の二つの花が中心であるけれど、ムラサキツユクサもいま鮮やかである。



繊細な花であるけれど、その生命力は強い。
どんな環境にあっても、次から次へと花を開く。



さて以前に紹介したけれど勿忘草である。
そうイタリア民謡に歌われるワスレナグサである。

    忘れないで
    過ぎたあの頃を
    夢のような
    二人の思い出

と歌い上げるイタリア民謡である。

「私を忘れないで」「真実の恋」「真実の愛」
が花言葉である。



これはミヤコワスレである。
優雅で憂いを含んだ名前である。

名前の由来が、承久の乱で佐渡に流された順徳天皇がこの花を見ると都への思いを忘れられるとの話によるとされるのであるから、憂いもてんこ盛りであるはずである。

承久の乱は鎌倉時代である。
公家政治が幕府、武家政治へアンチテーゼを提起した歴史的一ページである。

従って、花言葉もそうした背景に沿ったものである。

「また会う日まで」「しばしの別れ」「しばしの憩い」「しばしの慰め」
となるのだ。

今日のようなカラリとした好天で、なんとなくぼくの気分も高揚した。
何といっても空が良い。



言葉や空気のようなもの、あるいはまた言い回しや表現に敏感な一日であった。



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 荒野人




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